エッセイ #28 靴ひもをきちんと結ぶこと
靴ひもをきちんと結ぶっていうのはさ、
自分を大切にするってことだとおもうんだ。
7年くらい前、中野にすんでいた頃に
スーパーで買い物をしてエスカレーターで地下から1階に登る最中に私の後ろにいたおじさんが靴ひもをエスカレーターに巻き込まれて転倒して、
顔面血だらけになって私に助けを求めるということがあった。
長めのエスカレーターで私もまだ乗っている最中の出来事。そしてエスカレーターには私とそのおじさんしかいなかった。
わたしは動くエスカレーターで、顔面血だらけで立てなくなったおじさんを助けることが怖くてできなかった。とにかく大声で誰かを読んですぐにスーパーの店員さんがきてとりあえず地上に降りた。
その時に、
靴ひもひとつで人生が終わるかもしれないのかと思った。
それから街で靴ひもがほどけたまま歩いている若い子をみかけるたびに、靴ひもは自分の人生を普通に生きれるかの確率に関わってくるよ。と教えたくなる。
もちろん、靴ひもだけではない。
人生で良いことと悪いことの確率がもし、
半分ずつだとするならば、意外と自分の心がけ次第で、運のようにみえないものを50%から54%くらい良い方向にもっていくことはできる気がする。
半部以上ならいいじゃないか。
「日頃の行いが良い」って言うのは、
人に対してもそうだけど、
"ちゃんと自分のことも大切にできているか"
じゃないかな?
わたしは私だけのものじゃないよ。
あなたはあなただけのものじゃないよ。
靴ひもをしっかり結んでさ
人生普通にいきられる確率50%くらいは
自分のためにしようよ。
えりな