はじめての老い -等速じいさん-
ふとした時に自分の口から「等速じいさん」という言葉が飛び出した。
自分でもビックリして、その瞬間「等速じいさん」という言葉が実体化して口の前に無限コピーされていくような気持ちになった。これはアレだ、空也上人立像だ。
確か妻との会話の中、「アレ見てみてよ、倍速でいいから」というお勧めに対して、いやほら俺「等速じいさん」だから、と。
等速じいさん? なにそれ!
これ、うっかり口走ってしまったものの、老い現象としてのステイタスは「保留」であります。加齢による等速なのか、それとも私