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ホラーの手法でジャンルに誘われると毎度ヨワい。

二次創作をやめて10年近くの元同人女が、久々に小説書こうかなと思い立ち、再び書けるようになるためにNOTEを始めて約2ヶ月経ちました。

ジャンルをどうしようとか書き方どうだったっけとか、もろもろ思い出したり悩んだり決断してみたりお勉強してみたりな経緯をここに書き付けてきていたわけですが。

ついにジャンルに関する最終決断の時が来たというか。「私のジャンルは○○です!今後○○ジャンルメインの書き手として頑張っていきます、よろしくお願いします!」と断言できる段階までやっと来れたようです。


ホラー1本なのかなと思ったら、ミステリーとか警察系が食い込んできた。


こういう経緯もあり、ホラーに誘われて「ですよね、私は華やか恋愛ものの書き手じゃない、そっちのドロドロ系統ですよね…女性向け華やか爽やか方面への憧れはいっそ捨てよう」と心をほぼ決めたのでした。

自分の過去現在を掘ってもみましたが、子供の頃から好きな系統の話も、現在本棚にある本の系統も、よくよく見るとそっち方面やんけ、と。

だというのに。

先日から妙にミステリー(本格)が猛追するかのように「ねぇキミ、謎とか人間怖いとか詐欺関連に興味あるんだよね?ちょっとこっちも書いてかない?」と重めに誘ってきています。

私としては「えっ…そんな、急に言われても困ります…(うわ、本格難解重ッ…いや、顔は好みではあるんだけど性格がめんどくさそう…)」みたいな気持ちになっている感じです。

昨日など、猫部屋に置いている本棚をふと見てみたら、こっちは新刊でない少し古い本を置いているんですが、こういうのが発掘されてですね。

またミステリーノウハウだな…。

買ったことなんてもうすっかり忘れて完全に眠ってたわけですけど、どう考えてもこれは確実に夫が買ったものじゃないよね。私だ…私が私の意思で買ってたやつだ…。

しかもこれ、昭和51年12月10日の発行なんですよね。私が全く産まれてもない段階で私へのプレゼンが既に終わってるみたいな、いや、一体どういうことなんだ、何でこの本を手にしてるんだよ私は。しかも佐野洋先生も亡くなってるな。最近亡くなってるミステリー作家勢からの遠隔時間差プレゼン受けすぎじゃないのか。彼岸の向こうからのお誘いが強いぞ、しれっと黄泉の国からオイデオイデしないで頂きたい。ホラーが過ぎるだろ。

たぶん日本推理作家協会の編著の「ミステリーの書き方」とほぼ同じ時期にまとめて買ってるな。人生振り返って買ったタイミングそこしかないもんな。ノウハウ本求めてる時期だったんだな。たぶん「ミステリー書くとしたら~のおすすめノウハウ本」みたいなものを調べたんだろうな。

それでこれも同じ本棚にあった、これは夫が仕事用で買っていた本なんですけども。

けいさつかんしょくむしっこうほう…。

他にもこの系統の本が色々とあったんですが、あっ…これ、社会派系ミステリーとか警察小説とか弁護士裁判系とかの界隈の小説の、資料になる方面の…本たちですね…。横山秀夫先生や夏樹静子先生方面の。こっちは夫の仕事のものだと思ってろくに見てもなかったけど…。

んああ、神にこう言われてる気がするな…。

お前のジャンルはねぇ、キラキラ華やか恋愛とか女性向けとかじゃないんだよ。血みどろだったりよく分からないものにまみれた、つまり「そういうの」なんだよね。分かるかい?選択肢は与えている。ここから選ぶがいいよ。「自分のフィールド」が欲しかったんだろう?キミはまず、ただここに用意されている先人の残した言葉と資料をひたすら読めばいいんだよ。夫の仕事の話も参考にできるだろうしね。簡単だろう?

…うーん。全然、簡単では、ないですね…?いやいや、あまりに重すぎるんですけど?私、ライトノベルの方面の人間のつもりなんですが…。

方向性として「少し取り入れる」くらいは想定していたんですよ。ホラーの話の、主人公やメインキャラが警察で…とか。そういう軽い取り入れ程度で考えてたんですよ。

でもこれらの本棚からのプレゼンは、ガチガチ本格ミステリーとか、ガチガチ警察弁護士系小説とか、そういうガチ系のお誘いじゃないですか…。そんなのこっちは想定してないですよ…。フルの恋愛系やるよりは性に合うかなとは察してても、こんなにも覚悟を要求されるところまでは、私、考えてなかったですよ…。

ただ、誘い方が「死者からの誘い」とかホラー手法なところ、本当に神が親指を立てながら「だってさ、お前ホラー好きじゃん?ホラー疑似餌にすれば釣れる奴じゃん?あと求められるとわりとヨワいじゃん?」とか言ってる気がして、ちょっとイラッときますね。

まぁ大体ホラーで釣れるけども!!!(ちょろい)

結局、主要ジャンルはホラーです。


そんなこんなで、私の小説の主なジャンルは「ホラー」です。ミステリー要素入りのホラー・サスペンス、ということになります。

ようやく「あなたのジャンルは?」と人に聞かれて「ホラーです」と一言で答えられる段階まできたぞ!

