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2023 霜月の京都・7 重森三玲の庭をもっと観たい旅、再び西本願寺

タイトル通り、5月(皐月咲く京都シリーズ)に引き続き、またもや重森三玲である。
11月の13〜14日の二泊2日旅である。
この時期なので紅葉はそんなに望めない。けれどもハトが京都を目指す理由はひたすら“お庭”なのだ。重森三玲のお庭に魅せられて氏のお庭を巡る旅はまだまだ続く。


正伝寺の重森三玲復刻のお庭を堪能し、バスに乗って再び西本願寺を目指す。

西本願寺は本日の早朝にも立ち寄ったのだが、その時間では目指す“秋の特別公開”の開始時間まで相当あったので南禅寺と正伝寺を先に拝観したのだ。

“秋の特別公開”で是非とも拝観したいのが
「滴翠園」と「飛雲閣」。予約不要で拝観料は1000円。
通常非公開ということで、期待が高まる。

西本願寺前バス停で降りる。
時刻は14:55。
早朝時には暗すぎてよく分からなかった境内を眺めつつ、目的の拝観口へ。

来年はもうすぐ
阿弥陀堂
御影堂
開祖親鸞を祀る
渡り廊下?
向こう側に“喚鐘”がある


特別公開だからなのか、残念ながら写真は禁止。
さらに残念ながら外側からだけの拝観だったのと意外に混雑してたのと要所要所で係員さんが立っていたので(警備も兼ねているのだろうけど)ゆっくりと見ていられなかったのである。
さらにさらに残念ながら拝観通路の距離は実質50メートルくらい。

思ったより狭い…というのが一番最初のハトの感想である。
これは西本願寺の阿弥陀堂や御影堂を先に見たり体験(おあさじに参加した)してしまったからなのかもしれない。
その狭いと感じた敷地いっぱいに技巧がギュウと詰め込まれている感じ。

「飛雲閣」は美の三段重ね的で、写真で見た通りなのだった。ううむ。やはり中を見せて頂かないと…現時点では勉強不足すぎて中を拝観しても意味が理解出来ないかもしれない。拝観出来る日まで勉強しなければ。
ハトが気に入ったのは左右非対称なところ。あと、ちょこんと乗っているような三階部分がかわいいところ。それに隣の建物?への橋もステキ。
「滴翠園」がメインの目的だったのに、このお庭の良さがよく分からなかった、ハト。
多分、凄すぎてわからないのだ。
出来れば「飛雲閣」側から見たかった。だがそれを言っても始まらない。お庭は拝観の通路からはゆっくり移動しながら立ち止まらずに眺めるのが良い感じがした。それにしても拝観の通路は池の周りをぐるっと一周ではないから、思いを巡らせるのには短すぎる…
ハトにしては脅威の見学時間の短さであっという間に出口を通り抜ける。30分と掛からなかった。もっとも皆さん、本当に通り抜けるといった感じで、ハトは時間かけて見ていた方だった。
それにしても今冬の公開でも引き続き「飛雲閣」は公開される。もちろん外側だけ(笑)。でも僧侶の方の案内付きで書院も観れるのだ。案内付きなので料金は3000円。
また行くしかないであろうか。


飛雲閣の模型を発見したのでそれの写真なんぞ撮ってみる。

舟入の間があるのだ
塀があるため、実際に見ることは出来ないであろう


滴翠園および飛雲閣の拝観が思ったより早く終わってしまったため、急遽“お西さんを知ろう”の15:30〜の回に参加することに。
“お西さんを知ろう”は、僧侶の方による30分間ぐらいのガイドツアーだ。
ハトの参加した回では24名くらい集まっていた。
ガイドしてくださったのは女性の僧侶の方だった。ジェンダーフリーが叫ばれている今日この頃、改めて“女性の”と付けるのはとも思う。けれどもハトの中の“僧侶は男性”と、無条件に常識化していたことを思い知った良い経験だ。
夕方に近かったのと参加するともらえる“お24カード”の柄が“喚鐘”だったため、その説明もあり、実際、ガイドツアー直後に実際に鐘を叩くところが見れて面白かった。
鐘の音はビックリするほどの大音響。
そして鐘を叩く僧侶の方の筋肉も一見の価値があり。

ガイドツアー後「ぜひ見ていってください」と案内された、「唐門」を見に行く。

唐門。勅使門でもある。
伏見城から移したとか。
毎度お世話になっている、神獣。
屋根に乗っかっているアレは何と言うのか未だ不明
古代中国の故事からだったよな…
牛の立体感と牛飼の表情がグッド。
この故事は何かは不明
口を閉じている
こちらは口を開けている


夕飯の予約時間もあって、せっかくの「唐門」もサーっと見ただけ。
なんだか大徳寺本坊で見たのに似ている、だがあれよりはシンプルかも、と思う。
と言うわけでググるハト。
大徳寺本坊にある唐門は聚楽弟のものを移したのだそう。どちらも桃山時代のものだ。
西本願寺、大徳寺、そして豊国神社(京都)が三大唐門と呼ぶらしい。


時刻は16:15。
夕飯の予約が17:00のため、バスに乗り二条城前へ。
地下鉄に乗り換え、市役所前駅へ向かう。

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