相馬一心

闇金、会社経営を経験して、現在は主夫をメインに頑張っています。そんな実体験を小説やコラ…

相馬一心

闇金、会社経営を経験して、現在は主夫をメインに頑張っています。そんな実体験を小説やコラムにして発信しています。 ※売上の一部はどうぶつ基金へ寄付しています。

マガジン

  • 短編小説

    2万字以内の短編小説です。

  • ネオン街のコンプライアンス

    【売上の一部はどうぶつ基金へ寄付します】 ネオン街を主戦場とする行政書士が奮闘するお話しです。

  • 猫のいる暮らし

    中学生の少年が、生後2日足らずの子猫を育てるお話しです。

  • DV警察官のお父さんと、不良少年だった僕。

    【売上の一部はどうぶつ基金へ寄付します】 実話を基にした小説です。

  • 普通の大学生が闇金業者になりました

    【売上の一部はどうぶつ基金へ寄付します】 闇金時代に見た、お金に憑りつかれた獣たちのお話しです。

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売上の一部をどうぶつ基金へ寄付する理由

人間が牢に入れられるときは罪を犯したときだ。 牢の中で犯した罪を償い、反省してシャバに出れば、また人間として生きて行くことが出来る。 僕は闇金時代にたくさんの人を傷つけ、とんでもない恐怖を与えてしまった。 そして牢に入った。 なのに僕は、仕事をして家庭を持って、幸せな生活を送っている。 ペットはどうだろう。 飼い主から捨てられたペットは牢に入れられる。 そして、引き取り手がなければ、殺処分されてしまう。 何一つ悪いことをしていないのに。 信頼していた飼い主か

    • 経営者やめて主夫になりました①

      「ヒナちゃんとホノちゃんが『後で行くから先に行ってて』って言って、背中を押したんだ。それで僕はママのお腹に入ったんだよ」 「ハルは、産まれる前の事を憶えてる?」という僕たち夫婦の問いに、3歳の息子はこう答えた。 そして息子が産まれた2年後、息子の背中を押したヒナとホノは、双子の娘として我が家に誕生した。 子供は胎内記憶を一生に一度だけ話してくれるらしい。 息子の記憶が確かかどうかは分からないが、子供の誕生によって僕の人生が大きく変わったのは確かだ。 僕は、それまで経営していた

      • 「双子のパパ」としての自覚

        僕には息子(4歳)と双子の娘(2歳)がいる。 子供たちが通っている保育園には双子は娘たちだけなので、園児や親御さんたちは、僕のことを「双子のパパ」として覚えているらしい。 でも僕は、園児や親御さん全員を認識しているわけではないので、いろんな場所で弊害が起きる。 例えば、スーパーで買い物をしていると見知らぬ人から挨拶をされることがある。 誰だと思って頭をフル回転していると、「保育園でよくお会いしますよね」と、言われて初めて子供の保育園が一緒なんだと気づかされる。 声をかけられる

        • 嫌な職場で我慢して働く必要はあるのか

          「やりたいことをやり続けると辛いこともあるが、やりたくないことから距離を置くと生きやすくなる」という言葉を耳にしたとき、まるで肩の荷が下りたような気持ちになった。 誰が言ったのかは忘れたが、その言葉が今でも心に響いている。 最近、5月病で仕事に行きたくない人が増え、退職代行サービスが繁盛しているらしい。 テレビの情報番組では「仕事を簡単に辞められると周りが迷惑する」とか「精神を病んでは元も子もないから早めに決断することも大切だ」といった意見が飛び交っている。 私は15年前に行

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        • 短編小説
          3本
        • ネオン街のコンプライアンス
          17本
        • 猫のいる暮らし
          8本
        • DV警察官のお父さんと、不良少年だった僕。
          10本
        • 普通の大学生が闇金業者になりました
          11本

