谷崎泉

細々と小説を書いています。BL、キャラ文など。キャリアは無駄に長いです。 黒柴キジトラ…

谷崎泉

細々と小説を書いています。BL、キャラ文など。キャリアは無駄に長いです。 黒柴キジトラクマ🐻と同居中。

マガジン

  • 骨が折れた。

    骨が折れた時の話です。

  • うずらの話。

    猫を飼うことになった経緯です。

  • 2020みちのく旅行記

    2020年秋の山形新潟長野の旅を記録したものです。

最近の記事

フロアタイル貼ってみた

私にはインテリアセンスがない。 エクステリアはあるのかと言えば、もちろんないので、ざっくりセンスがないとするべきだろう。 センスと言えばファッションセンスもない。 センスのいい人に憧れるけれど、真似したところでどうにもならないと分かっている。 センスばかりは才能としかいいようがないのだ。 私もいい歳なので自分の問題点はよく分かっている。 統一性がない。 その一言に尽きる。 センスって様々なベクトルがあると思うのだが、優れている人の共通点はただ一つ。 統一性だ

    • 引越し、それは春の嵐。

      私は人生で二度、引っ越しをしたことがある。 一度目は二十歳を過ぎた頃。 それまで賃貸暮らしだった両親が家を建てたので、それに伴い引っ越した。 母は何もしない人なので、ほぼ全て私がなんとかした。 二度目は実家から出る際のもので、自分の荷物だけで、問題は大量の本だけだったから、さほど苦労はしなかった。 そんな私は昨年来、「引っ越し」に悩まされていた。 自分の引っ越しではないのに、いや、自分の引っ越しではないからこそ、苦労が多かったように思う。 この先はプライベートな内容で

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      • 2023沖縄旅行記

        沖縄である。 これまであちこちを旅しているのだが、実は最多で訪問しているのは沖縄である。 一時は毎年沖縄の離島を訪れていた。 初めて行ったのは石垣島。 そこで沖縄にはまり、何度も石垣島を訪れ、その後、西表島や宮古島にも勢力を広げ、最終的に本島へ戻った。 というのも離島はリスクが高い。 一緒に行くクマの休みは夏が多く、夏といえば台風で、一ヶ月くらい前になると天気予報と睨めっこだった。 夏以外の季節でも乗り継ぎがあると、天候による欠航リスクが高まり、無事に着けるかな&無事に

        • 諦観の春

          光陰矢のごとし。 昔の人もそう思ってたんだから過剰な情報にまみれた現代に生きる我々にはカケル100くらいの光陰が矢のごとしなのだ。 とにかく月日があっという間に過ぎる。歳をとるほどに月日が過ぎるのが早い。とにかく早い。 お正月だなと思ってたら桜が咲いてGWが終わってクソ暑くて死にそうになってたらいつの間にかお盆が終わってて師走が来てる。 このスピード感が年々増しているのでこのままだと正月が来たなと思ったら年末が来そうなくらいだ。 だって、前回のアレを書いてからもう半

        フロアタイル貼ってみた

        マガジン

        • 骨が折れた。
          6本
        • うずらの話。
          18本
        • 2020みちのく旅行記
          6本

        記事

          霜月騒動

          私は毎朝午前四時五十分に目覚ましをかけているのだが、それよりも早い、四時過ぎにラインの着信を知らせるメロディが聞こえて来た。 ベッド周りにスマホを置かないようにしているのですぐには確認出来なかったが、こんな早朝に誰だろうと半分寝ながら考えていた。 半分寝ているものだから夢の中の出来事だったのかと判断が曖昧になり、そのまま再び寝てしまった。 そしてアラームの音で起床し、何気なくスマホを確認するとラインは夢ではなく、相手は妹だった。 深夜に母が救急車で運ばれたので起きたら病院

          霜月騒動

          猫の愛。

          猫の愛は重い。 いや。そうでない猫もいるのかもしれないから、「うちの猫」とするべきだろうか。 この場合のうちの猫は、私が人生で初めて飼うことになった「うずら」である。うずらとの出会いと飼うことになった経緯はすでに「うずらの話。」で書いているので、そちらをお読み頂きたい。 生後半年以上、外の世界を生き抜いた後にうち猫になったうずらは警戒心が強く、私しか触るのを許さず、私とも距離があった。 うずらの方から膝に来てくれるとか、一緒に寝るとか。猫飼いあるあるな楽しみは得られない

          猫の愛。

          発行書籍リスト

          作家として活動しております。 これまでに発行された書籍リストを置いておきます。(2022年10月現在) 発行年などは省略しております。 気をつけておりますが、お名前の間違いなどございましたらすみません。 キャラ文芸作品 ■KADOKAWA・富士見L文庫■ 月影骨董鑑定帖1~3 鎌倉おやつ処の死に神1~3 <装画:宝井理人様> ひきこもり作家と同居します。 <装画:高野苺様> 高遠動物病院へようこそ!1〜3 <装画:ねぎしきょうこ様> 老舗酒蔵のまかないさん~初夏の梅酒と七

          発行書籍リスト

          骨が折れた。6

          そして、六週間ギプス耐久マラソンの間に、一大事件が起きた。 猫が増えたのだ。 大事件だ。 子猫がやって来たのだ。 もう大事件としか言いようがない。 ギプスが第三形態になる少し前だったろうか。 親しくさせて頂いている広島の神漫画家さんが子猫を保護したという話を聞いた。四匹姉妹で出来れば複数匹で貰ってくれる里親がいないか探しているという。 うちにはもう猫がいるし(犬もいるし)友人に聞いてみますねーとか話してたら、きょうだい猫を欲しがっている知人が見つかった。 広島から名古

