私の転職活動記
こんにちは、初めての転職を決めた、いそかわです。
私事ではございますが、今回新卒で勤めていた某金融機関を退職して某ベンチャーキャピタルで働くことに決めました。自分が転職を考えたきっかけから内定までについてのエピソードと、仕事に悩んでいる人(特に20代〜30過ぎくらいの方)に向けてお伝えしたいことをお話しできればと思い、備忘を兼ねて筆を走らせることにしました。
1.簡単に私のスペックを…
もうめっちゃ簡単になんですけど、私の置かれている状態を把握いただくためにも入社時〜現在にかけてのスペックを簡単に書きます。ネットで自分の経歴を堂々と載せてキラキラしている人たちに比べたら全然大したことないんで、ご安心ください。
⚪︎某国公立大学・経済学部出身
⚪︎新卒で某金融機関に入社して7〜8年(ネットスラングですがJTC(Japanese Traditional Company:伝統的な日本企業)だと思っていただければと思います)
⚪︎最初の2年携わった営業では全く成果を挙げられず、逃げるように3年目に会社の予算管理に関する部署に異動。無難に仕事をこなせるようになる。
⚪︎予算管理の仕事をしていたところ経理の知識が無いことに気付き、「手に職をつける」意味でも経理への異動を依頼。
⚪︎1年半ほど前に経理へ異動したものの、やっていた仕事は会社の経費精算に関する業務改善・新システム導入に関する業務だけで、「手に職をつける」経理の仕事ができずにいた。
⚪︎一応簿記2級・FP2級は保持。英語は全くできない。
2.転職をしようと思ったきっかけ
私が転職しようと思ったきっかけは、小さなものの積み重ねではあったんですが、大別すると以下の三つでした。
・現職への不満
これについては転職を考える人のほとんどが持っているものだと思います。ここで私の仕事の愚痴を書くつもりもないのですが、夏季休暇で一時期仕事を離れて色々自分の業務を客観視した際に、「やっぱり今の仕事って無駄が多いし能力を身につけられないよな」って思ったんですよね。
元々経理の実務をこなしたいと思って経理に入ったのに実態はプロジェクトに携わって、そのプロジェクトが大炎上ですよ笑。もう30歳なのに大炎上のプロジェクトの尻拭いで想定より+α数年とかかかるわけで、その間はプロジェクトに参画し続けないといけないとなると結局経理の仕事何歳になったらできるんだよってなってですね…「現職ではもうどうにもならん」となったというのが一つ大きな理由です。
・将来への不安
経理の仕事ができれば食いっぱぐれないと思っていたのもあったのですが、今の会社に居残って本当に良いのか、と思うようになったのもあります。
例えば、10年後この会社って黒字出せているのかな、とか、10年後この会社で自分は何をしているんだろうって。自分がなりたいキャリアに向けて動いていないのも問題だとは思いますが、でも仕事が忙しいのにかまけて何も動いていなかったのが実態でした。実際自分のいた部署はあんまり将来に向けて動けていない人ばかりだったというのも不安が大きくなった理由ですね。
・身近な人の転職
三つ目は完全に個人的な話なんですけど、4つ下のいとこに転職したってこの前法事で言われたんですよね。しかも履歴書を直接企業に送って面接してもらって採用してもらったみたいです。その話を聞いて自分よりも若いのに行動力とマインドがやべぇなって思ったんですよね。
(4つしか違わないですが)あんなに小さかったいとこが自分で考えて行動を起こすようになったのかと思うと嬉しかった反面、「自分も動かなくちゃいけないんじゃないか」と強く刺激を受けたのも事実でした。
いとこも転職しているし、自分も転職を考える時間なのかな、って思うようになっていき、ある日上二つの不満・不安の渦に飲み込まれた私は藁をも掴む思いで転職サイトに登録しました。
3.エージェントと二人三脚の転職活動
転職サイトを選んだ基準は特になかったのですが、多分就活・転職活動をしたことがある人なら絶対に知っているであろう有名な2社を選びました。
片方の会社からは登録しただけでエージェントが付いたのですが、もう片方の会社は偉い人が私の話を色々聞いてくださり「今のいそかわさんならこの人が合っていると思います」と経理部門に強いベテランのエージェントを付けていただきました。
そして、エージェントと色々話していく中で、ベテランの方のエージェントさんから以下のアドバイスをいただきました。
「経理の仕事を数年身につけることで将来のキャリアアップに大きく寄与できる。特にベンチャー企業で1から経理の業務に携われば、将来どのようなキャリアに進む場合でもお金の流れを把握できるため採用・任用されやすくなる」
エージェントの方って凄いですよね。自分の希望を伝えつつ「この人はどう成長できるか」を考えて道筋を立ててくださるわけですからね。この情報を得られただけでも私は転職サイトに登録して良かったと思っています。
そうして履歴書と職務経歴書を作成して書類選考・選考に臨むのでした。
4.面接が通らない!
