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僕の歩いてきた道〜ペダルボード遍歴〜

こんにちは。「noteでかっこいいタイトルつけられる人すごいなー」って小学生みたいなことを言ってるいそかわです。

私はどうしても大阪出身なのでタイトル一つ取ってもネタに走りたくなってしまうのです。

とか。

とか。

明らかにスベってるんですが、それでも書いてる情報を目当てであったりそもそもお情けで文章を読んでいただけたりスキしてもらってるわけですね。申し訳ねぇ。

今回はちょっとイキった感じで「僕の歩いてきた道」というタイトルで今までの私の歩んできた道とそこに至るまでの悩みや葛藤について話していきます。なんか昔の草彅剛さん主演のドラマのタイトルみたいですね(世代がバレる)。内容はただのペダルボード遍歴です。


①そもそもエフェクターとかようわからん時代(10年位前)

時を私がギターを始めた10年くらい前に戻します。高校時代です。

アコギが少し弾けるという理由でバンドに誘われてエレキギターを始めるというありがちなきっかけでエレキギターを始めた私からして、エフェクターというのは謎の存在でした。アコギは生音勝負なのにエレキギターは音がアンプやエフェクターで変わるんですよ。最初は理解不能でした。音変わんの?変える意味とは?みたいな。

そしてエフェクターを見せてもらって音を聴いてもあんまりピンと来ませんでした。歪み系を渡されても「マーシャルで出せるやん」と思いましたしコーラスとか聴いても「それギターの音ちゃうやん」とかナメた口を利いていました。しばき回したいですね。どうでもいいんですけど今でもコーラスは苦手なんですよね。なんかギターである必要性が無いというか。コーラスが食わず嫌いの人でも良いと思えるコーラスありますかね?

ただエレキギターを弾くにあたりエフェクターが無いと不便であることはナメた口を利いていた私でも理解はしていました。そこで私はマルチエフェクターを手に入れることにしました。とりあえず何でも入ってるならお得やんということですね。当時の私は金欠高校生だったのでBOSSコンとか持ってる同級生はボンボンだと思ってました。というか実際同級生はボンボン多かったんだけどさ。ノリと勢いで変形ギター買うやつとかいたし。

そこで1万円くらいを握りしめて買ったのはこちらです(もう当時の画像が残ってない)

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よくこれだけで足元作ってたなって思う。個人的には初心者はマルチを買っても使いこなせなくて宝の持ち腐れになるリスクが高いと思うので歪みのコンパクトペダルを買った方が色々捗る気がする。

これです。VOXのTonelab STです。「あー見たことある」って人もいるかもしれません。

これすごいですよ。大体のエフェクトが一応入ってるんですよ。ワーミーとかディレイとかこれだけで出せる。しかもこれ単体でヘッドホンを挿せばアンプ代わりになるんですよね。学生時代はこれとエピフォンのレスポールもどきで青臭い音を出してました。「JKの音が至高」という何言ってるか理解できないおじさんの気持ちが1ミリだけは理解できました。(理解したとは言っていない)

②エフェクターおもろいやん時代(5年位前)

大学時代はギター弾いてなかったんですけど会社に入る前後くらいからギターを再開してその時に少しずつ機材厨としての片鱗を見せてきました。

アルバイトばっかりして毎月コンスタントに8万円以上稼げるようになってきたら、実家暮らしだったこともありお金が余って仕方なかったんですよね。

お金が余ってたこともあるんですが流石にTonelab STだけじゃ力不足だよなということにいい加減気付いてしまい、エフェクターを様々調べるようになりました。

そしてまずは歪みを買おうということで買った歪みはこちら…

今でもマーシャルをブーストさせたりするときは持ち出したりしている。

皆さんご存知Mad Professor Sweet Honey Overdriveです。一時期みんなこれを使ってましたよね。今はJan Rayに取って代わられたイメージがあります。あー一昔前。おそ松さんとか当時流行ってましたよね。あー一昔前。

