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馬の眼政治評論

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石川県の危機管理アドバイザー・室崎益輝は煉獄コロアキを量産したいのか。あるいは「早期一斉投入」が致命的選択であった戦慄すべき理由。

石川県の危機管理アドバイザー・室崎益輝は煉獄コロアキを量産したいのか。あるいは「早期一斉投入」が致命的選択であった戦慄すべき理由。


はじめに石川県災害危機管理アドバイザーに対して、全力で反論する

1月1日に起きた能登半島地震で、石川県や馳浩知事は、「能登への不要不急の移動は避けて欲しい」というメッセージをたびたび出しています。

それに対して、左派クラスタからは、「石川に来るなというのはおかしい」(誰もそんなことは言ってない)・「政府は被災者を見捨てようとしている」「何かを隠蔽しようとしている」といった類の言動が蔓延してい

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塩村あやか参議院議員と議員会館爆破脅迫事件の世にも奇妙な静寂

塩村あやか参議院議員と議員会館爆破脅迫事件の世にも奇妙な静寂

塩村あやか参院議員と議員会館への爆破予告

2023年11月27日、最近何かと話題になっている立憲民主党の参議院議員・塩村あやかさんの事務所宛に爆破予告のFAXが届いたと、塩村氏本人がXに投稿していました。

以下が、FAXで届いたとされる脅迫文です。

高性能爆弾が仕掛けられたとされているのは、参議院議員会館・事務所、その他の場所とされています。本人は投稿時点で渡米中ですが、議員会館が爆破される

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草津冤罪事件の無責任な糾弾者を、ジャニーズ問題に一切関わらせてはいけない深刻な理由―「被害者性の焼畑農業」を二度と繰り返させないために―

草津冤罪事件の無責任な糾弾者を、ジャニーズ問題に一切関わらせてはいけない深刻な理由―「被害者性の焼畑農業」を二度と繰り返させないために―

はじめに ジャニーズ問題を焼け野原にしないために「被害者性」を盾にして事実が軽視される、危惧すべき論調

先日、ジャニーズ事務所が、ある声明をだしました。

この声明文全体を読めば、単に、個々の証言については検証の上で報道してほしいという主旨であり、ジャニー喜多川が行った性的虐待や告発報道を否定するものではないことは明白です。

しかし、主に報道関係者たちから、「加害者側が報道に対して検証を求める

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立憲ー維新の連立政権構想、その狙いは何か? 日本財団の研究 番外編 

立憲ー維新の連立政権構想、その狙いは何か? 日本財団の研究 番外編 

泉・立民代表、維新と憲法論議容認

10月21日、立憲民主党の泉健太代表が、国会内で共闘関係にある日本維新の会について発言し、大きな波紋を呼びました。

憲法論議において、「維新は改憲と言う政党だが、実はそんなに差があってないようなもの」とし、憲法第九条や緊急事態条項などについての憲法論議を容認する発言をしたのです。

それに対して、立憲民主党と長らく共闘関係にあった共産党の志位和夫や小池晃ら幹部

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統一教会との関係、いったいなにが問題なのか?政治家「7つの大罪」について。

統一教会との関係、いったいなにが問題なのか?政治家「7つの大罪」について。

安倍元首相の殺害以後、統一教会と政治との癒着についての批判が、堰を切ったようにマスメディアに溢れ返っています。

この奔流に抗ってみるように、「統一教会との関係ばかり批判するのはおかしい」「政治家の信教の自由に対する侵害だ」といった言いぐさで、冷笑的な態度をあらわにする評論家もいます。

三浦瑠麗はあるテレビ番組で、「正直統一教会について興味がない」と発言しながら、政治との関係にあらゆる団体がロビ

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議員たちの沈黙─日本プログレ議連と核兵器の問題─

前回の記事では、「米『核兵器先制不使用』宣言を支持する日米プログレッシブ議員連盟共同書簡」について取り上げました。

おさらいになりますが、この書簡は4月1日、バイデン大統領と岸田首相あてに、日米プログレッシブ議員連盟が提出したものです。署名者は、アメリカ側が35名。日本側は、立憲民主党を中心に、泉健太・福島みずほ等39名が署名しました。

本書簡は、日米首脳に「核兵器の先制不使用」宣言を求めるも

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【緊急批判】野党議員さんへ、あなた方は報復核攻撃を是認するのですか?―日米プログレ議連共同書簡は何を実現しようとしているのか―

