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意外と知らない? 天皇陛下の呼び方

明治天皇、大正天皇、昭和天皇ときて平成天皇とは言いません。
令和 + 天皇なんてもってのほか。

何故なら「元号 + 天皇」という呼び方は諡(おくりな)だからです。
諡とは「亡くなった後に、生前の功績をたたえて贈る称号」のこと。
存命中の方を諡で呼ぶなんて失礼どころの話ではありません。

知っている人からすると、そんなこと常識だろと思われるでしょうが意外と知らない人もいるんですよね。
先日、会話中に母が「平成天皇が」と言った時には我が耳を疑いました。
過去に職場で若者が言っていた時もびっくりしましたが、まさか親世代でも知らない人がいたとは驚愕です。
ちなみにいずれの場合も冷静に優しく威圧的に教え諭しました。

正しい呼び方は、
現在の天皇だと「天皇」「天皇陛下」「今上天皇」。
譲位された元天皇だと「上皇」「上皇陛下」。

「あれ? でも昔は元号ってコロコロ変わっていたよね?」と思った貴方はなかなか鋭い。
現在のような「元号 + 天皇」という呼び方ができたのは明治時代からで、慶応4年(1868年)、明治に改元したときに”1人の天皇につき1つの元号にする”という「一世一元」が決められてからのことです。

敬う敬わないは個人の自由なのでなんとも言えませんが、一般常識は知っていて損はないので知らなかった方は覚えておきましょう。

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