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聞こえているのに聴こえない感覚

音は聞こえているのに何を言っているかわからない。毎日「え?」とか「あ?」とか聞き返しながら生活する。

字幕なしでテレビを観るのがしんどい。好きな音楽でも歌詞が聴き取れない。かといって音量を上げてもうるさく感じるだけで、内容が聞こえるようになるわけではない。

自分は耳がちょっと悪いのかなと思っていたけれど、聴力検査をしても異常はない。ものすごく困るわけではないけれど、小さなストレスが積もっていく。

まあ目が悪くてメガネとかコンタクトしてる人なんてゴマンといるわけだし、同じように耳が悪い人だっているよね〜と軽く考えていた。

が、やはり気になる時期もあるもので。ある日何の気なしに「テレビ 聞き取れない 字幕」とググった。


検索結果にいくつか出てきたのは「APD」という言葉だった。

コアラのマークかわいいな…。

聴こえないのは耳の問題だと思っていたが、脳が原因ってこともあるのか。音声情報が弱点になる発達障害みたいなことか? へ〜〜!!

お医者さんからきちんと診断を受けたわけじゃないから、わたしがAPDを自称するのは違うと思っている。
だが、「発達障害ってのは、誰しもが持つ物事の得意不得意がめちゃくちゃ極端に出ちゃうやつ」というものすごくざっくりした理解をしていたので、""聴覚情報処理が苦手"" というジャンルがあるのか!というのは目から鱗だった。

知っただけでだいぶ生きやすくなった気がした。自分の不得手なことが言語化されたから。他にもそういう人がいるんだなとわかったから。

ただ、「自分はAPDだから!」みたいな一方的なアピールをして配慮を求めるような人にはなりたくないなとも思った。

困ったときは、あくまでも「わたしは」こういうことが苦手で、それについてこういう対処をしている。こんな迷惑をかける場合があるかもしれないが、そのときはこう対応してくれるとありがたい。障害だろうがなかろうが、そうやって理解を得てうまくやっていけたらいいなと思う。

社会人なのでね!

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