          骨が折れた。6

          骨が折れた。5

          肘上までのギプスはなかなか辛かった。 肘を曲げたまま固定されているので肩の凝りが半端ないし、首も痛い。 第一形態の時は指先もまた、ほとんどがギプスで固定されていた。 指を動かすことは当然ながら手首にも影響するからである。 右手の指先がちょびっとだけしか動かせない状態で左手しか使えないと、買い物にも苦労した。財布を開けるのもスマホを操作するのも難しいのだ。 なんでも時間がかかってレジスタッフの目が痛い。 中には親切にも手伝おうとして下さる方もいるのだが、それがまた焦りに拍車

          骨が折れた。5

          骨が折れた。4

          悲劇というのは続くものと定めが決まっているのだろうか。 風呂に入れるスタイルを確立して間もなく、またしても壁にぶち当たった。 骨が折れた原因はリフォーム工事中で床板が外されていたベランダに無理矢理洗濯物を干した為だったが、そのリフォーム工事には風呂場も含まれていた。 当初の予定では工事期間は近くのスーパー銭湯へ行こうと計画し、回数券まで買っていた。 風呂場をまるごと交換するので一週間近くかかるという話だったから、回数券を買った方がお得なのだ。 スーパー銭湯には食事処もある

          骨が折れた。4

          骨が折れた。3

          ギプスによって倍近くになった太さの腕が入る服。 つまり袖口がラッパのように広がっていなくてはならない。 様々なデザインの服が売っているしまむらならあるだろうと…そしてお値段もそれなりだろうと…考え、訪れたのだが、そうそう都合のいい服などありはしないものなのだよ。 袖口が広がっていても全体のデザインがおばさん向きではなかったり、広がり過ぎていたり。 ああ、もう私はどうしたらいいのかね。 クリスマスまで半袖に七分袖を重ねて、ベスト型のダウンジャケットを着て過ごさなくてはならんの

          骨が折れた。3

          骨が折れた。2

          私は生まれついての右利きである。 とにかく右手オンリーで乗り切って来た。 というのも、私の母と妹は両利きなのだ。箸やペンは右だけど、鋏やアイロンは左という、謎の使い分けをしている。 恐らく、元々は左利きなのを矯正したのだろう。母は知らないが、少なくとも、妹は矯正されていた覚えがある。右利きの方がいいという謎信仰が昭和の時代にはあったのだ。 でもね。両手が使えた方がいいんだよ。折れた時にね。気づくよ。 動かすなと言われた私は愚直に言いつけを守り、ひたすらじっとしていたが

          骨が折れた。2

          骨が折れた。1

          とにかく忘れっぽく、あれをしようこれをやろうと思っていても、あっという間に日が暮れ、一日が終わり、その連続で月日が矢の如きスピードで進んでいく。 冷蔵庫を開けて、何を取り出すつもりなのかさえ、「あれ?」となる始末なのだ。すっかり記憶が消えてしまわない内に、骨が折れた時の話を書いておこう。 あれは昨年の十一月。 忘れもしない、久方ぶりに伊勢詣でに参じた日のことだ。第五波と第六波の間くらいだったのか。 伊勢のおかげ横丁にも人手が戻って来ていたけれど、まだ本来の姿には遠く、人気の

          骨が折れた。1

          2020みちのく旅行記6

          四日目。 長野から我が家まで。 さほど遠くはないので、朝食後に宿を出たら昼には着いてしまう。何処かへ寄って行こう…と相談し、久々に善光寺へ行くのを決めた。 行ったことのない戸隠神社にも惹かれたが帰宅日であるのを考慮し、手近で済ませるとした。 牛に引かれて善光寺参りということわざで有名な信州善光寺。 最後に参詣したのは十五年以上前で、久々に訪れた寺近辺はすっかり綺麗になっていた。どこもかしこも似た感じになっていくのはコンサルタントだのマーケティングだのの影響なんだろうか。必

          2020みちのく旅行記6

          2020みちのく旅行記5

          三日目。 新潟を出て長野へ向かう。 観光のメインは山形と考えており、その先は移動ついでに何かあったら寄ってみようみたいなアバウトさだった。 新潟。ご飯は美味しいし、日本酒も多いし、最高なんだけど、如何せん、観光するところが…その、あまりない…。 行ってみたいなと思ったのは佐渡島で、それはさすがに無理だ。それでも、「旅をする時は車以外の乗り物に一度は乗る」というポリシーに基づき、観光船を調べてみたところ、あったのだ。 月岡温泉のすぐ近く、しかも移動方向に。 阿賀野川ライン下

          2020みちのく旅行記5

          2020みちのく旅行記4

          二日目。 銀山温泉の旅館でローカルニュースの天気予報を見ていたら濃霧予報というのがあった。中部地方では見かけない予報である。 こんな予報が出るほど濃霧が出るのかなと不思議に思いつつ、宿を出たが、前日の曇り空が嘘のように晴れていて、真っ青な空に心踊った。 こんなに天気がよかったら紅葉も楽しめるねとうきうきしながら車を走らせて間もなく、あっという間に前が見えなくなった。 マジ濃霧。そりゃ予報もいるわなという濃霧ぶりであった。 (先が見えない…) そんな濃霧を抜け、羽黒山を目

          2020みちのく旅行記4