        記事

          嫁姑問題について

          先日から、母親が上京してきて我が家に滞在しているのだが、大人が一人増えただけで、こんなにも家事が増えるものかと驚いている。 食後の洗い物・洗濯・ごみの量が一気に増えたことによって、家事にかかる時間が1.5倍は増えただろう。 息子や娘たちは滅多に会わないおばあちゃんが家に居ることでテンションが上がっているが、僕や妻は大変だ。 妻は「お義母さんが楽しんでくれているなら私も嬉しい」とは言ってくれているが、義母に気を使わない訳がない。 母と子供たちを連れて、どこか東京観光にでも連れて

          嫁姑問題について

          初めてのDIY

          子供の本やおもちゃを収納する棚が欲しかったが、理想的な物がなかったので、自分で作ることにした。 工作は昔から苦手だったが、SNSを見る限り簡単そうだったので、挑戦することにした。 幅・奥行・高さを決めて、意気揚々とホームセンターへと出かけたのだが、分からないことが多すぎて、いきなり挫折しそうになった。 あらかじめ設計図を作ってはいたが、僕の作成した設計図には板の厚みが考慮されていなかった。 厚みによって購入する板のサイズや固定するネジの長さが変わって来る。 一旦、家に帰っても

          初めてのDIY

          家事を全くしない夫に、何から始めさせたらいいのか

          先日、妻の友人から「家事を全くしない夫が、最初に始めた方が良い家事は何か」と尋ねられた。 その友人は、「夫は食べるのが好きだから料理をやらせてみようかと思う」と言っていたが、僕はその意見には反対した。 料理と言っても、作れば終わりというものではない。 献立を考え、食材を買いに行き、調理をして、洗い物をして、食器や道具をもとの位置に戻す。テーブルを拭いて、キッチンをきれいにするまでが家事における料理だからだ。 料理というのは家事の中でも上級編なので、家事初心者には向かないと思っ

          家事を全くしない夫に、何から始めさせたらいいのか

          いずれ訪れる子供の試練

          4歳の息子ともうすぐ2歳になる双子の娘は、起きてから寝るまで笑顔を絶やさない。 もちろん泣くこともあるが、本当に毎日が楽しそうだ。 些細な出来事に歓喜し、ファーストフード店のおまけのおもちゃで一生懸命遊んでいる。 そんな子供たちを見ていると、僕たち夫婦は幸せな気持ちとなる。 このまま子供たちがずっと笑っていられたらどんなに幸せだろうと思う。 しかし、成長するにつれ笑ってばかりはいられないことを親は知っている。 自分の夢に向かって走り出したら何度も高い壁にぶつかる。 高い壁にぶ

          いずれ訪れる子供の試練

          40代で育児を始めて思う事

          僕が初めて子供を授かったのは40歳を超えてからだ。 40代にもなればちょっとやそっとの事では怒らなくなるし、思い通りにならなくても慌てることはない。 だから子供がどんなにいう事を聞かなくても、感情的になって怒ることはない。 しかし、僕が20代や30代前半の時に育児をしていたらどうだろうと考える時がある。 20代~30代前半の僕は、闇金で働いていた。 闇金には暴言や暴力がつきもので、僕の生活は荒んでいた。 そんな環境で子供がいたとしたら、子育てはしていないだろうし、子供が泣いた

          40代で育児を始めて思う事

          子供は音の出るおもちゃが大好き

          どういうわけか分からないが、子供は音の出るおもちゃが大好きだ。 3歳の息子は、働く車が大好きで、パトカーや消防車のサイレンが一日中家の中で鳴っている。 1歳の双子は動く動物のおもちゃが大好きで、そのおもちゃは動くたびにカチャカチャと音を立てるし、一定のリズムで「キャンキャン」と鳴く。 おかげでテレビの音はかき消されるし、妻との会話もままならない。 先日、僕の母がおもちゃの電動乗用車を送って来た。 この電動乗用車はかなり優秀なおもちゃで、自動で動くだけでなく、音楽を流すことも出