ここから私は理想の音を目指して様々エフェクターを買い揃えていくようになってしまうのでした。ちなみに当時買ったペダルで今でも使ってるのはXotic SP CompressorとかBOSS DD-6とかBOSS AW-2とかですね。基本的にはド定番というほどじゃないけどまあまあ定番みたいなところを使っていました。AW-2はnoteでレビューしているので読んでみてください。

定番ペダルを買ってはとりあえず繋いでみるみたいな試行錯誤をしまくってました。結局ブースター・オーバードライブ・ディレイみたいな足元が多かったです。

この頃はボードを作るという状況自体あまり無かったのですがこんな画像がありました。ディレイ沼どハマり中でしたね(白目)

当時の基本セットFB-2・SHOD・FLASHBACKにプラスしてエレハモのNEO CLONEが入っている。コーラスが嫌いで「でもコーラスってみんな足元に入れてるし入れなきゃ」という義務感だけでコーラスペダルを入れていたのでNEO CLONEは全然踏んでなかった。

③my new gear…中毒時代(1〜3年前)

この頃は絵に描いたような機材厨でした。ギターも取っ替え引っ替え、エフェクターもちょっとYouTubeで気になったものを買う、という生活でした。会社の積み立てで何万円か給料から引かれていたこともあり生活は火の車でしたね。その上カスタムショップのストラトをローンで買うというドMな生活をしていました。機材厨ってきっとみんなドMなんですよ。

とにかく自分の出したい音が分からず五里霧中の中彷徨っていました。

当時買ったペダルで今でも使っているペダルといえば腐るほどあるのですがやはりKLON KTRや

ヴィンテージエフェクターのBOSS DM-2

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DM-2の前期型。当時某楽器店にDM-2の在庫がたくさんあり前期型と後期型を試させてもらい、前期型を購入した。前期型の方が音が曇っていくのが堪らなく良い。ちなみにこの個体は全く発振しない。(個人的には発振は求めてないのでこっちの方が嬉しい)

とか今でも愛用しているペダルをたくさん持つようになりました。

この頃のペダルボードといえばこの写真が一番思い入れがありますね。

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MS-3をメインに据えたボード。この頃からマルチエフェクターが足元に無いと気が済まなくなってきた。

これはすぐペダルボードを崩したくなる私でも1年近く使っていましたからね。手前味噌ですがめちゃくちゃ完成度高いボードだったと思っています。弱点は強いて言えばKTRがMS-3のループに入っているためKTRのバッファが使えないこととDM-2がMS-3のループ外なのでMS-3で制御できないことくらいでした。個人的にはアナログディレイはアルペジオとかソロとかですぐ踏みたくなるのでDM-2とMS-3を踏むみたいな無駄はありましたね。DM-2がとりあえず踏んでた方がいい音がするのがいけない。

あとはペダルボードが巨大化した時期でもありました。以下画像フォルダにあったペダルボードの写真を4枚ほどまとめておきます。

さっきの画像に行き着く前のペダルボード。左上のペダル・HOLOGRAM Infinite Jetsはグリッチとか面白い音を出したいというだけで入れてた。機材厨ってみんなこんなもんですよね(勝手に仲間認定)
当時やってたバンドではワウなんて使わないのに謎にAW-2を入れてた記憶。しゃーない、AW-2が好き過ぎるだけなんや。
多分私史上一番大きいボード。地下鉄の乗り換えが地獄すぎて数回でやめた。
どうしてもDL4を使いたいというだけで試行錯誤した結果。一つ上の画像の反省を全く活かせていない。結局2回で崩した。

④やっぱりペダルボードは軽い方が良いよね〜時代(半年前〜現在)

様々なバンド活動に入るようになり、たくさん練習に行くようになって私はついに気付いてしまいました。

「あれ?エフェクターそんなにいらんくない?」

やばいです。世界の真理です。万有引力の法則、地動説レベルの発見でした。ニュートンやガリレオガリレイだって私のボードを見て「デカくね?」って言ったと思います。知らんけど。結局大きなペダルボードを組んでも踏んでないペダルばっかりで無駄なんですよね。

