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母親になって、さらに涙もろくなった

娘を産んでから、確実に涙もろくなりました。娘の成長を感じると、途端に涙がでそうになるんですよね。なるべく人に涙を見せたくないので、ぐっとこらえるんですが、こらえきれない瞬間もたくさんあります。

幼稚園教諭や保育士という職業柄、子どもたちの成長の場に居合わせることが多くあって、運動会や発表会では「子どもたちがおうちの人の前で堂々とやりきった!」という感動で。卒園式では「毎日一緒に過ごしてきた時間が終わるんだなぁ」という寂しさで、毎回涙していました。

けれど母親という立場にり、今までと比にならないくらい、すぐに涙が(笑)我が子でも他人の子でも、子どもの成長に触れると、涙を流さずにはいられません。

これまでと違うのは、子どもの成長の背景に、子育ての楽しさ以上にママの辛さや苦しさが見えるようになったことです。

そもそも妊娠することがこんなに難しいことだなんて知らず、不妊治療のたびに自分自身と戦っていた気がします。治療後はいつも、痛みと不安とで車の中でしばらく動けずに放心状態に陥っていました。わたしの周りにも不妊治療をしている友人が何人もいたので、子どもを授かるって本当にすごいことなんですよね。

妊娠するまでが大変なら、妊娠中も出産も大変。出産の痛みはもう覚えていませんが、破水から12時間以上も耐えたわたし、本当に頑張った!と自分で自分を褒めたたえたいです。つまり、ママさんはみんな褒めたたえられるべきです。

腕の中におさまるだけの大きさだった乳児期。軽くてふわふわで、自分の指を赤ちゃんの手のひらにのせるとぎゅっとにぎる仕草や、両手を顔の横まであげて眠る姿がなんともいえないかわいさです。

だけど育児はかわいいだけではやっていけなくて、授乳トラブルに夜泣き対応、細切れ睡眠による寝不足、病気などなど、わからない中で我が子とかかわったり、いろいろと試しながら子育てしていかなくてはなりません。

子どもの成長に合わせて悩みも変わり、その都度、自分の中の負の感情に直面して「母親として全然ダメダメだなぁ」なんて思ったりするんですよね。思わず大きな声を出したことも、何度かあります。それでも娘は「ママだいすき」で、無償の愛は、親から子ではなく、子から親へそそがれているものなのではというくらいには「だいすき」をもらっています。

娘を産んで、そこからの道のりは楽しいことも嬉しいこともあれば、またその逆もあって、決して平坦な道のりではありません。それはわたしだけでなく、きっと子育てをしているママたちみんながそうだろうと思います。
だからこそ、子どもの成長の陰で頑張っているママたちの姿が思い浮かんでは、涙するんです。

わたしは今、年長児のクラス担任をしていて、3月には自分のクラスの卒園式と娘の卒園式があります。久しぶりに自分のクラスの子どもたちを送り出します。娘の卒園式は言わずもがな、もう涙腺が…涙腺が大変なことになるんじゃないかと不安で仕方ありません。とはいえ担任として式をしっかり成立させねば!と思っているので、冷静に、冷静にいようとは思いますが、はたしてできるんでしょうか。泣かずに名前呼べるかな(笑)

娘の卒園式も、なんだかんだいろいろあった6年間だったので、それでも素直に穏やかに育ってくれた娘を思うと、きっと涙が出ちゃいますよね。ときには伸ばした背中を丸くするのもいいのかもしれません。

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