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相対性理論を使おう

昔、私がサムスンという韓国企業の日本法人で働いていた時、上司は駐在員の韓国人でした。韓国からは、しょっちゅう出張者がやってくるので、私はその上司と一緒に、出張者のアテンドをすることが多くありました。

韓国からの出張者からは、いろんな質問を受けます。そのなかで興味深かったのが、日本人の名前に関するものです。

「●●(漢字)さんっていうのは、なんて読むんだ?

出張者が質問をしてくるのですが、私の上司の答えは「分かりません」でした。

それを聞いた出張者は、「そんなに日本にいるのに、そんなことも分からないのか?」と不思議がります。しかし、私の上司は「ずっと日本にいるからこそ、分からないんだ」と返していました。

出張者からしたら、ますますワケが分かりません。話が噛み合わないのです。

熊谷」が、「くまがい」だったり、「くまがや」だったり、「くまたに」だったり・・・たしか、そういう名前だったように記憶しています。

とにかく出張者にしてみたら、とても不思議なことに思えたでしょう。しかし、日本人の感覚からすれば、上司の言うことは至極真っ当でした。

知れば知るほど、「よく分からない」という結論にならざるを得ないことというのはあるものです。

宇宙の仕組みだって、不思議なことだらけです。こちらの動画では、相対性理論について話をされています。

通常私たちは、時間は絶対的に安定して流れているし、空間も絶対的に安定して広がっていると感じています。そして、速度というのは、そうした絶対的に安定した時間と空間(距離)の関係性のなかで決まるものだと理解されています。

しかし、相対性理論では、絶対的なのは速度なのであり、それに応じて時間の流れる速さや、空間(距離)の大きさが決まるというのです。要するに時間や空間も、絶対的なものではなく、相対的なものだということです。

普通の感覚で聞いていたら、まったくワケが分かりません。でも、科学の最先端などというのは、そんなものなのです。

自分が知らない情報理解できないような事柄を聞いたときに、まず「もっともらしい事実」を受け入れられるかどうか。この受け入れるというのが、何より大事だというのが、この相対性理論からよく分かります
(中略)
真に受ける」というのは疑うことなく事実として利用するという受動的な意味です。対して、「受け入れる」というのは、事実かどうか分からないままに事実として利用するという能動的な意味です。
そういう意味で言えば、この不思議で信じがたい相対性理論について考えてみる時間というのは、私たちの見識と発想の幅を大きく飛躍させてくれるでしょう。

このように通常の感覚では分からないことだけど、その不思議な話を「受け入れる」ことによって、この世界(宇宙)の見え方は変わってくるということです。

そして、科学の最先端は、相対性理論を越えて、さらに未知の世界に突入していっています。

こうした多次元宇宙や多世界解釈論のようなものも、まったくワケが分かりません。しかし、それを普通の感覚で理解できるかはさておき、一旦、それらを「受け入れる」必要はあるのではないでしょうか。

そう・・・知れば知るほど「よく分からない」世界に突入していくのです。

仮に「科学ですべてが分かる」などと言う人がいるとしたら、それは「科学の驕り」でしかありません。今の科学は、ツールとして便利ではあっても、宇宙の理を全て解き明かせるほど、万能な存在ではないのです。

その分からないところを補完してくれるのが、宗教や宗教観だったり、スピリチュアル的な発想だったりするのだと思います。

そんなことを頭に入れながら、このアキラボーイズさんの動画をボーっとみるといいような気がしました(笑)。

細かいところ、いろいろツッコミどころはありそうなので、これをそのまま「真に受ける」必要はないかと思います。

ただ何となく、科学の最先端を知れば知るほど、「よく分からない」ことだらけになってしまうという点、頭の片隅に入れたまま、この動画をみてみると、意外とすんなりと入ってくる内容かもしれないと思ったのでした。

ちなみにこのアキラボーイズさんの動画には、「自分が神様だと思っている人は不幸になる」という話も出ていたので、こちらの記事も貼っておきます。

要は、自分自身が「私、神様です」と言えるかどうかだけの問題です。自分で「私、神様です」と言ってしまった者勝ちなのです。それだけで、人は神様にもなれると思います。
ただし、自分が「神様」だと思うには、ちょっとした条件があると考えます。

「神様ですけど何か?」より引用

私は「自分が神様だ」と思っていますが、アキラボーイズさんの話とは矛盾しません。それは、上の引用文にある「条件がある」というところがポイントです。

詳しくは、上掲記事をご覧ください。


ともあれ・・・学校の勉強なんて何に使うんだ?って思う人、結構いるように思います。勉強する意味が分からないとか、よく聞く話です。

学校の勉強どころか、相対性理論なんて最先端科学、どうやって私たちの生活に活かすんだ?なんて、本当にワケが分からないという人もいるでしょう。

でも、ちょっと活かしてみましょう

ワケが分からないことだらけ・・・通常の感覚では、到底、理解できないような不思議な論理で、この宇宙はできているらしいということを知れば、世の中の見え方が、だいぶ変わってくるのではないでしょうか?


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