続報2 厚労省さんの「お返事」と、私からのお願い

厚労省さんから「お返事」がきた

20日にアップした記事「厚労省・新型コロナ陽性者データに内在する不可解な矛盾」で外国人数が累積で減るという不可解な現象を指摘しました。

多くの人に拡散いただいたおかげでしょうか、3月22日の厚労省公表のデータでは、なんと「日本国籍者数」の記載が完全に消えていました。

3月22日厚労省データ

2月以降、日本国籍者数に関する記載がなかったのは初めてのことです。

この件を早速私はツイートし、多くの反響をいただきました。厚労省の対応への批判が主たる論調でした。

馬国籍消えたツイート

と思ったら、今度は、3月23日のデータでは。

3月23日厚労省データ

なんと今度は、注釈の「うち日本国籍の者781人」が復活したが、そこに「これ以外に国籍確認中の者がいる。」という括弧書きが付いたのです。

ここから直ちにわかること・・・

厚労省さん、チーっす!私の記事、読んでるよね?笑

厚労省の対応を批判する

しかし、この厚労省の対応は、不誠実と言わざるを得ません。

たとえば3月19日の「PCR検査実施人数892人のうち、日本国籍の者642人」という記述から、643人以上の日本国籍者がいると解釈する余地はありません。厚労省は、「日本国籍だと判明している人」という書き方ではなく、「日本国籍の者」と確定的な記述をしているからです。

250人(892-642)が外国籍であるというのは、あくまでその論理的な帰結です。この250人の中に日本国籍の者が存在するならば、その厚労省の記述は誤りだったということになります。

だから厚労省はまず、過去の報告の間違いを国民に対して認め、「過去に遡って」訂正する必要があります。最新のデータの注釈に但し書きを付け加えて済まされる問題ではありません。

過去に遡って訂正しないことで、データ上の混乱が発生し、過去の時系列も現在の数も闇の中になってしまっている現状については、前回の記事で指摘した通りです。

厚労省さんへのお願い

3月23日の「これ以外に国籍確認中の者がいる」という但し書きを、私たちはどのように理解するべきでしょうか。確かに、国籍確認中の人が1人でも、この命題は成り立ってしまいます。本当に、「これ以外」の272人は、外国人と、国籍確認中の人だけなのでしょうか?

穿ちすぎかもしれませんが、厚労省は、ここまで疑わざるを得ない情報公開の仕方をしてきたのです。「これ以外に国籍確認中の者がいる」という記述だけでは、「このデータは信頼出来ません」という以外の何もほとんど言っていないに等しいのです。

なので、日本国籍者以外の内訳を示していただく必要があります。つまり、日本国籍者の他に、外国籍であると確定している人が何人、国籍不明者が何人いるのか、「過去に遡って」(←ここ重要)明確にする必要があります。それが国民への説明責任というものです。

そうすれば、3月中旬以降の、累積外国人比率の不自然な増加(累積日本人比率の不自然な低下)についても、本当に外国人割合が増えたのか、それとも国籍未確認者が増えただけなのか確認できるはずです。

陽性者累積

厚労省にとって、国籍内訳データを時系列で出せない理由は本来ないはずです。

読んでるのはわかっているので、是非ともよろしくお願いします。

念のため追記

まさかとは思うのですが、私のせいにされても困るので、いちおう書いておきます。

「過去に遡って修正」とは、公開されている過去の「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について」の全HTMLファイルを修正ないし削除しろ、という要請では決してありません。

「正しい時系列データ」が追えるページを1つ作って、そこに都度、正しいデータを公開し、きちんと更新していきましょうという話です。

最悪、ダウンロード可能なCSVファイルでも良いです。

これなら現状のやり方より、むしろ簡単だと思います。

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