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【投資】四季報斜め読み〜(株)ファインデックス(3649)

以前のnote("会社四季報 - 受身的情報収集のススメ")で、スクリーニングとは別に、特定の興味を持たないまま、ただランダムに新しい企業に出会うためのツールとして、会社四季報をランダムに斜め読みしているということを紹介しました。

いま手元に2024年新春号が届いてますので、それをただただボーっと眺めてますが、1つ目に留まった銘柄がありますので紹介します。


(株)ファインデックス(3649)

ファインデックス(3649)は大学病院などの大病院向けに医療用データ管理システムを提供している会社です。目に留まったポイントとしては:

  • チャートの形が2022年末でボトムを打ち、2023年からは一貫して回復基調にあること。特に短期での急騰というよりは、じわりと上がってきている、個人的に好きな形です。

  • 時価総額が250億円程度と、"中小型株"として機関投資家のスクリーニングに入る300億円までもう少しのところであること。

  • ROEが実績ベースで19%、予想ベースでも21%と高水準。しかも有利子負債ゼロですので、レバレッジで高められたROEではなく、本業の収益率が高いということ。ROAも当然2桁台。

  • 営業キャッシュフローがプラスである。

  • 一方で、PERは予想ベースで25〜26倍程度、PBRが5.6倍と、普段自分が購入している銘柄と比較すると高めですね。比較会社として出ているソフトマックス(3671)がPER10倍、PBR1.5倍、ソフトウェア・サービス(3733)がPER9倍、PBR1.6倍、CEホールディングス(4320)がPER11倍、PBR1.5倍程度なので、競合他社比でも高く評価されているようです。

以上が四季報から得られる情報だけをもとにしたイニシャルな評価といったところでしょうか。

医療DX

そもそも病院経営は依然として多くの不効率性が残っている分野だと思ってます(専門家ではありませんが、ざっくりとしたイメージで)。そこに携わる人たちの人手不足もあいまり、病院経営の効率化を促進するための医療業界のデジタル化は必要不可欠です。いろいろとネットを検索してみると、どうやらこの医療DXがテーマとして謳われ始めたのが2022年頃から。ちょうどファインデックス(3649)が買われ始めたのと同タイミングかもしれませんね。

ポイントはこのテーマの息の長さ。それに関しては問題なさそうです。

とりあえずWatch Listに登録

まだこの段階では、実際にこの銘柄を購入するかどうかの判断には至りません。これから、当会社のHPでこれまでの業績等、もうちょっと詳しいところを確認していきたい思います。まずはWatch Listに登録して継続フォローしていきます。

ついでに…日本システム技術(4323)

ついでと言ってはなんですが、このファインデックス(3649)の競合として確認したCEホールディングス(4320)の下に掲載されていた日本システム技術(4323)も2022年初頭から継続的に右肩上がりのチャートをしているので目に留まりました。独立系のシステム開発会社で、医療ビッグデータ分析サービスもビジネスの柱の1つのようです。時価総額も310億円、ROE17%、有利子負債ゼロ、営業キャッシュフローもだいぶ潤沢。こちらも面白そうに見えたので、これから詳細チェックすべく、ついでにWatch Listに登録。

こうした派生的に目に留まる銘柄が出てくるのも、四季報斜め読みの楽しいところですね。

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