哲学は歴史をとびこえて進むことはできない。なぜなら、哲学は時代の子であり、「思想のうちに把握されたその時代」だからである。

「社会的現実は、一般的な抗争や利己性や搾取をともない、過剰な富と極度の貧困をともなっているが、まさにこの社会的現実こそ、理性がその上に築かなくてはならない基盤なのである。哲学は歴史をとびこえて進むことはできない。なぜなら、哲学は時代の子であり、「思想のうちに把握されたその時代」だからである」。ヘルベルト・マルクーゼ著、桝田啓三郎、中島盛夫、向来道男 共訳『理性と革命』(岩波書店 1961年刊 P.239)より引用。


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