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イタリアかぶれの渋谷で朝カフェ習慣

Vol.124
イタリア暮らしが長くなると、朝のカフェ時間というのが習慣になってくる。
家で朝食を軽く済ませたあと、行きつけのバールでカプチーノをいただくのが私の日課だ。

イタリアのバールとは

今更ながらなのだが、そもそもバールとはなんなのか? といところから伝えたい。
バー(BAR)をイタリア人の発音にするとバールというだけのことなのだ。
なのでバールはバーなのだが、バーと言えばお酒を飲むところというイメージがあるが、イタリアのバールはお酒もあるけどカフェもあるというもの。
定義的には「カウンターでコーヒーなどの飲み物、お酒、サンドイッチなどがいただける公共のスペース」とされる。
バールだけにカウンターがあるのが特徴だが、もちろん着席もある。
その着席の流儀については、今は触れないが、いかんせんイタリアでコーヒーを飲みにいくというのはバールに行くということになる。

イタリアがバール天国だという数値

イタリアにはなんと15万軒以上のバールがあるという。
その数の多さを比較するにあたって、日本で一番店舗数の多いスターバックスですら1885軒というから、スターバックス規模のチェーン店が100社弱あって到達できるだろう数字である。
なかなかなコーヒー天国なイタリアなのが、この数値をみてわかる。

そんなことで街のあちこちにバールはあるわけだが、たいていみんなお気に入りのバールがあり、そこに毎日通うのがイタリア式。
私も決まった場所が1軒あり、そこが休みの時に行くバールがあったりする。
さらにあの区画、この区画にもそれぞれ自分にしっくりくるバールの場所がインプットされている。

長いイタリア生活で朝カフェの習慣が身についてしまった

なのですっかり朝カフェというのがイタリア生活で身についてしまっており、いつものバールでカプチーノをいただきながら、新聞を読んだり、手帳作業をしたりするのが日課だ。
このルーティンをこなさないと私の一日はなかなかはじまりづらい。

イタリアの典型的なバール。

日本でこの朝カフェを実行しようとするならば、チェーン店に行くしか他ない。
しかしながらちょっと雰囲気が違う。
やはりたとえ朝の忙しい時間のコーヒータイムといえど、余裕を持っていきたい。
そしてできれば自分にとって心地の良いところへ行きたいのが、イタリア生活が長くなったわがままなところであり、かぶれなところなのかもしれない。

渋谷で居心地が良くて、ほっこりする間借りコーヒー屋さん

なかなか朝から渋谷でゆっくりとした時間を過ごせるコーヒー屋さんというのは稀である。
そんな中、間借りコーヒーではあるが、とても居心地の良いコーヒースタンドがある。

宇田川町奥にあるミクソロジーの世界が好きな方ならお馴染みのリキッドファクトリー。ここは上質なカクテルを提供してくれるバーなのだが、9時から17時まではスペシャリティコーヒーを提供するコーヒー屋さんがあるのだ。

ということで、朝コーヒーが必要なこのプラスカラーズさん(リキッドファクトリー内)に通う。
お休みの時は、時間をちょっと遅くして11時からやってるイタリア人のゆるカフェのインティミッシミへ

リキッドファクトリーでいただくセナくんの朝カフェ。

まぁ、宇田川町奥には、それこそ有名なFuglen、SUPREME、CAMEL BACK、Beasty、Rostroとあるので、自分にとってしっくりいくカフェがあるといいだろう。

最近は、朝プラスカラーズさんでコーヒーをいただき、夜リキッドファクトリーでカクテルをいただくという通いを行なっている。結局イタリアにいるかのように1日に2回も同じ場所に行ってしまうのであった。

個人的には、お客様のニーズに応える実に正しい経営であると言いたい。
感謝。


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