見出し画像

是枝監督『ベイビーブローカー』感想 ※ネタバレあり

べイビーブローカー=赤ちゃん転売という少しアクの強いタイトルで少し引きましたが観たらいい映画でした。

Amazonprimeで発見した時、韓国映画は結構生々しくリアルなものが多いのでそういう系かなと思いましたが、韓国映画なのに日本人の是枝監督が監督という面白い作り方をしていて興味を持ちました。

テーマ

是枝監督は万引き家族など"家族"をテーマにした作品が多いです。
"家族とは何か?"、"血よりも濃い繋がりがあるか?"など家族の在り方についてすごく考えている監督だと思います。

そしてその是枝監督が作る韓国の家族映画は生々しそうだなと思いつつも見ていると思ったよりロードムービーで綺麗な景色に心洗われました。

是枝監督は家族+社会問題を描くので結構どんよりした、家族の停滞していたり生活感のある古い家の退廃しているシーンの多い映画のイメージがありますが、ロードムービーになることですごくさっぱりした味わいの感動のある映画になっていました。

また、ベイビーブローカー(赤ちゃん転売)と聞くとすごい悪そう、ギャングそうだなと思いますが、大人になった孤児たちが捨てられている赤ちゃんたちに捨てられた自分を投影しながら一緒に売り手を探していきいつの間にか家族のような存在になっていくという社会派かつハートウォーミングな作品でした。

映像もライティングの使い方が良かったです。

孤児繋がりの映画だとすごい昔のインディーズ映画のオーファンズ・ブルースという映画を思い出しました。

また出ている俳優陣も見たことある人ばかりで大作でした。
特にペドゥナはクラウドアトラスのとある役を演じていてめっちゃ綺麗です。

p.s.
あと途中で食べてるカップラーメン美味しそうで映画の途中でラーメン作って食べました笑

終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?