えりな / 吉祥寺のひと

「エッセイ100話」チャレンジ中 / 吉祥寺拠点のエッセイストを目指しています。 38…

えりな / 吉祥寺のひと

「エッセイ100話」チャレンジ中 / 吉祥寺拠点のエッセイストを目指しています。 38歳 / 子供服の通販運営9年目 / Lemon8で自分と向き合うためのおすすめ本のご紹介 / ▶ https://lit.link/erinabook

最近の記事

エッセイ#29 想像するって、愛

今日、吉祥寺の花屋さんで 母の日のために売られていたカーネーションの 花束が「母の日」というプラカードと 「50%Off」とかかれた値引きカードがセットになって販売されていた。 ─    どういうつもりだろう。    ─ もちろん、花を半額で売るなということではない。 生物はスピード勝負だから、早めに半額にしてでも 売ったほうがいい。 私はスーパーに売っている おしゃれ、とはまた違うあのエモい組み合わせの花束が大好き。頻繁には買わないけれどやっぱり500円が250円にな

    • エッセイ #28 靴ひもをきちんと結ぶこと

      靴ひもをきちんと結ぶっていうのはさ、 自分を大切にするってことだとおもうんだ。 7年くらい前、中野にすんでいた頃に スーパーで買い物をしてエスカレーターで地下から1階に登る最中に私の後ろにいたおじさんが靴ひもをエスカレーターに巻き込まれて転倒して、 顔面血だらけになって私に助けを求めるということがあった。 長めのエスカレーターで私もまだ乗っている最中の出来事。そしてエスカレーターには私とそのおじさんしかいなかった。 わたしは動くエスカレーターで、顔面血だらけで立てな

      • │恋愛エッセイ│#27 大好きな人の大好きなものが優しかった。

        専門学生のころコンビニでアルバイトをしていた。 そこで一緒に働く2個上の先輩を 密かにずっと好きだった。 2つしか変わらないのに、 クラスにいるギラギラワイワイした男子とは全然違って、 洋服も髪型もすべてが普通で、優しくて、平等で とにかく先輩の普通な空気感がたまらなく大好きだった。    ある日私が帰る時間と、先輩の休憩時間がたまたま重なり、 最近毎日飲んでいるというおすすめのカフェラテを 教えてくれた。 バイトの帰りにわざわざ近くの別のコンビニに寄って そわそわ

        • エッセイ #26 社交的も内向的もそれぞれ役割がある。

          たまに思うんだ。 もし、私が社交的で友達や知り合いが多くて、 集団生活が特別嫌でもなくて、悩みがあればすぐに相談したり、幸せの絶頂にいる友達を自分ごとのように喜べたり、傷ついている友達に自分ごとのように寄り添える人間だったら、 今の私の人生は もっと、チャンスに恵まれて もっと、幸せだったのだろうか。 今とは違うもっと、華やかな世界にいたのだろうか。 人付き合いよりも自分の時間を優先し続けてきた私は人生損をしているの? ー 私はバス酔いしやすいからバスには乗らない

        エッセイ#29 想像するって、愛

          エッセイ #25「自分のあり方は選べる」

          いつもいく大きめのスーパーで、 いつもは見ないレジの店員さんがいた。 彼は、彼女は おじさんは、おばさんは …もう、なんと言えばいはいのか分からないけれど 私が見たまま感じたままでいうと オレンジ系のボブのウィッグ... いや、カツラをかぶったおじさんだ。 私はまだ多様性について多く学んだわけではないけれど、 それでも本や映画で、少数派と言われる人達の生きづらさについては少しでも知っているつもり。 たった本1冊でも、映画1本でもそれを経験したかしていないかの差

          エッセイ #25「自分のあり方は選べる」

          エッセイ#24 「焦げたパンと木曽路が紡ぐ、親子愛」

          「パンの焦げめはママの愛情なの♡」 私はシリアルはサクサクのうちにたべたいし トーストのパンは焦げ目がついていた方が好きだし、 唐揚げはちょっと冷めて身がきゅっと固くなった方が好きだ。 今日の朝少しだけ寝坊して、朝バタバタしていた。というかバタバタしていたのは息子だけで、在宅の私はバタバタする必要はなく、むしろバタつく息子の横で相棒の右京さんばりの優雅さで大袈裟にコーヒーを飲むという演出をしていた。 今日の朝は5カットの食パンに、先にたっぷりとバターをぬって焼くシン

          エッセイ#24 「焦げたパンと木曽路が紡ぐ、親子愛」

          エッセイ#23「夢も自分らしさもない幸せな人生」

          ⁡⁡自分がやりたいことよりも先に、自分が相手に何を貢献できるかを考える。」 これは「人生はあなただけのものじゃない」という本の中にある言葉。 ⁡ この言葉に救われる人っているんじゃないかなぁ?⁡ ⁡SNSを見ているとみんな自分の好きなことで人生を有意義に 社会の波に乗って楽しんでいるように見えて、 自分が嫌になっちゃうことって多いと思う。⁡ ⁡わたしはこれまでの人生、自分の好きなことだけをやってきた。だから 「夢がない」と悩む人の気持ちがずっと分からなかったし、

          エッセイ#23「夢も自分らしさもない幸せな人生」

          恋愛エッセイ#22 あれはたしかに恋だった。

          「それは、僕にとって心のなかでは、恋愛だったかもしれない。」 この言葉は、岡本太郎さんの本「自分の中に毒をもて」にでてくる太郎さんが幼い頃の恋のエピソードについて語った時の言葉。 今のところ、この言葉を越えた恋愛をわたしは知らない。 この言葉はこの先も私にとって大切な恋愛経験の一つになる。 この言葉で私はどれだけの恋愛をしたのだろう。 ー 太郎さんが、小学2年生の夏休みに伊豆へ両親と旅行にでかけた。彼らが泊まった大阪屋という宿には、おなじく旅行できていた15歳の綺

