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はてしない石の物語#47~すずさんの形見「エメラルド色の祈り」~

『はてしない石の物語#19~満を持して現れた「魂を引き継ぐリング」~』で、ユキさんの素晴らしいおばあちゃん「すずさん」の形見を紹介しました。

そのお話がこちら。

その形見の中に翡翠のネックレスもありました。K先生に見ていただいたところ「これは方向性が見つかった人の後押しをしてくれる」とのことでした。そして「必ずしも身内に引き継がなくても良い」と。

その後、ユキさんが「これはめぐみさんにお譲りするので、自由にコーディネートしてください」と私に託してくれました。お預かりしたものの、コーディネートする人が思い浮かばず、しばらく手元にありました。

ある時ふと「これは、このままではなく、一度バラバラにして他の物に作り替えたりした方がいいような気がする」と思い、K先生にあらためて見ていただくことに。「一度バラバラにした方がいいような気がして・・・」と言いかけたら、先生の顔がパッと輝いて「これを持った瞬間、バラバラ、という言葉が浮かんだ。うん、それがいいよ」とのこと。(あー良かった!)と思ったのですが、先生の見立てでは「作り替えたりしない方がいい。これは一粒一粒にして、あなたがこの人、と思う人に渡すと良い」とのこと。「あなたが輝かせたいな、と思う人、もっと自分らしくなれたら良いな、と思う人がいい」と。そういう人に気軽に持ってもらったら力を発揮してくれるとのことでした。

「1つだけ気をつけた方がいいのは、このまま小銭入れなどにいれると傷つく可能性がある。傷はつけない方がいい」とのこと。

そういうわけで、ユキさんにも伝え許可をいただいてバラバラにし、「この人」と思う人にお渡ししています。


粒にした翡翠たち

質の良い和紙に包んでお渡ししていたら、何人かの人から「このまま和紙に包んでいた方がいいですか?」と聞かれたので、再びK先生に聞いてみました。

和紙に包まれた翡翠の玉を手に取った先生は「和紙に包まれていること、すごく喜んでいる。大切にされている、という気持ちになるらしい。でもずっと包まれているのは寂しいので時々見て欲しいそうだよ」とのことだったので、そのようにお伝えしています。

冒頭の写真をK先生にも送ったところ「水晶の上に置かれた翡翠が美しい!充電も完了で、いってらっしゃーい、って感じです」と返信をいただきました。この物語を読んでいてK先生のイメージをそれぞれが抱いているかと思いますが、ご本人は誰よりもとっても明るくてはつらつとしていて、声も大きくて、いつも楽しそうな感じです。一番よく聞く言葉は「いいねえ!」です。「いってらっしゃーい」という元気な声が聞こえてくる気がします。

ユキさんからお預かりした時より、今の方がずっとずっと翡翠の色が柔らかく美しい気がしています。私は新緑の色が最も好きなのですが、まさに新緑の色。新緑が淡く輝いて美しいエメラルド色。

この翡翠をお渡しする方達のために「物語」を綴りました。K先生に物語を見ていただいたところ、翡翠の玉を横に置いて一行ずつ文章を見比べていました。そして「『誰に遠慮することなく』のところに最も反応している」とのことでした。


「エメラルド色の祈り」ものがたり

「すずさん」の時代は「周りに遠慮せず生きる」ということがとても難しかった時代だと思います。でも、今でも私たちはいろんなことに遠慮して、一番大切にすべき自分の心を脇に置いてしまいがちではないかしら。そう、この翡翠はそんな時「誰に遠慮することなく、自分の心の声を大切にして生きて」とメッセージを送ってくれることでしょう。

ユキさんに事前にこの記事を確認いただいたところ、こんなメールが届きました。

『時代の中で誰に遠慮することなく生きることができなかったすずさんが、喜ぶ顔が浮かびます。来週はすずさんの3回忌です。お墓参りが楽しみです』

すずさんが喜んでくださっているなら、私もとても嬉しいです。魂の祈りはこうして時代も空間も超えてエネルギーとして伝わっていくのですね。

写真からでもそのエネルギーは伝わると思います。みなさんも、時々眺めてみてください。そして「誰に遠慮することなく、自分の心を大切に生きているか」と、自分と対話してみてください。

それぞれの人生が、ますます輝きますように・・・

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