市民連合、安保法制撤回やめるってよ

ロシアのウクライナ侵攻を利用し、核シェアリングを主張する政治家が出てくるなど、近いうちに日本も戦争に巻き込まれることを前提にした空気感が出てきています。

市民連合は4月6日、次の参議院選挙に向けた政策提言の方針を発表。従来の方針を修正し、安保法制の白紙撤回を盛り込まないことを関係者が明らかにしました。

この関係者は、誰のことか厳密にはわかりませんが、メディ

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本多平直氏はなぜ辞任したのか―政治的正しさよりも大切なもの―

本多平直氏はなぜ辞任したのか―政治的正しさよりも大切なもの―

失われた立憲民主党の存在意義2021年衆院選は、立憲民主党の惨敗という結果に終わりました。

その結果、枝野代表は辞任しました。福山幹事長も代表選後の辞意をマスコミでは表明したようですが、Twitterでは以下のツイートしかありません)

代表選は、これからの立憲民主党のあり方を問うべき選挙です。立憲民主党が再生するために、自分たちがどのような過ちを犯してきたのかを振り返り、そこからの学びがなけれ

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徹底検証:誰が本多平直氏を陥れたのか―あるいは立憲民主党へのレクイエム

徹底検証:誰が本多平直氏を陥れたのか―あるいは立憲民主党へのレクイエム

今回のnoteでは、本多平直議員が辞職に追い込まれた事件を、改めて振り返りたいと思います。

私は以前、「必要な手続きや推定無罪など民主主義の原則を破て一政治家の政治生命を途絶させようとした行為」によって、福山幹事長・枝野代表・寺田座長の三人は最低でも離党相当であると主張しました。

この問題は、残念ながら、党の処分が決定される倫理委員会の決着前に、本多議員が自発的に離党・議員辞職をするという形で

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VTuber戸定梨香さんと、政治-性暴力の問題

戸定梨香さんと全国フェミニスト議連の問題千葉県松戸市のご当地vTuber・戸定梨香(とじょうりんか)さんの件です。

戸定梨香さんとのコラボによる交通安全啓発動画が、全国フェミニズム議員連盟による抗議を受け、千葉県警のYoutubeチャンネルから削除されました。

まだ見ていない人は、まず、一切の先入観をできるかぎり抜いて、動画を見てください。

その上で、全国フェミニスト議員連盟の抗議文を読み、

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立憲民主党の政策第二弾における、憲法違反の疑いについて

今回のnoteはかなり短いです。

立憲民主党政策第二弾立憲民主党の#政権取ってこれをやる 第二弾が発表されました。

4の前半で語られた「性別・部落・民族・障がい・国籍、あらゆる差別の解消を目指す」という方向性については、私も異論はありません。

これは、日本国憲法第十四条で謳われた、法の下の平等の精神です。

しかし、その憲法の観点から言って、この政策そのものに差別が含まれている可能性がある、

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本多議員意見書による深刻な告発、あるいは立憲民主党を存亡の危機から救う唯一の方法について

本多議員意見書による深刻な告発、あるいは立憲民主党を存亡の危機から救う唯一の方法について

立憲民主党の「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム」で、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と本多平直衆院議員が発言したとされる問題についての続報です。

ご存じの方も多いと思いますが、7月23日、本多議員から反論とも言うべき、意見書(PDF)・意見書概要(PDF)と経緯説明(Twitterなど)が発表されました。

本多氏の言い分が

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本多議員の処分が、立憲民主党執行部の責任問題になる党規則上の理由について

本多議員の処分が、立憲民主党執行部の責任問題になる党規則上の理由について

前回記事の反響前回の記事「立憲民主党は立憲主義と民主主義を放棄するのか、あるいは本多議員をめぐる報告書の致命的欠陥について」は、公開からわずか3日で300Fav近くいただくなど、大変な反響をいただきました。

かなり強い調子で立憲民主党を批判したので、もっと反発されるかと思ったのですが、予想に反して好意的な反応がほとんどでした。(反応については以下のまとめがありますので、ぜひご参照ください)。

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立憲民主党は立憲主義と民主主義を放棄するのか、あるいは本多議員をめぐる報告書の致命的欠陥について

立憲民主党は立憲主義と民主主義を放棄するのか、あるいは本多議員をめぐる報告書の致命的欠陥について

緊急案件につき、立憲民主党の報告書についてnoteを挙げます。

こちらの方が遙かに緊急性が高く深刻な案件ですので、まことに勝手ながら(大袈裟太郎氏らへの諸々の)応答については後回しとさせていただきたく存じます。

はじめに立憲民主党の「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム」で、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と本多平直衆院議員が

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