【朗報】あのクソデカディレイDL4が小さくなってDL4 MKⅡとして帰ってきたのでレビューします。
こんにちは。小さいは正義、いそかわです。iPhoneだってiPadだってミニです。エフェクターも当然ミニサイズが好きです。
今回は、大事件です。2022年春、エフェクター界に激震が走った商品が発売されたので買って調査しました。
その商品こそ何を隠そうLINE 6 DL4の後継機「DL4 MKⅡ」でございます。多機能ディレイの走りとなったあのクソデカディレイです。(この記事内では先代のDL4を「初代」、今回新登場したDL4 MkⅡを「MkⅡ」と呼び分けております)
なんと言ってもまずはこのサイズ感ですよね。初代より明らかに小さくなってる。縦が4分の3くらいのサイズになっています。
横はあんまりサイズ感変わってないんですけどね。でも4つスイッチを横並びに置くなら横のサイズは妥当だと思います。一応スペック上のサイズを記載しておくと初代が250(W)×150(D)×55(H)mmなのに対してMkⅡは235(W)×112(D)×52(H)mmですからね。スリーサイズ全部引き締まってる!すごい!!しかもこれで重量も1.75kgから0.94kgにダイエットしてますからね。人でこんなに一気に痩せたら世界仰天ニュースに出られます。
買って1週間くらい遊んだ感覚として良いところと正直惜しいなと思うところについてまとめていこうと思います。
DL4 MkⅡの良いところ
①なんと言っても小さくて軽い
いやマジでこれだけで買う価値があるんですよ。
この記事でも書いているんですが、初代DL4の唯一かつ最大の弱点は「デカくて重い」ことなんですよ。もうこんなのがボード内にあるだけで持ち運びで片手が死んで練習に支障が出るわけです。
でもMkⅡならサイズ感も小さくなって便利です。実際に他のペダルと比較した画像を載せてみます。まずはBOSSコンとの比較。
いやマジで小さくなった。横はBOSSコン約3台分、縦はBOSSコンより小さくなってしまいました。
しかも初代の半分くらいの重量ですよ。最初持ったときは軽すぎて腰を抜かしました。
これ大ニュースですよ。みんなガー○ーチャンネルじゃなくてMkⅡを追え。
②多機能ディレイなのにめちゃくちゃシンプル&直感的
ディレイって多機能のやつを足下に置いてると何かと便利なのですが、どうもパラメーター(数値)で設定したりと直感的な操作感に難がある商品が多い印象です。
ですがこのDL4ならそんな心配はご無用。初代同様ツマミで設定が可能です。「もうちょっとフィードバック足したいなぁ」となったらツマミを少し回すだけで解決する親切設計。
また、このDL4には一般的なディレイに付いているノブがありません。それは「ディレイタイム」です。ディレイタイムはタップテンポとリズムを選択するパラメーターのみという潔い設定。「多機能ディレイとかようわからん」という層を丸ごと取り込もうとしていますよね。逆にいうと「BPMとかを正確に叩き込みたい」という層には力不足かもしれません。ライブとかでバリバリ使いたいバンドマン向けですね。
③機能は大幅強化
はい、別にLINE 6社もDL4を小さくしただけではございません。それだけならこれまで通り自分の好きなディレイを使っていれば良いんですよ。実はこのMkⅡ、元々あったディレイモードに加えて新しいモードが追加されております。基本Helixとかに入ってるモードが入ってるみたいです。なのでこれまでに無かったような新しいタイプのディレイがたくさん入っております。
こういう新機能が使っていくううちに徐々にグッとくるわけです。この前ギター弾いてる会社の同期と一緒にMkⅡを触っていたのですが、2人してCosmos Echoにどハマりしました。ディレイとトレモロが混ざったような音でまさに宇宙でした。
↑8:53以降に流れるフィードバックが波打つようなディレイが弾いていて心地よい。アンビエント系に使えそう。これだからディレイ沼は抜け出せない。