          子供は音の出るおもちゃが大好き

          2年ぶりに家族と同じ部屋で寝ることに

          田舎から母が上京している。 我が家に1週間滞在することになっていて、その1週間は僕の書斎が母の寝室となる。 僕は約2年ぶりに妻と子供と同じ部屋で寝ることになったのだが、初日から妻の怒りが爆発した。 妻の怒りの原因は、僕のいびきだ。 僕のいびきがうるさくて、妻は寝れないし、子供達が夜中に起きるらしいのだ。 僕としては、睡眠中のことなので怒られたところでどうすることもできない。 子供が小さいうちは家族で寝ることを信念にしていた妻だったが、僕のいびきに耐えきれず、僕を寝室から追い出

          2年ぶりに家族と同じ部屋で寝ることに

          保育園の雰囲気に慣れない

          僕は、毎朝子供たちを保育園に送り届けているのだが、どうしても保育園の雰囲気に慣れない。 まず慣れないのが保育園の先生とのコミュニケーションだ。 登園すると先生から子供のことをあれこれ聞かれるのだが、僕に対しても、まるで園児に話しかけるような口調なのだ。 仕事柄仕方ないと言えば仕方ないのだが、会話のペースが乱れて自分でも何を言っているのか分からなくなる時がある。 次に慣れないのが、女性ばかりの環境だ。 保育園の職員や保護者の大半は女性で、男性もいるが数は圧倒的に少ない。 僕は学

          保育園の雰囲気に慣れない

          子供たちのケンカ

          最近子供たちが手を出すケンカをするようになった。 双子同士でケンカをすることはないが、長男(3歳)と双子の次女(1歳)がよくケンカをしている。 ケンカの原因のほとんどが長男にある。 独占欲の強い長男は、家にあるおもちゃの全てを自分の物と思っている。 例えば双子がおもちゃの車や三輪車に乗ろうとすると、「ダメ」と言って突き飛ばす。 ここで親にも分からないのが、長男が突き飛ばすのは決まって双子の次女なのだ。 双子の長女にも「ダメ」とは言うが、手を上げることは一切ない。 負けん気の強

          子供たちのケンカ

          社交性の無い自分が情けない

          僕には友達がいない。 中学校まで友達はいたが、高校からはスポーツ強豪校で部活をしていたので友達というよりはライバルだったし、社会人になってからの人付き合いには常に利害関係があった。 中学時代までいた友達とは、社会人になってから一度も会っていない。 子供の頃の友達は、同じ町に住んで同じ学校に通っていたから友達だったわけで、大人になれば住んでいる環境も仕事も違っている。 話が合わなくて、せいぜい昔話をするくらいなら、会わないで良い思い出にしておいた方が良いと思っている。 10代の

          社交性の無い自分が情けない

          イヤイヤ期の息子に苦戦する毎日

          イヤイヤ期真っ盛りの息子に振り回されている。 毎朝僕が苦戦しているのは、息子を保育園に連れて行くことだ。 まずは、息子に靴下を履かせるところから戦いが始まる。 息子は「行かない」と絶叫しながら、靴下を脱ぐ。 再び靴下を履かせながら「どうして行きたくないの?」と聞くと、「YouTubeを見る」とか「眠いの」と言って、また靴下を脱ぐ。 だいたいこのやりとりが4.5回続く。 靴下を履かせてようやく玄関に行くと、今度は「靴を履かない」 とわめきだす。 仕方ないので、靴を履かせようとす

          イヤイヤ期の息子に苦戦する毎日

          強豪校は辛いよ【女子とは無縁だった青春】

          僕は、高校3年間で女子とほとんど会話をしたことがない。 これは僕だけでなく、僕が所属していた柔道部員全員がそうだった。 僕の通っていたY高校は共学だった。 女子もたくさん通っているにもかかわらず、柔道部員が女子と会話が出来ないのには理由がある。 Y高校にはスポーツ科というものがあって、スポーツ推薦で入学した生徒はその科に入らなければならない。 柔道部は、その部員の大半がスポーツ推薦だった。 柔道部以外にも、野球部・サッカー部・剣道部の部員がスポーツ科にはいたが、全員男子だった

          強豪校は辛いよ【女子とは無縁だった青春】