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ドメニコ・スカルラッティの誕生日なのです

 ドメニコは器楽曲で、お父さんのアレッサンドロが声楽曲(歌劇、宗教曲)。何となく、こういうイメージを持ってしまう親子の作品群。

たくさん残されたチェンバロ用の鍵盤作品は、どなたもご存知でしょう。
だがしかし、息子のドメニコにも優れた声楽曲が存在しています。

 その中でも私の一押しの作品を、2種類の音源で聴き直してみました。
曲名は、「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)ハ短調」です。
10声部の合唱と通奏低音のための宗教音楽となります。

1.リオネル・ミュニエ/アンサンブル・ヴォクス・ルミニス(24:36)

 こちらを先に聴きました。
各声部の人数が少ないので、最初は「か細く」聴こえてしまいます。

ところが、聴き進むうちに、その透きとおるような声部の動きが心地良く感じます。
和声進行の面白みが味わえて、最後まで一気に聴かせてくれました。

2.ハリー・クリストファーズ/ザ・シックスティーン(26:45)

 次に、こちらを聴きました。
まず合唱の人数が多いので、各声部ごとの音の厚みが↑の演奏とは違います。

声部間のバランスを考慮しているので、演奏時間が2分ほど遅くなっています。
こちらのほうが、堂々とした楽曲に仕上がってはいるのですが、、、。

息子キリストが亡くなった後の悲しみを抱くマリアを描いているのは、はたして。
今の私には、1の演奏が、しっくりとくるようです。心に染みます。

近いうちに、イソラジで当曲の聴き比べを取り上げることにしましょう。

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