          恋愛エッセイ#22 あれはたしかに恋だった。

          エッセイ # 21 / GLAYに想いを馳せて

          なんでだろう。 なんでいきなり、BELOVEDが聴きたくなったのだろう。 さっきまで"シャイトープ"の「pink」を永遠と聞いていたのに。 こういう時って絶対に何か意味があって、せっかくだから BELOVEDを聴きながらGLAYに想いを馳せてみた。 書き終えた頃には、何かにつがることを、少し期待して。 確か私が小学5年生くらいの時、母親の影響でGLAYの大ファンになった。 それまではKinkiの剛だ光一だってわーきゃーしていた私がGLAYという化粧をした色気のあるお兄

          エッセイ # 21 / GLAYに想いを馳せて

          | エッセイ #20 | 「メル恋」受け取り評価までの恋物語

          久しぶりにメルカリに出品をした。夫に頼まれて、仕事で使わなくなったものをたくさん出品した。 早速、出品したカメラのバッテリーに 「いつ頃購入したものですか?」 と質問が入り、夫に確認しているうちにすっかり返事を忘れてしまい1週間がたった頃、別の人から値下げのコメントが入った。 あとで返事をしようと思っていたらまたまたすっかり忘れて1週間くらいたった今日、値下げのコメントをくれた人が提示価格で即決購入してくれた。 購入した時はスマホをさわっていたから すぐに「ありがと

          | エッセイ #20 | 「メル恋」受け取り評価までの恋物語

          | エッセイ #19 |キャラメルラテに消えたい

          「死にたいけどトッポギ食べたい」という韓国エッセイがある。私はこのタイトルが大好きだ。 死にたいなんて思ったことはない。 ただつらくてつらくて”全部どうにかなってしまえばいいのに” っていうそんな日ですら私はマックでベーコンレタスバーガーをたべている。 吉祥寺の南口のマックで、その日はシャイトープの「部屋」を大音量でききながら。 こんな最悪な自分を主人公にしてくれる。 音楽って最高だ。 Sサイズ、270円のキャラメルラテの温かさでも、今の私には人のぬくもりなんかより

          | エッセイ #19 |キャラメルラテに消えたい

          | エッセイ #18 | 恋愛映画はみない

          「この世界を歩いていると、色んな情報が飛び込んでくる。あれってさ、みんな明日死にたくない人っていうか、死なない人のためのものじゃない?明日生きていたくない人とか、死んでもいい人のためのものってないよね。ああゆう流れにのるのが社会の一員ということだよね。」 朝井リョウさんの「正欲」の冒頭にでてくるこの言葉がずっと忘れられない。 その言葉にひかれてしまうのはきっと、 私が恋愛映画をみない理由と重なるからだ。 恋愛映画は恋愛できる人達のものだとずっと思っている。 だから、

          | エッセイ #18 | 恋愛映画はみない

          | エッセイ#17 | ラベルのないところへいきたい

          最近なにもする気になれない。 今日のやることリストには やらなければいけないことも やりたいこともたくさんあるのに やりたいことすらやる気になれない日々が続いている。 世の中には何がしたいのかわからない人が たくさんいるらしい。 何がしたいのかわからないのと、 したいことがあるのにやる気が出ない人は どっちが辛いだろうと一瞬考えてみたけれど 何がしたいのかわからない方が 辛いに決まってるか、と申し訳ない気持ちになる。 私の仕事机は一つ一つ日本の職人さんの手で作られた

          | エッセイ#17 | ラベルのないところへいきたい

          #16 ことばがなければ考えられない。

          「はじめて考えるときのように」という 「考えることについて」書かれた簡単な哲学書のような文庫本を買った。 今日の朝、仕事前に少し読もうと思って、何気なく裏表紙を見ると内容紹介には「ことばがなければ考えられない」 という項目があった。 今日はその言葉から私なりに思いを馳せてみたんだ。 確かに、ことばがなければ考えることができないね。ということはたくさん考られるようになるにはたくさんの言葉に出会う必要がある。 親が子供に「よく考えなさい!」と叱ることがあるけれど、そもそも

          #16 ことばがなければ考えられない。

          #15 すべてに意味があるって信じたい

          本を読んでいると、" すべてのことには意味はなくて、人間が勝手に意味付けしている " という考えと、 " すべてのことには意味があって、それをどうとらえて生きていくか " のだいたい2つに分かれる。 私は " すべてのことには意味がある " と信じてきて、辛いときは「これは何のメッセージなのだろう?」といつも答探しをしていた。でも自分なりに答がでてもすっきりすることなんてなくて、算数、数学みたいにこの答は絶対にこれです。そんな答がほしくて本を読んできたのだと思う。 わた

          #15 すべてに意味があるって信じたい

          #14 空気のような、愛

          例えば旦那さんが、思うように仕事が進まず苦しんでいるときには、相談に乗るわけでもなく、「大丈夫?」と話しかけるわけでもなく、相手の好きなお菓子をそっとおいておく。⁡ビールでもいいね。    もちろん、付箋紙に「がんばって」なんて書かなくていい。 ⁡ 相手の空気の中に溶け込んで、自分ができることを空気のようにしてあげればいいと思う。⁡ ⁡ ここ1ヶ月、私はずっと考え事をしながら寝ているような睡眠が続き、考え事の続きを考えながら起きるという日々だった。⁡ そんな話を

          #14 空気のような、愛