たぶん何を書くとしてもホラー要素は常につきまとう話になると思うので。ミステリーがないものは書いても、ホラーやサスペンスがない話は書かないだろうなと。一見恋愛とかファンタジーとかSFとか、全然違うジャンルが表に出ていても、ホラーやサスペンスの展開→事件解決の形で回す話になると思います。なので、メインジャンルはホラーです。

ジャンルなんて先に決める必要ない、その人が書いたものが当人のジャンルじゃないのか、とのご意見もあるかもですが、私は自分の効率のために当て嵌める型を先に決めておきたいのでした。メインとその他は分けておきたいので。

たぶん、ホラーメインから大きく離れるものを書く時は別のペンネームをつけるなりして「全くの別人」として書くと思います。ジャンル決め=人格決めに等しいのです。

作風としては、やはりライトノベルですね。文体は少し弄るとしても、あまり背伸びせず。難解な言い回しはせずに高校生でも読める読みやすい文体で、いくらかキャラ萌えもあるような。イラスト挿絵が入るような。コミカライズを想定しているような。やっぱり初手がコバルトとティーンズハート、の人間ですから。

たぶん、今や小説読む人のほとんどがライトノベルからの層なので、無駄に重厚・難解な雰囲気を出すことに意義はないだろうなと。作品に必要なら、くらいで。比較的軽めの読み口で。

ミステリーに関しても何だかんだ最近はライトノベルやコミカライズもの多いですし、バディものとかキャラ萌え要素とも相性がいいし、そういう作風の先人も多いのでお勉強助かります。ゆるめの変格からじわじわ入っていきたい。本格は死ぬまでにひとつでも書けたらいいな。

あれですよ、たまに言われている「漫画のコナンと金田一(孫)を全部読めば大体現代ミステリーは網羅できるんでは」説、試したいかもですね。金田一は連載当時マガジン読者だったので久々の再読になりますが、コナンはアニメは時間が合えば見るけど、漫画は…いやこれ、めちゃくちゃ量あるな!笑。あまりにも道が長ぇ…!

警察小説書くとしても、私が書くなら横山秀夫先生みたいな固めの男のハードボイルド入ったような方向ではなく、踊る大捜査線みたいな少しコメディなネタもあるような、お仕事もの作品の雰囲気もあるような。ただ、しっかりお勉強すれば単純な法的知識だけでなく「職のリアルさ・思考のシビアさや厳しさ」も足せるかもしれません。ノリは変わらずとも業界やキャラの解像度が上がるというか。

でもややこしい内容をやるとしても、読み口は軽め平易なのがいいな。圧倒的にまだ能力足りないので、どうせ急に法律的なことや本格的な推理もの辺りは書けない。これらは、おいおいで。


今後の方針としては。


というわけで、ジャンルが決まったのでマジでホラー強めのプロット考えよう~。

まだ何を書くかは決まってないんですが、今回は直球のホラーにしたい。もう長編しか考えてなくてですね。まぁ400字詰の350~600枚くらいで。角川さんの横溝正史ミステリ&ホラー大賞にテンプレートは準じてみることにしました。

今のところ特に応募する気はないんですが、このホラーとミステリーどっちもOKという緩いくくりが、私のジャンルの半端さにちょうど心地いい気がします。限定の賞の場(ホラーのみとか、ミステリーのみとか、警察小説のみとか)よりは、広義のホラーとミステリー、となってる方が楽だなと。

などと、ここまで確定すると、ようやくメインとなる「パソ前に座って本文を書く作業」に向けて動ける感じになりました。長めにブランクがあったことで、案外「書き始める前にするべき心構えと前作業」的なものが多めにあったんだなぁ。

あとは昔作って放置していたプロットやキャラ設定、ここNOTEで短編として書いたものを流用するとしても、先日見てみたところ、そのままでは使えないなと感じたので、エピソード量を増やしたり変えたり何だりで、しっかり長編用として新プロットを組み直さないといけないようです。当然最近新しく思い付いただけの素のネタもあるし。

わー、何書こうかな。例えば、なろう系ファンタジーヒロインが「社交界で評判が悪い、悪魔と噂される男に嫁ぐ」みたいな話で、その男ヒーローは「実際は噂ほど悪い男じゃなくてヒロインはまともに溺愛されて幸せになりました」って展開が普通やん?それが「本当にヤバい、人でなし極まった悪魔な男で」とか「溺愛はするんだけど、その溺愛の方向性がちょっと倫理的なアレな感じで死にかける」とかって展開も、今後は可能なわけやん?私、もうキラキラ恋愛溺愛小説書きでなくて、ホラーの書き手なんだからさぁ。わぁ、可能性広がるぅ。何だか楽しくなってきたぞい!

これで可能性広がるって感じてる時点でマジで普通の恋愛小説向いてねぇんだよなぁ、コイツ…。

しかし、我ながらめんどくさいな…。まさか人格設定=ジャンル決めからしないと、そのジャンルのものを書く人間としての自覚も覚悟も固まらなければ、実際に書けもしないとは。スマホの初期設定くらいめんどくさい。

思えば、その覚悟を固めるためにこそ、これまでの全く文章から離れた書かない数年間があったのかもと感じるくらいです。

もう頑張ってキラキラしたものに寄せなくていいんだ。わたしは女性向け世界特有の全開キラキラフィールドから降りるぞ、ウオオオオ!!!

だって、目標にすべき先生方のホラーの本とかミステリーの本とか、ノウハウの本とかとっくの昔に買っていて、読んでもいて。結局そのジャンルを書くと今明確に決めて。ほぼ全部、過去に自ら手元に買って揃えていたものや私が手ずから作ったものたちや環境が既に行く先を示唆してて。

本当ならあの二次創作をやめた直後すぐに、今の決断に至っていてもよかった。

行くべき道は既にそこにあったけど、当時は心が少し疲れていたし先がダークで険しそうなのもあって、立ち寄った町が快適でもあって、しばらくぬくぬくと寝てたようなもんで。そうやってただキラキラを捨てて書く覚悟を決めるためだけに、10年近くを費やしたってのかよ、私は。あー、馬鹿みたいだなぁ。でもたぶんこれは時間を無駄にしたというより、必要な「寝かせ期間」だったんだろうなぁ。

やっと動けるかなぁ…。



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