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【投資】投資の基本は?→いいモノを安く買うこと→じゃあいま安くていいモノって何?

今更ですが、投資の超基本って何でしょうか?自分の中では「いいモノを安く買うこと」「安く買って高く売ること」だと考えてます。

でも、「いいモノを安くって言っても、それがいいモノかどうか、そしてそれが高いのか安いのか、よくわかんないんですけど…」と言われるかもしれません。ただここ最近、連日のように「安い」「安い」と連呼されている優良資産があります。そう我らが日本円です。


ドル円相場の見方

当方の為替相場に対するアプローチは、基本的にはドル円に集約しています。昨年までニュージーランドの不動産に投資をしていたため、ニュージーランドドルもレーダーには入れてますが、基本的にはドル通貨の1つとして見ています(現在ある程度資金を分割して日本円に回金中)。世界の主要通貨にはユーロもありますが、複数国が統合された通貨は、各国の金融・財政政策の柔軟性を失わせるものと思い、個人的にはあまり好きではありません。ですので、自身のポートフォリオは基本、日本円と米ドル(一部ニュージーランドドル)の主要2通貨をベースとしています。

そしてその日本円と米ドルの配分を決める材料としているのが、2国間の金利差です。これは以前のnote(下記添付)でも同様の議論をしました。

もちろんこれは、自身の5年から10年超という長い投資ホライズンを基準とした話です(ほとんどの個人投資家はそうだと思いますが)。もっと短期的に収益をあげないといけない投資家は、当然これだけってわけにはいかないでしょうけど。

そういった観点でいうと、現在のドル円相場については、上記noteを書いた時とあまり考えは変わっておりません。つまり:

  • 米国の利上げサイクルはほぼ終了。もう1回という議論もありますが…それでも今回の連続的な利上げは(長期的には)最終局面にあるという見方は変わってません。

  • 日本はマイナス金利を解除。今後連続的な利上げがあると思ってはいませんが、マイナス金利政策に逆戻りすることもないかと思います。

  • その結果、日米2国間の金利差、これまで一貫して拡大してきましたが、この拡大傾向もほぼ終焉を迎える。

  • つまりこれまでの円安ドル高のトレンドも終了

というのがメインのシナリオです。また短期的な動き、例えば150円か160円か、その辺の10円くらいの動き(率にしても所詮6〜7%程度なんですけどね)は全く気にしていません。

日本円はいいモノなのか?

2国間の金利差的にもすでに日本円は割安だと考えてます。まああれだけ「円安」「円安」って言っているんだから、全国民皆、いや、日本人だけでなく世界中の人が「いま日本円は安い」って思ってます。ただ、問題はそれが「いいモノなのか、どうか?」ってことでしょうか。

当方は当然、「日本は素晴らしい」「日本企業・日本社会のクオリティは高い」と思っています。日本にずっといるとどうしてもメディアの自虐バイアスに影響を受け、「日本ダメダメ論」に毒されがち。もちろん、パーフェクトな理想郷ってわけではまったくないんですが、例えば(もちろん例外があるのは当然ですが):

  • 諸外国に比べて治安がよく、街もキレイ

  • 定時にくる公共交通機関等、公共インフラの安定性

  • 我慢強い国民性、民度の高さ、労働力の質の高さ

  • TSMCの熊本工場など、工場建設を計画したら、さっさと建設して稼働させてしまう実行力

  • 製造業の精度の高さ、品質の良さ

外国人からみたら、こんないいクオリティの日本が安く買える、投資対象として非常に魅力的に映るでしょうね。

ただ、通貨は国の信用力を表すといいますか、そういった点では、「100%日本円は安心なのか?」というと微妙な気分になるのもわかりますけどね(笑)私の上のロジックも、日本円そのものがいいモノかどうかというよりも、日本にある資産・人・社会のクオリティが高いってことに論点をすり替えてますからね…

では具体的に何をしているか? - So What?

上記のドル円相場に対する見方を受け、具体的に今何をやっているかというと、これは昨年末のnote「2024年に向けて資産クラス配分・通貨配分を見直す」で議論した通り:

  • 米国株を売却し、資金を日本円に戻しました。全売却ではありません。新NISAの成長枠でのNASDAQへの投資は継続、そしてもともと確定拠出年金(DC)も100%、S&P500のインデックスですので、そこは変更していません。

  • ニュージーランド不動産の売却資金(ニュージーランドドル)を日本円に回金中です。これは為替レートの分散のために、(少しコストはかかってますが)1度には行わず、10回程度に分けて順次行ってます。

ニュージーランド不動産投資の長期譲渡課税の支払いは終了しているので、残りの資金を日本円に戻した段階で、あらためて今後のポートフォリオの運用方針を見直したいと思います。正直なところ、日本円に資金を持ってきたのはいいのですが、じゃあここから何を買うか?ちょっと悩んでいるところではあります。

リスクは?

上記の議論で、日本円にリスクがあるとすれば、財政破綻による通貨危機とか、首都直下型地震が起こるとか、そういうところかな…なんて思ってます。ただ、例えばそれらのリスクを本当に心配するのではれば、日本を出るという決断をしないといけないですよね。

ここのところは、資産運用におけるリスク管理というよりは、自分の人生のリスクをどう考えるか、というもうちょっと大きなテーマなのかなって思います。

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