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杉田庄一物語_杉田庄一の生涯についての研究

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杉田庄一は世界のエースパイロットの1人としてスミソニアン博物館に写真展示されていますが、その生涯はあまり知られていません。生誕百年を記念し、杉田の生涯を多くの記録から追っていき、… もっと読む
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記事一覧

杉田庄一物語その40 第五部「最前線基地ブイン」 日米航空機の比較

 米軍が十月危機にある一方、日本側では米軍が危機にあるとは知らず、前述のようにたびたび爆…

Stonefield
3時間前
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杉田庄一物語その39 第五部「最前線基地ブイン」米軍、「十月危機」

 十月十四日、六空はブイン基地から船団上空哨戒任務に一直(四時四十分〜七時十五分)と四直…

Stonefield
1日前

杉田庄一物語その38 第五部「最前線基地ブイン」ベテランの苦悩・若手のあせり

 士気の高い若手に比して、ベテランたちは疲れていた。島川正明一飛は一年早く戦場に出たので…

Stonefield
3日前

杉田庄一物語その37 第五部「最前線基地ブイン」小福田飛行隊長と宮野分隊長

 基地の周りに監視情報網も設置されておらず、敵襲には応急で設置した望楼からの見張りだけで…

Stonefield
3日前
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杉田庄一物語その36 第五部「最前線基地ブイン」ヘンダーソン基地艦砲射撃、六空ブ…

 十月十三日、米軍の増援部隊がガダルカナル島に着く。その夜、第三戦隊の戦艦「金剛」、「榛…

Stonefield
5日前

杉田庄一物語その35 第四部「ガダルカナル島攻防戦」補給戦になったガダルカナル島…

 ガダルカナル島の戦線では、日本軍米軍ともに激しい戦いをしていたが、両軍とも戦うための補…

Stonefield
9日前
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杉田庄一物語その34 第四部「ガダルカナル島攻防戦」ブカ基地進出、サボ島沖海戦

 十月九日、ソロモン方面航空戦に対する戦線立て直しのため、前線各地の基地航空部隊の兵力配置が改訂される。ラバウルを本拠地とする戦闘機隊は、元山航空隊戦闘機隊(元山空)、鹿屋航空隊戦闘機隊(鹿屋空)、第六航空隊(六空)の三部隊と決められた。この名称は十一月一日に変更されることになる。  この日の午後、六空搭乗員たちは零戦に乗って最前線であるブカ基地に移動する。ラバウルからガダルカナル島まで飛んで戦闘を行い戻ってくるには航続距離の長い零戦でもぎりぎりであったが、ブカ島まで進出する

杉田庄一物語その33 第四部「ガダルカナル島攻防戦」六空主力隊合流

 十月七日、空母「瑞鳳」に便乗していた六空主力隊が、カビエン北方百五十浬から発艦しラバウ…

Stonefield
11日前
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杉田庄一物語その32 第四部「ガダルカナル島攻防戦」ガダルカナル島航空戦

 九月二十七日、二十八日と一式陸攻と零戦による戦爆連合によるガダルカナル島空襲が行われる…

Stonefield
13日前

杉田庄一物語その31第四部「ガダルカナル島攻防戦」 米軍司令官ニミッツ前線視察

 米軍がとった反攻は、米陸軍大将マッカーサーが指揮をとる「カートホイール作戦」と太平洋艦…

Stonefield
2週間前

杉田庄一物語その30 第三部「ミッドウェイ海戦」 杉田初出撃

 九月十三日、六空戦闘行動調書に初めて杉田が登場する。任務はラバウル上空哨戒である。まだ…

Stonefield
2週間前

杉田庄一物語その29 第三部「ミッドウェイ海戦」 日本軍ガダルカナル島総攻撃

 九月に入り、川口支隊及び一木支隊の残存部隊がガダルカナル島に上陸する。やはり駆逐艦によ…

Stonefield
2週間前

杉田庄一物語その28 第三部「ミッドウェイ海戦」 六空先遣隊ラバウル進出

 少しもどって八月中旬、六空はミッドウェイ後に再編成し、木更津基地で訓練中であった。しか…

Stonefield
2週間前
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杉田庄一物語その27 第三部「ミッドウェイ海戦」 第二次ソロモン海戦

 八月中旬、米軍は空母「エンタープライズ」、「サラトガ」、「ワスプ」を主力とする第六十一任務部隊をガダルカナル島方面に出撃させる。ガダルカナル島攻略を重要と考えた連合艦隊も、近藤信竹中将の第二艦隊と南雲忠一中将の第三艦隊をトラック島に派遣した。  日本軍は駆逐艦による「鼠(ねずみ)輸送」と木造の輸送船艇(通称大発)による「蟻(あり)輸送」で川口清健少将率いる川口支隊(第三五旅団司令部及び歩兵第一二四連隊基幹)約四千名の輸送を始めた。しかし、八月二十日に敵機動部隊が接近という