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田舎のナカ。

2024/1/21 21:40、ほとんど下がらない熱。
寝たいのだけれど、3時間×4セットくらい寝てる気がするので眠気が来ていないので眠くなるために書くこととする。(たぶん1週間くらいで消します)
1月17日頃に「よし10,20,30日のトーカ日にnoteを書くぞ。」と決めたにも関わらず、一発目の初稿を落としてしまったので凄く惨めな気持ち。
なので、猫山課長が仰っていたいわゆる「営業活動」をする意向は今回のnoteにはない。
ただ、漏れる思考のままに文字を打ちたい。
それだけなのだ。
自分がずっと家に引きこもっている。
かといって、XなどのSNSで騒がしくする気にもならないのでひっそりとチラ裏を書く。
外と繋がりたくて仕方ないみたいだ。


先日、祖母の見舞いで実家に帰省した。
実家に行くには、海を渡らなければならない。
ちなみに、パスポートは必要ないのでお留守番。

地元に着くとそこは別世界だ。
冬なのに異常なまでに湿度が高く、持ってきたアウターなどは意味をなさない。
帰省中のアウターは、借りてきた猫みたいに大人しくスーツケースに鎮座している。

到着してすぐ、自宅に戻っている祖母に会いに行った。
祖母は97歳ということもあり、3年前からは施設に入っている。
コロナ禍では帰省もままならなかったので、父から送られてくる動画で無事を確認するのみ。
スマホ越しの祖母は、画面の中で小さく見えた。
「何年ぶりの対面だろう」と思いながら、扉を開いた。

画面越しだからじゃない。祖母が小さい。

小さくなってしまっている。

目の前にいるのに、熱を感じられない。


慌てて「久しぶり。帰ってきたよ。」と言うと
私に向かって両手を伸ばしながら「おかえり〜」と弱々しく返してきた。
かなり耳が遠いはずなのに、声を聞いてもらえた事が嬉しくて伸ばしてきた手を握る。

冷たい。

農家の嫁だった祖母の手はとても厚く、ほんのり暖かかったはずだ。

この手は本当に祖母の手なのか?

いったい誰なんだ。私の祖母から熱を奪ってしまったのは。

そんなありもしない犯人探しをしてしまうくらい、心がかき乱された。
そこから先は、集まった親族たちが今後について話しているのを横で聞きながら祖母と話していた。大抵はお見舞いのローテーションの話だ。

嬉しい帰省になるとは思っていなかったが、思いの外しんどかった。
目に見えて分かるほど、祖母の生きる力が無くなっている。
私がいくら強く手を握ったところで、祖母の熱が戻ることはもうないんだ。
私が祖母にしてあげられる事はとても少ない。
笑顔でこの時間を過ごすことくらいだ。
なら、それを精一杯やろう。
それが、たまにしか帰省しない私の贖罪なんだから。
地元にいて普段から世話をしている親族たちと違い、私は介護の「ケ」を知らない。
でも「ハレ」を精一杯やる。そう決めた帰省だった。

PS.スマホで打つの慣れないですね。


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