3.の通り自分のキャリアを考えてベンチャー企業含めて様々な企業の書類選考や面接を受けました。ありがたいことに書類選考で落ちることはあまりなかったのですが、私の場合は1次面接が最大の壁でした。
私が1次面接で苦労した理由は、「多くの会社は経理の経験を積んだ人を採用したいと思っている」からでした。そりゃそうですよ。中途採用なんて基本即戦力出ないと意味ないですよね。なので1次面接で喋ってても「あー一連の決算の対応はされていないんですね…」とか「いそかわさんのキャリアってどちらかというと管理会計側ですよね…制度会計ではないですよね…」みたいな明らかな不合格フラグが立って次の日にお祈りを食らうということが多かったです。
じゃあ書類選考で落とせよって話なんですけど、 エージェントさん曰く「新卒から10年弱同じ会社で経理系の部署にいるってのがすぐに辞めないと評価されて全体的な評価が高くなり、書類選考は合格してしまう」とのことでした。会社によっては面接後に適性検査を会場まで受けに行けって言われて適性検査を受けた結果「もっと経理実務の経験を積んでいる人を採用したい」って言われて落とされることもありましたからね…その結論を出すのに適性検査の結果いらんだろ…1次面接直後に落とせよ…
でも、一方で即戦力経理マンが欲しいって思っていない会社からは評価が良かったんですよね。「簿記2級の知識があればなんとかなるよ」とか言っている会社や「これまでの経験よりもマインドが重要」って会社は特に問題なく最終面接まで進められました。後者(マインド重要って言ってる会社)は絶対激務だろって思っていましたけど…
5.なぜ今の内定先を選んだのか
そうして転職サイトに登録して2ヶ月、無事内定をいただくことができました。その会社が某ベンチャーキャピタルだったのです。
内定をいただいた時点ではありがたいことに他にも「最終面接を受けたらほぼ内定」という会社も他にもあったのですが、結局その某ベンチャーキャピタルに入社することにしました。大きく分けてその理由は二つです。
・経理の仕事に拘らず、ベンチャーキャピタルで今持っている力を発揮してベンチャー企業の発展に寄与したいと思ったから
世の中って広いんですよ。世の中って知らないようなベンチャーがたくさん生まれては消えてを繰り返しているんですよ。
正直今までの私のベンチャーへのイメージといえば「激務」「いつ倒産するか分からない」「金儲け主義」みたいなマイナスイメージだったんですけど、そのイメージを変えてくれたのがエージェントさんでした。
私のキャリアを見て「いそかわさんって社会のためになる仕事に興味ありますよね?そのようなベンチャーで経理職を募集している求人を出しますよ」って言ってくださったんですよね。そうして実際に社会問題を解決しようとしているベンチャー企業を見てきたんです。
でも、(入れるかは別にして)自分が社会貢献性の高いベンチャー企業に入って仕事をするよりも、そのような企業をたくさん助けたいなという気持ちの方が強くなってきたんですよね。そこで見つけたのがベンチャーキャピタルへの転職という道でした。
ベンチャーキャピタルへの就職・転職なんて人生で考えたことが一切なかったのでネットで事業を調べるところからのスタートでした。ネットでは「激務」とか「入社難易度が高い」とか書かれていて臆したものの、そうやって限界を自分で決めるのは良くないなと思い意を決して選考へ臨みました。結果、受けた企業のうち1社から内定がいただけたため、その企業への入社を決めたかたちです。
・人柄
なんか新卒の就活みたいなこと言って申し訳ございません笑。でもここってとても重要なことだと思うんですよね。
転職理由で一番多いのは「人間関係」らしいのですが、ここは現職でも一切悩んでいない箇所だったんですよ。本当に現職で人には恵まれていたと思います。悩んでいたら声をかけてくれる人がたくさんいましたし、失敗してもフォローしてもらえることも多かったので、そのような職場を離れることはとても寂しい思いです。
内定先はどんな感じだったかというと、面接を受けていてもあんまり面接している感じがしなかったんですよね(超失礼)。いや、なんというか全然緊張しなかったというか。なんで緊張しなかったのを考えると、多分面接が双方向の会話をする場になっており、会社側も事業内容を知ってもらおうとしてくださってたのが大きいと思うんですよ。1次面接で募集業務のファンド経理という仕事が一般的な経理の業務と違うことをあんまり理解しないまま臨んだのに色々説明してくださりと本当に会社のことを知ってもらおうとか考えて面接してくださっていたんですよね。
ここも正直一般的なベンチャーキャピタルのイメージと違って驚いてしまいました。もっと殺伐としているのかと思っていました。ただ、面接の雰囲気からもここなら安心して仕事ができるな、と思い、入社を決断した次第です。
最後に:この記事で伝えたいこと
本音を言うとベンチャーでめちゃくちゃ行きたかった会社が1社ありそこは面接で落ちてしまった、というのはあるのですが(おい)、内定先に入社できることはとても楽しみですし年収もありがたいことに上げていただいたこともあり転職活動は(今のところ)成功させられたと思っております。
自分の転職活動を振り返った際、皆さんにもお伝えしたいのは以下の3点です。
・キャリアに無駄なんてない。そのキャリアを評価してくれる会社はどこかにはある。
・世界は広い。知らない会社や業種はあり、希望職種とは別に自分がやりたいと思える仕事は現れるかもしれない。
・エージェントさんにおんぶに抱っこにならず、2人で納得する道を探し出す。
もし今の会社や仕事にモヤモヤしている人がいらっしゃったら、もしかしたら貴方が活躍できる場所は他にあるのかもしれません。今は転職するのが普通の世の中です。一度、自分の可能性を調べる意味でも、転職サイトに登録したら良い未来を自分で作れるかもしれません。今までのキャリアを評価してくれる会社は必ずあります。
私の転職活動が皆さまの今後のキャリアの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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