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アマルフィの宝石といわれるポジターノにいる錯覚をする七里ヶ浜のピッツェリア

Vol.114
夏といえば海!
しかも今年の夏はとにかく暑かった日本。
となると海に行きたいと湧き出る欲は制御できない。
今年の夏は日本だったので、日本でもイタリアを満喫できるピッツェリアへ行くことに。


七里ヶ浜駅徒歩3分でポジターノ?

実はこの夏サーフィンを少し湘南で楽しんでいた。
ほんの嗜む程度だ。
早朝からサーフィンを楽しんだ後、お腹が空くのは当然。
そしてナポリピッツァを食べたいとしたら、カーサ パラディーゾ スル マーレに行かないでどうする? と自責に問われ、空腹を抑えながら七里ヶ浜へ向かった。

湘南の海も美しい。
波は地中海よりあるので、サーフィンするには最適な日本の海。

日本でイタリアンリゾートを楽しめる不思議錯覚

ナポリピッツァは日本で食べる派の私としては、このパラディーゾ(楽園)を知ってしまってから、もうナポリへも行かなくてはいいのではないか? と思うくらい、イタリアにいる錯覚を覚える。
たとえ七里ヶ浜にいるとしても、混み合っているナポリではなく、アマルフィ海岸のリゾート地であり、アマルフィの宝石とも言われるポジターノにいるような気持ちになるから不思議だ。

海を見ながらイタリアのクラフトビール バラデンをいただく至福かな。

しかも単なるおしゃれピザ屋さんというわけではない。
イタリア同様、リゾート地でも手を抜かないという本格イタリア料理店なのである。

ナポリピッツァは薪釜で焼き、魚介のパスタメニューも豊富

私たちイタリア人チーム(?)は、とにかくピッツァが食べたかった。
だけど、着席後。ピッツァが出来上がるまでの小腹をなんとかしようと前菜の盛り合わせをオーダー。
前菜の盛り合わせといえども、小皿でいろいろ提供してくれるから嬉しい。
それにはやっぱりイタリアのクラフトビールがまたよく合うわけで。

このオバール型のお皿はなんともイタリア。
それぞれの味わいが楽しく、ビールが進むのは当然のこと。
最初は鉄板のイザックビールから。

そしてピッツァが到着すれば、その香ばしい生地の香りにうっとり。
「トリノで食べるより美味しい!」 というイタリア人発言はいいとして、本当にイタリアの味に忠実で、むしろイタリア以上に丁寧に作っているという印象だ。

イタリア人キッズはビスマルクをオーダー。
わがままにもスカモルツァチーズをトッピングしてもらったり。
ここでビールはイタリア原料100%のナチオナーレでペアリング間違いなし。

またレストランメニューもあるのでパスタもチョイス。
久しく食べてなかったイカ墨のパスタを頼むも、結構な量で驚く。
お腹いっぱいなイタリアンサイズの量であった。

ゴロゴロなイカを摘むだけでも美味しいし、リングイネにしっかりとイカ墨が絡まってて至極美味。

最後にはドルチェも頼んで、おなかいっぱいに。

濃厚なピスタチオのクレームブリュレで締めるランチ。

さらにイタリア人を引き連れてのランチタイムだったので、サービスまでもが「イタリアスタイルにしましょうか?」と申してくれて、各メニューの説明をしてくれるのはありがたかった。

店内の雰囲気すらイタリアの海沿いにいるかのように思える。
柔らかい日差しが入る明るいレストラン。

日本人の器用さと生真面目さは、世界の味覚の伝道師になる

どこのお店がとか、ここのお店がとかいうグルメリポーター的な記述はしたくない。
ただ強いて言いたいとすれば、日本人は真面目であるから、このようにイタリアで見てきて、食べてきて、学んだことを忠実にその味を日本で再現できるのだろう。

日本人は器用だから。

というだけではなく、基本に忠実なのだろうと思う。
なので、イタリアに住んでいようとトリノから外に出ることはなく、出たければ来日時にでも、イタリアの郷土料理を楽しむことができるんだなって思うのだ。

日本は食が豊かで人が真面目。
それもひとつの日本の良き文化であると誇れる。


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