お店に足を運ぶということ

西荻窪にある「bow」というカレー屋さんが今月で閉店するとの事で行ってきた。
西荻窪は美容院のために行く街で、大体自分の仕事の都合上月曜水曜あたりに予約する事が多い。しかし西荻のお店って何故か月曜水曜定休が多い気がして、そんな中ランチ難民になっていたところを救ってくれたbowさん。

とは言え数回くらいしか行った事無いので閉店を惜しめる存在では無い。だけど美味しいお店が閉店するのはもったいなくて少し淋しいと思ってしまう。

平日の日中、オープンから1時間後くらいに向かったら満席かつ前に4人くらい並んでた。
普段並ぶことはしないけどせっかく来たし、という事でしばらく待った。

梅チキンカレーと茄子とポークのキーマのあいがけ2種。
キーマカレーが1番好きかつ茄子も大好きだからほんと惜しい……
そしてbowさんは自家製アイスも凄く美味しい。この日はバナナとラムレーズン。
スパイスが効きまくっていて一筋縄じゃない自家製コーラも頼んで大満足。

小柄な女性店主の見た目とは裏腹に、かなりスパイスが効いてて辛めのカレーは本当に美味しかったです。



ここで急に、好きなお店が突然閉店しますってなったらどうしようと思って怖くなってその足で吉祥寺まで、心から本当に好きなあの喫茶店に行こうと思って急いだ。
西荻と吉祥寺近いのマジで最高だよな………

どのくらい近いかというと、ほんとはこの日立川まで行ってルミネカード10%オフの恩恵にあやかろうと思っていたんだけどどうでも良くなるくらいの近さ。


〜〜〜いったんワープ〜〜〜

「ここに行けば大丈夫」と心に決めているお気に入りのカフェはいくつかあるんだけど、特に大好きな吉祥寺のそのとあるカフェが先月くらいに2周年を迎えた。
周年ウィークは予定が合わなくて行けなかったけどどうしてもおめでとうを言いたい、しかし常連という程通い詰めてる訳では無いし店員さんから認知されてる確証も無い。そんな人間からおめでとうの言葉だけじゃなんかあれかな、最早言わない方が良いのかもなという葛藤を経て結局、エゴでしかないけどいいじゃない、と思って伝えてみることにしてみた。
言葉と、何かほんの気持ち程度のプレゼントを……お祝いといえばお花かな、という考えを持ち合わせて吉祥寺中のお花屋さんを廻ってみた。

しかし実際はこういうことに慣れてなさすぎるのと、吉祥寺には色んなお花屋さんが沢山あって全部魅力的で全然決められなくて
結局最後に寄った素朴で小さな小さなお花の束を持って行った。

置かれているインテリアとか全部お洒落なお店だからコンセプトとかあるだろうし逆に迷惑かな……と思いきや勇気出しておめでとうの気持ちを渡すと店員さんの顔がぱっと華やかになってその瞬間世界が変わったみたいだった。大袈裟な表現かもしれないけど本当にそうだった。

常連さんといつも楽しくお喋り〜♪みたいな店員さんでもなくて(ある程度放っておいてくれる心地良さが、このお店の1番好きなところでもある)もちろん接客中笑顔が全然無いとかそういうことでは全く無いんだけど
あの瞬間は本当に自分だけに向けられたとびきりの笑顔だったからびっくりした。
というか向こうもびっくりしたかもしれない、そこまで来店回数が多くもない謎客にこんな事言われるとは…。

変わらないでいて欲しい、というのはエゴ中のエゴだから言いたく無いけど、とにかく私の願いは末永くあの場所が続いてほしいのでささやかながらだけど足を運ぶ、って事で応援していきたいなという気持ち。

〜〜〜ワープ終了〜〜〜

この話が長いかつ自分の中で大切すぎて、ひとつ前の記事に盛り込むのやめました
そして約1ヶ月経ち↑の事があった以降はじめて行った形になったんだけど帰り際に「この前お花とお手紙ありがとうございます」って言われてキャー!!になった
もう何年も忘れてしまったあのキャーの気持ち


やっぱり好きなお店があるって良いなと感慨深くなっているところでもうひとつ、お店にまつわるお話がある

バナ天(きしたかののもう終了したPodcastのラジオ番組)リスナーにはお馴染み、高野さんの実家の居酒屋にどうしても行きたくなってしまって江東区は木場へ想いを馳せる日々を過ごし、いざ天豊へ行ってきた。

実家の居酒屋へ行くという行為についてカゲヤマ状態(キモすぎやしねえか?!の意)と思われても仕方ないけど
さらば森田の実家の蕎麦屋のために大阪は堺に行った女だぞ!!舐めんな!!の気概を持ちつつ
居酒屋にひとりで入るという経験が欠落していたから足が震えてめちゃくちゃ緊張した。
基本的にひとりは余裕なのにお酒だけはひとりで飲むの抵抗あって(お酒は余裕で飲めるし好き)

雨予報じゃ無かったはずなのに土砂降りだったあの日、木場に着くなり滝雨すぎていったんイトーヨーカドー木場店へ避難。
(2人の聖地的な場所でもあるので見てみようかの気持ちだったけど想像の50倍くらい豪華なイトーヨーカドーでビビった。入口着く前にお花のアーケードみたいなのもあったしな)

そしてオープンちょっと過ぎくらいの時間に天豊の前を通ってみたんだけど、あ無理無理これ入れん😅💦となり素通りしてしまった。

その時点で雨すぎて靴が終了してしまいイトーヨーカドー木場店へ引き返し婦人服売り場で靴下買って履き替えた。
映画館の前の椅子に座り雨雲レーダーと窓の外を交互に見てたら傘をさす人たちがどんどん減っていったのでもう一度勇気を出して向かった。扉も開けた!!

「バナナの天ぷらありますか」「ウーロンハイにきゅうり入れてもらえますか」
この2つの確認事項でリスナーと気付いてもらえて、この日にいた高野さんのお母様お姉様が温かくて本当に感動した。
常連さんと思われるマダム2人組までもが温かかった。
気付いたらめちゃくちゃ長居しててめちゃくちゃ呑み食いしてた。料理もすごく美味しかった!(ラジオ聴いてたらどんな店?ってなると思うんだけど実際本当に素敵な場所でした)

多くの事はここには書きたくないんだけど、とにかく数日ずっとなんだかこの日のことを考えてたし久々に人の優しさに触れて帰り道思わずちょっと泣いちゃった。

勇気出して扉開けて良かった……し、せっかく近いとは言えない木場まで大雨の中来たんだからイトーヨーカドーだけ行って帰るのは意味分からんという思考に至って良かった
もしもこの日が晴れてたら、木場散歩して楽しかったな〜!お店はまあまた今度勇気が出た時に行くか…の気持ちで終わってたろうから逆に土砂降りで良かったかも

すいとんまで優しくて美味しかった……


行きたい場所がありすぎてひとつひとつに"常連"になるのは難しいのが惜しいけど
無くなってほしくない場所こそもっと行かなきゃと思うし
会いたい人・心地よい場所・食べたい味があるのは幸せなことだからそこに足を運ぶことを大事にしていきたいと思った。


ちなみにバナナの天ぷらにはまだ出会えてないのでタイミング頑張ります。

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