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政治と宗教の話はするな、と言うけども

人との会話、特に「家族や友人間で政治と宗教の話はするな」と言われたことありませんか?

私は両親からなのか学校の授業でなのかは忘れましたが、教わった覚えがあります。
漠然と「きわめて個人的なことだし、主義主張がぶつかって揉め事になるからだろうなー」と納得してました。
……最近までは。

きっかけは、投票率云々のニュースを読んでいる時でした。
「宗教はともかく、政治の話はむしろ積極的にするべきじゃなかろうか」
そんな考えが脳裏に浮かんだのです。

国民の政治に対する無関心が問題視され始めてもう何年たつのか。
にも関わらず、現政権にとって投票率の低さはむしろプラスなので対策をとるはずもなく、選挙を行うごとに投票率は悪化の一途をたどっています。

学校でも家でも政治の話をしない以上、当然と言えば当然でしょう。
知らないことに興味を持てというのは酷な話です。
ある日突然選挙権を得た若者がどうしていいのかわからなくても責められません。

小さい頃から政治の話をするのは洗脳じゃないのか? と危惧する声を聴いたことがあります。
しかしこれは論点がズレているように思います。

確かに「○○党は素晴らしい」「○○先生は立派な人だ」といった個別の党や政治家の話を繰り返し刷り込むのは洗脳であり、これは教育上よろしくないことです。

対して、政治そのものを話すことはむしろ積極的にしたほうがいいのではないでしょうか。
選挙の重要性、法律のこと、日々の暮らしにどう関係しているのか……
それこそ小さい頃からこのような話に触れていれば自ずと興味を持ち、選挙権を得る頃には自らの考えを持てるようになるかと思います。

為政者が望むものは「無関心な民衆」です。
現状日本は為政者にとって理想的な環境と言えるでしょう。
こんな状況になるように悪魔の頭脳を持つ誰かが「政治の話はするな」という風潮を広めたのかもしれませんね。

もう手遅れかもしれませんが、一縷の望みを託す意味でも老若男女問わずどんどん政治の話をしていくべきではないでしょうか。

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