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女子の関西弁がカワイイ? - 日本語での母音の無声化

先日、アイドルの女の子だったか、若い女性のインタビュー音声が流れていて、母音の無声化をしない話し方を 「おっ、カワイイな」 と一瞬思った。

日本語の五十音を見ると、「母音」あるいは「子音+母音」であり、どの文字も母音が必ず入っているのだが、母音が発音されないときもある。

例えば会社に掛かってきた電話での受け答えで
「○○株式会社でございます」
の最後の「す」は、最近の人は「ございますぅー」と「U」の音をしっかり発音した上で伸ばす人が多いようだが、私の時代は「ございまS」と、最後は「S」の音で終わらせていた。
それだと語尾が相手に聞こえないということで、「U」の音を強調、さらに伸ばすようになったのかもしれない。

ちなみに、今日覚えた英単語「hyperbole」 誇張の意味。
アメリカのSuper Bowl のノリで「ハイパーボウル」などと発音するかと思ったら大間違いだった。
無理矢理カタカナ表記すると、「ハイプーブリー」が近いだろうか。

話を母音の無声化に戻すと、例えば「ファックス」なども「ファッks」と発音されているのではないか。
「ストレス」は「sトレs」になっているのではないか。
苗字の「林さん」も「はやshさん」になっているのではないか。

英語からの外来語では元の言葉で母音がそもそもない場合は、英語の得意な人などはそちらに引っ張られて無声化しやすいということもあるだろう。

前の職場の同僚で、当時60近いおじさんだったが、無声化をしない人だった。
ネットで母音の無声化について見ていたら、関西の人は無声化しにくいとあった。そういえば、彼は大阪出身だった。謎が解けた。
女の子の関西弁がカワイイと言われるのは、無声化しないからかもしれない。
おじさんの関西弁についてはカワイイとは思っていなかった。「ファックぅスぅ」と母音をしっかり発音するのが辛そうだなと思ったくらいだった。
女子の場合は、その母音をしっかり発音する話し方が逆にたどたどしく感じられて、カワイイと思ったのかもしれない。

母音の無声化ではないが、似たような話で外国語での子音 tの脱落の話。
英語の mountain という発音は、米語だと「マウン・ン」みたいな発音になるが、英語ではtはちゃんと発音される。
英語はなじみすぎているので、英語がカワイイと感じるわけではない。(あえて言うならカリフォルニア女子英語はカワイイ)
フランス語の maintenant で似たような現象で「マン・ノン」と発音されることが多いのだが、この真ん中の t がしっかり発音されているとカワイイと思う。

まぁ、カワイイと思うかどうかは人それぞれなのだが、地域によっての感じ方もあるのではないか。
例えば、日本語で電話応対では普段より高い声で応対する(ことが良しとされている)など。

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