ここまででもいい意味でお腹いっぱいなのですが、なんとディレイだけじゃなくてリバーブも設定できます。その名もシークレットリバーブ。ディレイと別でリバーブもかけることができます。しかもシマーリバーブとかの変わり種もかけられます。時代の進歩が目覚ましすぎてアラサーおっさんにはもう耐えられません。なんかハイスペックになりすぎて久しぶりに会った友達がめちゃくちゃ見た目も中身も変わってて遠くに行ってしまったような気分です。
④音の解像度が上がった
これはぜひ初代を持っている人に試していただきたいんですが、デジタルディレイの解像度が上がってしっかりデジタルしています。逆にアナログディレイやテープエコーはしっかり特徴を掴んだ音になってます。
初代って音がめっちゃ良いんですけど、じゃあ初代がデジタルディレイの音として完璧かと言われたら正直微妙だと思います。仕方ない90年代末の商品だし。BOSSコンで言えばまだDD-5とかが出ていた時代の商品ですからね。DD-5なんて現行品DD-8の型落ち(DD-7)の型落ち(DD-6)の型落ちですからね。私もDD-5の後継きのDD-6は持ってるんですけどDD-6のディレイ音もハイカットしますからね。
そう考えればMkⅡだって音の進化も然るべきです。もう引くくらい原音に忠実です。意味がわからん。どうしてしもたんや(千鳥ノブ)
でも、「昔ながらのデジタルディレイのあの解像度がアレな音」も出そうと思えば出せます。ハイカットや昔ながらのデジタルディレイのモードを使えば良いだけの話です。初代が好きな人にも優しいMkⅡです。
もう案件かと思うくらい絶賛しているのですが、案件じゃないことの証明として正直ここはなーと思うところも記載させていただきます。
DL4 MkⅡの惜しいところ
①縦のサイズが100mmくらいならもっと取り回ししやすかった
人というのはわがままな生き物で、「小さくなった」とはいえ「正直もう少し小さければなあ」とも思わざるを得ないのです。というのも縦のサイズです。こちらの写真をご覧ください。
一般的な横長のペダルや中華メーカーが出してるミニサイズペダルって縦のサイズが10センチ弱くらいのものが多いと思うんですよね。一方でMkⅡは11.2センチです。そういうミニサイズのペダルと比較するとちょっとデカいんですよ。本当にここは惜しい。LINE 6社の「クソデカペダルを作らなきゃ」という謎の正義感が抑えられずにこうなってしまったんだと思います。
でも前述の通りBOSSコンよりは縦サイズが小さいので、他のエフェクトをBOSSコンで固めるような人はあんまり気にならないんじゃないでしょうか。
②プリセットをもっと保存できれば便利だった
これは本当に謎なんですが、プリセットをレーンごとに保存してバンクアップしてプリセットを呼び出すスイッチャーみたいな機能はありません。ABCの3つのスイッチに1つずつプリセットできるだけです。せっかく多機能なんだからたくさんプリセットを保存できた方が良いかなって思うんですけどね。プリセットが少ないせいで多機能さというメリットを殺してしまっているような気がしてなりません。
ちなみに私は以下のような設定にしております。
A:DM-2タイプのディレイでショートディレイ
B:テープエコーでロングディレイ(Mix次第で付点8分ディレイにもなる)
C:COSMOSディレイで幻想的な音
③高い
某東京の楽器店でDL4を買ったのですが、価格を見て驚きました。
たけぇ。
めっちゃ高い。新品で46,200円です(デジマート調べ)。諭吉先生5人とおさらばしなければなりません。実際私は先月レスポールも買ってしまっていたのでギター1本とお別れをしましたからね。でも多機能ディレイって5万円くらい平気でしますもんね。仕方ない。
まとめ
色々好き勝手書いていたんですが、総じて私は買って大満足でした。こんな感じでボード内に組み込みました。初代ではこんな小型ボードなんて夢のまた夢でしたからね。
もし多機能ディレイに手を出してみたい方や私のように初代DL4のクソデカ加減に辟易している人はぜひ買ってみてください。まあそれでも多機能ディレイの定番Strymon TIMELINEよりはデカいんですけどね。そこは愛で補ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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