経営者やめて主夫になりました①
「ヒナちゃんとホノちゃんが『後で行くから先に行ってて』って言って、背中を押したんだ。それで僕はママのお腹に入ったんだよ」
「ハルは、産まれる前の事を憶えてる?」という僕たち夫婦の問いに、3歳の息子はこう答えた。
そして息子が産まれた2年後、息子の背中を押したヒナとホノは、双子の娘として我が家に誕生した。
子供は胎内記憶を一生に一度だけ話してくれるらしい。
息子の記憶が確かかどうかは分からないが、子供の誕生によって僕の人生が大きく変わったのは確かだ。
僕は、それまで経営していた