IT 大手とベンチャーの人事評価・昇進の違いを語る
私、えいる の職務経験。
[大企業]
従業員3000人超えのSIerで約16年勤務
この間に1万人超えの超大手企業とも数社、仕事経験あり
[ベンチャー企業]
今は従業員250名前後のITコンサル系ベンチャーに勤務
過去に4、5社のベンチャーさんと一緒にお仕事経験あり
この経験から「よく耳にする大手とベンチャーの違いや噂は本当なのか?」をテーマに今回は「人事評価と昇進」についてです。
管理職も任され人事評価にも関わってきた経験を元に書いていきます。
はじめに
どの企業でも半年に1回程度の頻度で人事評価が行われ、その評価が昇進に繋がっていくケースが多いかと思います。
評価・昇進のキーマンは所属部門の管理職者になり、彼らの期待する結果をいかに残せるか、そして、
大企業:どうやって敷かれたレールを見つけられるか
ベンチャー企業:どうやってレールを敷いていけるか
が、ポイントになります。
大企業:どうやって敷かれたレールを見つけられるか
絶対的な社員数の多さから、期待値をキャッチアップできない
部内で凄い結果を残し活躍している人
誰よりも遅くまで頑張っている人
こんな周りから見ると優秀なのに評価に結びつかない社員を私自身、何人も見てきました。これは上層部が重要視していない課題にコミットしている、すれ違いが主な原因でした。
大企業は社員の絶対数が多く、管理職が受け持つ部下の数も必然的に増え、管理職と社員が話す時間が必然的に減っていきます。
その結果、期待する結果のキャッチアップが難しいのが大企業です。
私自身、前職では上長と話すのは週1・2回、部門長とは3ヶ月に1回と、私に何が求められているのか確認できずモヤモヤした日々が多かったです。
管理職の報告資料から、敷かれたレールを探す
どうすれば会社が望む結果をキャッチアップして評価・昇進に繋げるか。
多くの企業では数ヶ月か半年に1回、部門の状況報告や方針発表で管理職が資料を発表するようなイベントあるのではないでしょうか?
普段は「上が何か言っている絵空事」としてスルーしているこの資料、実はこれが宝の地図なんです!!資料の内容から、自分が所属する部門が目指す方向を理解し、それを達成する方法の実践が評価UPの近道なのです。
資料から見つけたポイントに対して「これを目標としていいですか?」と、質問も効果的です。自分の資料にコメントを貰えるのは誰でも嬉しいことで人事評価の時に「あの話か」と記憶に残り評価UPの確率があがります。
ベンチャー企業:どうやってレールを敷いていけるか
ベンチャーが武器とするスピード感が、時に評価を妨げる?!
大企業と違いベンチャーは管理職との距離が近く、会話の機会も多いため、彼らが抱える課題をダイレクトにキャッチできます。
しかし、時に距離の近さが落とし穴になることがあり、管理職の言葉通りに行動しても思った程の評価が得られないことが発生します。
ベンチャーは企業の成長に重きをおいており、目指す道の障壁を取り除き、成長を加速させる活躍をした人が評価される傾向にあります。
距離が近い分、色々な課題を聞けますが、その中には個人の思いや最近発生しているトラブルへの対処依頼といった企業が求める結果に関係ないノイズが混じっていることに注意が必要です。
管理職の言葉の先にあるレールを作る
ベンチャーはチャレンジ精神に溢れ、常に新しい可能性を模索しています。
管理職との会話で得られる情報から「その先に描く景色は何か」と1歩先の未来を先読みして、それを実現する行動を行い、結果をこまめに報告する。そんな距離の近さを活かしたチャレンジが評価UPに繋がります。
注意として常に先読み行動だけするのはNGで、直近の課題へのコミットとのバランスが必要なことはもちろん必要です。
おわりに
敷かれたレールを安定して走れるための行動、新しいレールを作り先導する行動、企業の規模や文化によって、どちらが求められるかを見極めることが自身の評価を高める近道になります。
もし、自身の評価に疑問をもっていたら、この観点で見直してみると新しい発見があるかもしれません。
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