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品川 力 氏宛書簡 その三

 つとむ様。
 ご好意あるお手紙ありがたう。来週あたりから
毎号発表するつもりです。「暮笛に踊る」「思ひ出」
「南国消息」は、気持よくかけたものです。そのほか、「春夫さん
の驢馬」
「戯れてみる」といふ、つまらないものをタイムスへ「冬の
黄昏を歩く」を「海の旅」へおくってあります。タイムスでは春になるに
したがって、僕としての、いゝ作品が出る筈です。
八日には是非お出で下さい。お待ちして居ます。
                      菊池 与志夫


[消印]14.2.4 (大正14年)
[宛先]京橋区銀座尾張町
    大勝堂内
    品川 力 様


                          (日本近代文学館 蔵)


※「冬の黄昏を歩く」は近海郵船の雑誌「海の旅」の大正14年4月号か5月号に掲載されている可能性がありますが、所蔵されている図書館、博物館はありませんでした。ネットオークションで落札された形跡はありました。お持ちの方がいらっしゃいましたらコメント欄におねがいします。


近海郵船の「海の旅」探しています。(写真はネットの拾い画です)

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第二回:「ペリカン書房(文京区本郷) 品川力氏 (明治37年~平成18年)」「品川さんを偲ぶ」

文京の古本屋より


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