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雪の魔法と、(フィルム)カメラの魔法

越境できるかもしれないから」色々書くとか言って、結局服作りの話しか書いてこなかったわけですが。最近迎えた新しい(といっても40歳近い)フィルムカメラでも、気に入った写真がようやく撮れるようになってきたので、今日は写真をメインに載せつつ、カメラの話を。

今日の写真たちは、仙台でも15cmくらいの積雪があった日に撮影したもの。カメラはContaxTという手のひらサイズのコンパクトフィルムカメラで、詰めたフィルムはフジカラー100です。

一番のお気に入りはこの一枚かな。36枚撮れるフィルムの最後に撮った一枚です。枝に積もった雪が、まるで桜みたいで。

多分この木は実際に桜なんだけど。

今年は暖冬でさっぱり雪が積もらないので、久しぶりの積雪にちょっと嬉しさはありつつも、実際に出かけるとなると気は重くはなりますよね。それなのに、(新しい)カメラがあると、雪景色でも撮るか〜〜というやる気が湧いてくるので不思議なものです。

この日はご予約があったので、雪でもお店に行くわけですが、自転車じゃなくて徒歩でのんびり行かないといけない。その工程すら楽しくしちゃう、カメラの魔法。なんなら、少し遠回りして、広瀬川の河畔をわざわざ通って、写真撮りながら通勤しました。

縛り地蔵のある公園から、河原の道に降りられます。

(ちょっとこの写真は、自分が傾いてるんだか、傾いた雪の上に立ったんだか、、もはや何が水平なのかもわからない写真ですが。手前の銀色の柵に合わせるべきだったかな)

誰もいないです
鳥はいっぱいいた。右の、魔女の手みたいな木と、見張りの鳥がかっこよくない?
遠くに、雪かきをしている第一村人発見

河原は、わたしが行った時にはだーれもいなくて、雪が落ちる音と、川の音と、鳥の音しかしなかったけど、お店に近づくにつれ、川向こうの道路で雪かきしている音まで聞こえてきたり。あとは部活に勤しむ高校生の元気な声。

「こんにちはー!」って。雪かきご苦労様です
いつもは見えない、数時間の記録が見える

雪の日って、全てが真っ白で、この日は曇ってもいたし、色のない世界と思っていたけど、フジカラー100のおかげもあってか、白の中に目立つ原色がかわいい写真がたくさん撮れてた。

手前の雪を入れたくてあえて縦構図にしたんだっけ
(この写真だけ、他の車のナンバーが入っていたので、外側をちょこっとトリミングしてます)
黄色い車って案外たくさんいるのかな

雪のせいで明るいから、ISO100のフィルムでも、開放で撮れないシーンも多かった(シャッタースピードが1/500までなので、露出オーバーになっちゃう)。その中でもこのポストのショットなんかよく撮れた方じゃないかな。

リーゼント
何がカラフルって、まず自分な!

見慣れた景色も新鮮に見せてくれる雪の魔法と、雪でも外に連れ出してくれるカメラの魔法のおかげで、楽しい1日になりました。

さて、この写真たちは、コンタックスTがやってきてから3本目のフィルムになりますが、やっと(ほぼ)36枚ちゃんと撮れていた、という記念すべきロールです。1本目、2本目はコマ飛びというのか、全く何も撮れていないコマがところどころ出てきてしまったり、コマ被りが出てしまったり。被りは今回も1回だけ出てしまったけど、現像をお願いした写真屋さんのアドバイスで、フィルムの巻き上げをゆっくりにしたり、寒い時はポケットで温めながら撮る時だけ外に出すようにしたりという心がけのおかげなのか、今回はうまく行ったのでした。

iPhoneで撮影

光量が十分あれば、細かいところまでくっきり綺麗に撮れるし、二重像合致方式のマニュアルフォーカスなので、狙ったところにピントを合わせられるのも良い。(今まで使っていたOlympus PEN D3は目測でした。)なかなか楽しいカメラかもしれません。

そして、蓋を閉めるとレンズが引っ込み、ただの四角い箱になるので、ポケットにスッと入るんです。もっとカメラを持ち歩くようにしたいと思っていたので、何より、この携帯性の良さがドンピシャでした。
色合いは、今回のは結構好みのが多かった。室内と屋外、そして天候や光にもよるけど、自分はどんな写りが好きなのか、いろんなフィルムや撮影条件などを試しながら見つけていきたい今日この頃です。

以上、最近撮ったフィルム写真と、カメラのお話でした。毛糸屋らしく、お店の中で撮った写真もあるので、また今度載せますね。

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