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IT 大手とベンチャーでの困りごと比較

私、えいる の職務経験。

[大企業]

  • 従業員3000人超えのSIerで約16年勤務

  • この間に1万人超えの超大手企業とも数社、仕事経験あり

[ベンチャー企業]

  • 今は従業員250名前後のITコンサル系ベンチャーに勤務

  • 過去に4、5社のベンチャーさんと一緒にお仕事経験あり

この経験から「よく耳にする大手とベンチャーの違いや噂は本当なのか?」をテーマに今回は「困ったり、イラッとしそうなこと」の比較について。

!!注意!!
私が関わってきた複数の企業経験を俯瞰的に見て、書いています。決して、勤務してきた企業への批判ではないこと先に断っておきます。

IT業界へ転職を考えている方の参考としてお読みください。


大企業1:セキュリティへの意識が過剰なまでに高い


大企業関連では以下のような経験談をよく耳にします。

  • 職場の作業環境に私物の持ち込みが一切禁止(ロッカーにしまう)

  • 会社のコンセントでスマホの充電したら怒られた

私物に関しては仕事で使うマウス・キーボード・ディスプレイの持ち込みも「セキュリティ観点でNG」と言われたケースも。

マウスがセキュリティ面で何を悪さをするんだ?って感じがしますよね…。でも、これにもちゃんと大企業ならではの理由があります。


企業と社員を守るために、小さなリスクを排除して大事件を防ぐ


例えが過剰ですが芸能人と一般人が同じ事件を起こすとニュースになるのは前者だと思います。

大企業は、この感覚に似ていて知名度や影響度から事故が起きてしまうと、新聞や地方ニュースに取り上げられます。ベンチャーでは話題にならない、小さなミスも対象になることがあり気が抜けません。

「メディアを嫌って」ではなく、それ程に世間へ影響をもっており「社員とお客様を守るため」という責任と影響範囲の広さからくるものです。

マウスなど小物の持ち込み禁止は過剰にも思えますが小さな緩みの連続が、大事故に繋がることを大企業は熟知しているのです。


大企業2:社内のルール変更が極端に嫌られる


こちらも「大企業あるある」ですがルールを変えることを極端に嫌います。

  • 仕事の効率があがるツールの導入に申請が必要で半月待たされた

  • 社内の業務プロセス簡略化が拒否され、面倒な手続きが面倒

こんな話が大企業の飲み会などでは日常茶飯事的です。

この背景は勝手に導入すると「会社統制」がとれなくなることがあります。

過去にクライアントから「前回と契約ルールが違う」と、クレームを受けた経験があり、これは正に私の所属が独自ルールで対応していたからでした。

ベンチャーなら変更がいいものであれば、スムーズに全社展開されますが、大企業は、その大きさから何事にも変更に時間と労力がとられます。

「企業統一の品質」は理解できますがツールの導入に半月待たさせるのは、ちょっと辛いものがありますよね。


ベンチャー企業1:案件が変わると別企業のようにルールが違う


大企業と比較してベンチャーは仕事が便利になるツールやプロセスの導入がわりと現場判断で許容され、いいものは即採用される傾向にあります。

一方で、その弊害で部署や案件ごとにルールが異なるのがベンチャー。

  • 前の案件で使っていたツールとは全く別物での開発

  • 前回と同じ流れで仕事を進めたら手順が違うと怒られた

こんな話が逆に「ベンチャーあるある」で飲み会などでは話題になります。

対応能力と新しいスキルが鍛えられると前向きに捉えるのか、毎回の理解が面倒と捉えるのか、大企業から転職してきた人は最初は戸惑うと思います。


ベンチャー企業2:社員の個性が強く、相性がある


ベンチャーはチャレンジ精神に溢れ、常に新しい可能性を模索しています。
これは社員も同じで、一人ひとりに個性と目標があり入社と退社の出入りが激しいのがベンチャーです。

このギラギラ感が、いい方向に作用する時もあれば逆も然りで、人によって経験が少なくチャレンジ中の人・個性が強い人など性格も様々で合う・合わないが発生しやすい印象があります。

大企業は人の出入りが少ない印象で、企業文化に合わせた人材が自然と育ち集まる傾向にあるため、ここまで相性による違いは感じませんでした。

企業・自分・相手の個性と目標を、いい意味でぶつけ合う気持ちがないと、人間関係で悩んだり、少しイラッとすることがあるかもしれません。


おわりに

  • 大企業は規模の大きさから「企業と人を守る」を徹底する

  • ベンチャーは「企業と個人の成長」を追求する

この立ち位置と理念の違いが時に現場で悩みやイライラを生む原因でした。どちらが正解・不正解はなく、その特質と自分の性格を比較して働く場所を選ぶのがいいのではないでしょうか。

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