見出し画像

63.女子おひとりさまのイタリア旅をサポートしたい

若いころは友だちと一緒に旅行をしていましたが、30歳を過ぎるとそれぞれ事情も変わって来るし仕事の休みを合わせるのも大変だしで、一人旅が多くなってきました。
そんな女性は私だけではないはずです。


ひとり部屋追加料金がイヤだった

ひとりで海外旅行の団体ツアーに申し込もうとすると、ひとり部屋追加料金というのがあり、それがとてもイヤでした。
お手頃価格なツアー案内パンフレットでも内容をよくよく確認すると、決まってそれは2人部屋料金がスタンダードなのです。

そして、その値段はいつもわりと法外な価格設定になっていて、最終的には格安でもなんでもない金額を支払うことになります。
気軽な海外ひとり旅をしたいなら、バックパッカーか個人旅行になってしまい、言葉に不安がある人にとってそれはハードルの高いものです。
私にとってもそうでした。

イタリア一人旅はハードルが高い?

よく聞かれるのがイタリアを旅するとき女性一人だと危険なのではないか、ということです。
実際、イタリア男はちょっとスキを見せればすぐに話しかけてくるしお茶に誘うし、スリは多いし、予定通りに行かないことは多いしで、女性でなくても困難かもしれません。

電車の乗り継ぎや急な行き先変更など言葉さえできればクリアできる部分も多いですけど、ひとり旅でもっともハードルが高いのは食事と思います。
イタリアの外食はファストフードやバールといった気軽な場所を除いて、ひとりで食事をすることは想定されていないからです。

観光地ならツーリストメニューの設定があるトラットリアもありますが、たとえばブラッチャーノのような普通の町にはありません。
ローマやフィレンツェといった、観光客が大挙して押し寄せるような場所なら需要があるのでしょうけれど。
イタリアのポーションは盛りが多いし、誰かとシェアしながらいろいろな料理を楽しみたいと思っても、ひとり旅だとそれができません。

GW女子おひとりさまツアーの企画

そんな女性のイタリアひとり旅をサポートしたい、というのがこの企画の始まりです。
私のはじめてのイタリア旅は出張で通訳付きという至れり尽くせりなものでしたが、2回目以降はずっとひとり。
こんなサービスがあったら良かったのになぁというのを詰め込んで、2016年のゴールデンウィークに「女子おひとりさまツアー」を企画しました。
ひとり旅の女性を集めて、みんなでブラッチャーノを中心とした旅を楽しもうというものです。

2015年秋から募集を開始し、最少催行人数は3名としました。
1人参加が基本の団体旅行のようなものなので、もちろん「ひとり部屋追加料金」はありません。
ブラッチャーノ湖畔のホテルに4泊して、湖畔の小さな町を訪ねたりワイナリーへ行ったり、青空市場で買い物をして料理教室など、現在やっているおひとりさまツアーの原形はこの時に考えたものです。

2016年3月には一時帰国して東京説明会までやっています。
集客できたのは2名だけだったので儲かるというより、赤字を出さずに済んだだけでしたが、とにかくやってみないことには分からないことも多いものです。

湖畔のホテル、シングルルームからの眺め
専用車で小さな村サッソ訪問
ワイナリーへ行って樽出しワインを購入

ブラッチャーノのタクシー運転手にお願いして専用車仕立てにし、個人旅行で行くには難しく、逆に団体旅行では行けないところをめぐるイタリア旅は思い出に残るものだったようです。
このときのお客さまがブラッチャーノを再訪してくださるなど、本当にやって良かったと思います。

本当のおひとりさまツアーにしてみた

GWおひとりさまツアーのプロモーション中から、夏も同じようなツアーを実施してくれないか、との問い合わせをいただいていました。
しかし、みんなが休みを取りやすいお盆の時期は航空券も高く、多くの参加者を募るのは難しそうです。

そこで、2016年の夏休み企画として、今度は本当に本当の「おひとりさまツアー」をやることにしました。
お一人で都合の良い時期にブラッチャーノに来て、GWツアーと同じような体験ができるというものです。
ただし、コストのかかる専用車での移動はなるべく排除、またはオプションで自由に追加できるようにしました。

現在ではとくにGWや夏休みと期間を定めず、通年で実施しています。
私自身のブラッチャーノ暮らしが長くなったので、さまざまな面で融通も利くようになったからです。

皆さまのお越しをお待ちしています。

この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

50,779件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?