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【子育て】絵本の大切さを改めて知る

「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、子どもの脳は3歳までに8割ができあがるといいます。なので、娘が1歳や2歳のとき、漠然と五感を使う経験が多くできたらいいなぁと思い、積極的に動植物や音楽、絵本、遊びを通して様々なふれあいをしてきました。散歩へ行ったり、車の中では童謡を流して一緒に歌ったり、絵本を読んだりと、ごく簡単なものですが。

けれどその中で、3歳を過ぎてだんだんと離れていっていたものがあるんです。

絵本です。

「全く読まない」ということはなかったのですが、3歳までの頃より格段に減ったな、という実感はありました。仕事の忙しさや疲れから、わたし自身が絵本から遠ざかっていたんですよね。
「まあ、保育園でも読み聞かせしてくれてるだろうし」なんて思いながら。気持ちに余裕もなかったので、仕事をして娘と帰宅してからの時間は「21時までに娘と寝室へ行く!」というのがミッションのようなものでした。
するとやっぱり娘も絵本を手に取ることが減っていました。

つい数週間前に、職場で外部講師を招いての研修会があったんです。コロナ禍が続いていたので、久しぶりのオンラインではない生身の講師の先生との研修会でした。

研修は「子どもが自ら進んで学ぼうとするために必要なことはなんだろう?」という内容。保育者としても母親としても学びになることをいろいろとお話していただいたんですが、やっぱり「絵本は大事だ!」ということを改めて感じました。というか、「思っていた以上に大事だったんだ!」と気づかされました。

理由は、講師の先生は「絵本は読解力を育てることに繋がる」とおっしゃっていたからです。読解力とは、文字通り「文章を読んでその内容を理解する力」ですよね。乳幼児期の子どもたちにとって、読解力はあまり注視されないかもしれませんが、やがて小学生になる日がやってくると、どの教科においても文章を理解する力が必要になってきます。そしてその読解力の基礎作りが絵本にあるというのです。

言われてみれば、たしかに小学生や中学生の頃、頭が良くなりたければたくさん本を読みなさいとよく聞いたし、大人になってからも読書は大切だ、ということを言われます。

なので、講師の先生に「絵本は読解力を育てるんです」と言われたとき、「絵本をたくさん読むことは、それだけ言葉に触れるということだから、たしかに読解力も育つのかもしれない」と単純に思ったわけですが、「ただ読めば(読み聞かせれば)いいわけじゃなかった」というのが、今回のわたしの気づきです。

絵本の良さって、「想像力や語彙力を育む」とわたしは強く意識していました。集中力もそうですよね。現実にはないストーリーが、子どもの想像力を広げたり、深めたり。楽しいお話の展開に、つい夢中になって話に聞き入って。

けれどそれだけでは、読解力は育たないんですね。もうホントその通りだな!と思ったんですが、「同じ本を何回も繰り返し読むこと(読み聞くこと)」が大事だったんですよ。

はじめて見る絵本は、子どもはきっと「面白い!」と思って聞くでしょう。でも「あー、面白かった!」で終わってしまっては勿体ない。

たとえば「だるまさんが(作・かがくい ひろし)」という絵本。
だるまさんの揺れる動きや、だるまさんが「ぷしゅー」としぼんだり、「びろーん」と伸びたりする動きがかわいらしいですよね。

きっとこの本を手に取ったことがあるママやパパは、我が子に何度も何度も繰り返し読んだことと思います。

子どもは大人が繰り返し読んでくれたことで、だるまさんのいろいろな表情を好きだと感じ、いつの間にか一緒に体が揺れている、一緒に転んでいる、ようになったのではないでしょうか。

「はらぺこあおむし(作・エリック・カール)」も同様です。
この絵本の面白さは言わずもがな。月曜日から1つずつ増えていくたべもの。最後には、まるまるした大きなさなぎになったあおむしが、あんなに色鮮やかなちょうちょになる展開は、「わあ!すごい!」のひとことです。絵本をめくる楽しさもありますよね。

そうやって繰り返し読むことで、子どもは話の面白さとともに絵本の内容を理解できていくのではないでしょうか。

絵本はお話が短いからこそ、繰り返し読みにも適しています。
絵本は学習の本当の土台なのでは!?…と気づいたらもう、絵本から遠ざかっている場合ではありません笑

もちろん、いちばんは娘が絵本に興味をもってくれることですが、研修を受けてからというもの、新しく絵本を購入したり、絵本に触れる機会を増やしたりしていったところ、今では毎日のように娘から「絵本を読みたい」「読んで」と言われるようになりました。

取り学習という言葉もありますが、幼児期においては学習という形での学びよりも、絵本を楽しみながら、絵本の内容から興味を広げて知識を増やしていくことのほうが大事なのかもしれませんね。

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