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【爆上戦隊ブンブンジャー】第一話「届け屋のハンドル」感想

■あらすじ

 “届け屋”の範道 大也(はんどう たいや)が今回運ぶのは、花嫁の志布戸未来(しふと みら)!? 教会から未来を連れ出した大也は、追手から逃げる中で大宇宙侵略大走力団「ハシリヤン」と出会ってしまう。ハシリヤンの目的は、人間の悲鳴エネルギー「ギャーソリン」を集めることだ。ハシリヤンから人々を守るため、大也はブンレッドにチェンジして戦う…!

yahoo!ニュース「『爆上戦隊ブンブンジャー』第1話「届け屋のハンドル」、大胆不敵のヒーローが新時代を爆アゲる」

■感想

久々に帰ってきた王道の戦隊モノ

ゼンカイジャー、ドンブラザーズ、キングオージャーと、ここ近年の戦隊シリーズはいい意味で我々がイメージする”戦隊モノ”の枠から逸脱した作品で非常に楽しい作品だったものの、そろそろいつもの戦隊モノが見たいなと思ったタイミングで放送された「爆上戦隊ブンブンジャー」。
その名前に偽りなく、視聴した私のテンションを爆上げにしてくれました!

濃い味の料理を食べ続け、胃がもたれてきた私たちに白米と味噌汁、焼き魚と漬物が揃った”日本の定食”が東映さんから提供されたような気分だった笑

ストーリーはオーソドックスな展開で、これといったインパクトは正直なかったものの見ていて「やっぱり戦隊ってこういうのだよな」と感じさせてくれる頭を空っぽにして見れる確かな面白さがありました。
やはり、仮面ライダーも戦隊も大人も楽しめるようなコンテンツではありますが、ターゲットはあくまで子供。
子供がストーリーを見て理解してくれる”単純明快なメッセージ性”こそが仮面ライダー・特撮といった特撮の魅力だと私は思いますね。
(そういう意味では過去の3作品は巧妙に張り巡らされた伏線だったり、濃厚な人間ドラマだったりとそれはそれで面白かったのですが、子供には理解できるのだろうか?と常々疑問でした。)

松本梨香の波状攻撃

ポケモンのアニメを見て育った人間なら絶対に耳馴染みのある声優の松本梨香さん。
彼女が2023年3月にサトシ役を卒業して1番の恩恵を受けた作品が、まさかブンブンジャーだとは思いもしませんでした笑

ブンブンジャーを支える機械生命体であるブンドリオ・ブンデラスの声優として出演しており、(宇宙からやってきた機械生命体の宇宙人でトラックからロボに変身ってもう完全にト○ンスフォーマじゃん…)合体ロボから変身アイテム、EDまで、いたるところに松本さんが溢れている。
しかし、うるさいとは一切感じず、むしろ私たち視聴者も爆上げになるような明るい声で、さすがは25年間子供たちの心を掴んできた声優さんだなと感動しました。

余談ですが、敵側のハシリヤンも男と女と人外(宇宙人って意味では全員人外ですが)のポンコツトリオも○ケット団っぽさがあり、悪役なのに交通ルールを守ったり、頑張る仲間を応援するところも愛おしさ爆上げ。

おもしれぇ女、未来ちゃん

第1話は言わば私たち視聴者への”ご挨拶”的な側面があり、俺様感のあるレッドやクールなブルーと言った魅力的な登場人物達が描かれましたが(彼らのバックボーン深掘り回が個人的に非常に楽しみです)
やはり、今回の主役はブンピンクこと未来ちゃん。第1話はそんな彼女がブンブンジャーになるお話でもあります。

事件に巻き込まれながらも、大也の「自分のハンドルは自分で握る」という生き方に影響を受け、自らブンブンジャーになることを決意するシーン。
拉致され望まない相手との結婚をさせられそうになったり、そこを大也に誘拐されたりと”決定権すら与えられず巻き込まれる側”だった彼女が”自ら選択して自分の行動を決める側”になる。この転換が素晴らしい!
主体性を持つことが簡単ではない現代において、"自分で選ぶ"ことの大切さを教えられた気がしました。

決めポーズや決め台詞が決まってないのに名乗りをやってあたふたしちゃうところもよかったです。

■〆

さて、ここまで私が感じたブンブンジャーの感想を語らせていただきました。読んでいただいたあなたが少しでも「見てみようかな?」という気分になっていれば特撮好きとして喜ばしい限りです。

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