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イーサリアム大型アップデート『TheMerge』

こんにちは!
itokenです(@itoken_papa)


「イーサリアム大型アップデート『The Merge』」について抑えておきたい3つのことを解説していきます。

2022年9月にイーサリアムブロックチェーンに大型のアップデートがかかります!
その名も『The Merge


The Mergeによって間違いなく利便性はあがります。

ですが......
表があれば当然、裏もあります。

なので、今回お話しするイーサリアム大型アップデート『The Merge』を3つの文脈に分解して紹介していきます。

『The Merge』
〜抑えておきたいポイント〜
①電力消費の激しいPow
②資本がものを言うPoS
③懸念されるハードフォーク


①『電力消費の激しいPoW』

PoWいきなり聞き慣れない英語ですねw
順番に説明しますね!
PoWとは
Proof of Workの頭文字をとったもので
仕事で証明する』ような意味合いを持っています。

では一体、何に対して『仕事で証明する』のでしょうか?
イーサリアムのマイニング(承認作業)です。

ほぉ、なるほど!
PoWってのはイーサリアムをマイニングするってことなのね!
要は、発掘する作業ってことか!


電力消費の激しいPoWって言ったけどどういうこと?
どんだけ消費するの?

ちょっと気になる。。

PoWによるマイニング作業は膨大な計算つまりエネルギーを必要とし、それに伴うスペックのパソコンさらには台数などのマシンパワーがないとイーサリアムは発掘できません。

さらには一番最初に計算できた人にのみ報酬が与えられるため、我先に我先にと、こぞってプレイヤーは設備に投資をしていきます。



その結果イーサリアムの電力消費量は、フィンランドとほぼ同等の電力を消費し、スイスと同等の二酸化炭素量を排出します。

ちなみにビットコインの年間CO2排出量は、オーストリアやチェコの年間CO2排出量と同等というデータもあります。

正直ピンとこない点はありますがw
現在のイーサリアムは、
・めっちゃ電力使ってる
・二酸化炭素排出しまくり
この認識でOK!!

実際問題SDGsにおいて
(持続可能な開発目標)
「SDGsに沿ったものか?」
「SDGs上問題ないか?」
という問いかけに直面しています。

だったら考えなきゃいけないよね〜

このような背景のもとに考えられたのがPoSになります。


では次のパートでPoSについて深掘りしていきます。

②『資本がもの言うPoS』

めっちゃ電力を使うPoWからPoSにかわるとどうなるのか?

先に結論から言ってしまうと、エネルギー消費量は99%削減され、ネットワークがスムーズになり、1秒間あたり10万件のトランザクション(取引)を処理できるようになる予定となります。

ちなみに現在は1秒間あたり15件のトランザクションしか処理できません......

そうとう不便ですねw
イーサリアムブロックチェーンのガス代いわゆるブロックチェーン使用料が高いと言われる理由の根幹がこれです。

さっきから言ってるPoSって何?


PoSとは、Proof of Stakeの頭文字をとったもので
保有数で証明する』ような意味合いを持っています。

はい、でましたステーク......

ステークは分散型金融DeFiでよく使われるステーキングと同じ理解でOK!
なんですが......
ステーキングがわからないですよねw


ステーキングとは、対象の仮想通貨を保有しブロックチェーンのネットワークに参加することで、対価として報酬が貰える仕組みです。

要は、『仮想通貨を大量に、長期間保有してくれた人に報酬を与えるよ〜』ってことです。


SDGs的にはPoSの方が好ましい上に
イーサリアムを使うユーザーとしてもガス代は安くなりネットワークもスムーズになる。

PoSによって間違いなく利便性はあがります。
......ですが、
物事はトレードオフで成り立っている以上、懸念される問題もあります。

それがハードフォーク、詳しくは次のパートで深掘りしますね。

③『懸念されるハードフォーク』

ハードフォークとは、仮想通貨の内容に関するルールを改めると同時に、新しい種類を生み出して分岐していくことです。
今回のアップデートThe Mergeにて、PoWからPoSにルールを変更します! 以上です。
ってわけにはいかないんですよw

なぜならPoWで稼いでいたマイニングプレイヤーの稼ぎ口が極端に閉ざされるからなんです。

PoSになることによって報酬額はなんと10分の1にもなってしまうと言われています......。
そうなるとマイニングプレイヤーのインセンティブはズタボロ

猛反発が起きるのは至極当前です。

ユーザーの利便性はバツグンに良くなる一方
皮肉なことにマイニングプレイヤーにとっては厳しい市況へとルールが変更されてしまうことになりそうだ。

そこで懸念されるのがハードフォークです。

おそらくイーサリアムの大型アップデートThe Mergeによって
ハードフォークが起きます。

PoW派いわゆる既存のイーサリアムブロックチェーンと
PoS派の新しいイーサリアムブロックチェーンに分岐するかもしれません。

新しいイーサリアムブロックチェーンはユーザーの利便性いわゆるユーザビリティの高さから主流になることは間違いなさそうです。

しかし、PoW既存のイーサリアムブロックチェーンはマイニングプレイヤーのインセンティブがある限り存在し続けることでしょう。

実は、イーサリアムのハードフォークは8年前に一度起きていたのはご存知でしたか?

簡単に紹介しますね。

2016年に1.6億ドルの資金を集めたDAOが8000万ドルもハッキングされる事件がありました。
イーサリアムのイーサで流通していたので当然イーサの価格も暴落します。

そこで、運営元が手を打った手段が、改ざんが不可能といわれたイーサリアムブロックチェーンの取引履歴を改ざんしてしまったのです。

その結果、本来枝分かれしないはずのブロックチェーンが枝分かれしてしまい

ある時刻を境に、後から書き換えられたブロックチェーンに繋がるイーサリアムと、書き換えられる前のブロックチェーンに繋がるイーサリアムという

2つのイーサリアムが同時に存在することになってしまったのです。

興味深いことに、書き換えられる前のブロックチェーンに繋がる本家のイーサリアム
イーサクラシックよりも

後から書き換えられたブロックチェーンに繋がるイーサリアム
イーサのほうに価値がついてしまったのです。

つまり現在、仮想通貨の双璧として謳われるイーサは取引履歴を改ざんし、後から書き換えられた仮想通貨だったのです。


今回予想されるハードフォークが今後のイーサリアム、広くは仮想通貨の市況にどのような影響を及ぼすのかは誰も知らないことだけど......

およそ一ヶ月後の9月中頃には明らかになっているのでその時まで楽しみに待っていましょう。


以上「イーサリアム大型アップデート『The Merge』」でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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