私は基本どこに行くにしても電車を使います。特に東京の電車だと乗り換えだけでめちゃくちゃ歩かされたりします。誰だよ東横線の渋谷駅をあんな地下深くに持って行ったの。逆に品川駅は乗り換えが楽で大好き。最近京浜東北線の東京方面と山手線の渋谷方面が対面乗り換えできるようになりましたからね。神。

なので電車移動だとペダルボードを持ってるだけでしんどいんですよね。新宿での練習とかだとどれだけ近いスタジオでも電車を降りて5分は歩かされますからね。重いペダルボードはそれだけでモチベーションが下がる原因になってしまいました。

それからというもの、ペダルボードの軽量化に焦点を置いたペダルボードを計画しました。その上で小型ペダルや2 in 1ペダル多機能ペダルを買うことに焦点を置くようになりました。

結局実現はしなかったんですけどこういうちっちゃいペダルばっかりのボードを考えたりしてました。ネットでとにかくちっちゃペダルばっかり使ってるボードの画像を保存しまくって勉強してたりしました。山手線や東横線でペダルボードの画像を見てニヤニヤしてるやつなんて合法でも逮捕もんですよ。
今冷静に考えてこれめちゃくちゃ良いな。何が怖いってここに載ってるペダル8台のうち3つは2021年以降に買ってますからね。やべーやつです。

画像6
MXR Sugar Drive、Mooer E7、Mooer Ana Echoは去年購入。私の辞書に「我慢する」という言葉は無いのか。

他にも、

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赤よりもこっちの方が好き。使いやすい音だと思う。

Bogner Ecstasy Blueとかを買いました。結局ペダルをいっぱい買うことについては治ってません。不治の病です。

また、ペダルボードの小型化を考えるもう一つのきっかけとして、ファズフェイス系のファズにハマったことなんですよね。

実はシリアルナンバーが1桁。買ってからめちゃくちゃ驚いた。と言ってもVirtuesはできるだけ普遍的に買える素材を使って製造時期で音が変わらないようにしているようなのであまり意味は無さそう。

これが初めて買ったファズフェイス系のVirtues Lander Fuzzなんですけど、手元のボリュームで歪みの量を変えられることに「めっちゃ便利やん」と感動を覚えました。そして「ほんだら歪みペダル足元にたくさんいらんやん」という考えに至るのでした。

そしてギターケースに入るペダルボードに憧れを覚え、

この記事のようなボードに行き着くわけです。

ただ、最近はもっと潔くなったというかもっと軽くしたいという思いからか、「歪みとディレイだけでええやん」の境地にまで辿り着いてしまいました。最近は

なんだかんだ私の音ってこの2台で作られている。KTRにカラ松(おそ松さん)のシールを貼った理由はよく分からん。5年くらい前はカラ松ボーイズやったんや。

こんな感じでKTRとDM-2だけでスタジオに入ったりします。

そして、「歪みとディレイだけで良い」という思想が過激化し、こんなペダルにまで手を出してしまいました。

普通にめちゃくちゃ使いやすい。なんでこれ終売にしたんだろう?

多分超マイナーペダルなんですけど、Mad Professor Bluebird Overdriveです。マイナーすぎて誰も知らないと思うのでデジマートレビュー動画を載せておきます。

これはなんと歪みとディレイが1台に収まってます。やばいです。理想です。神です。ギターケースにこれを入れるだけであとはスタジオのマーシャルでなんとかなります。個人的にはディレイはDM-2くらい音がこもってくれた方が好きなので本当に荷物を軽くしたい場合限定で使っていきたいですね。
※Bluebird Overdriveは終売しており頭数もめちゃくちゃ少ないので、購入されたい場合はデジマートやメルカリ等に常に張り付いておきましょう。

まとめ

色々お金をかけて結局「足元そんなにいらんやん」にたどり着くのはなんとも皮肉ですしお金の無駄な気もするんですが、勉強代なんだと割り切ってます。結局ストラトをマーシャルに繋いでオーバードライブとディレイだけペダルに頼るスタイルが自分に合っているんだと思います。それ以外は完璧には使いこなせねぇ。

とか言ってる翌月にはバカでかいボード組んでるかも。知らんけど。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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