杉田庄一物語その34 第四部「ガダルカナル島攻防戦」ブカ基地進出、サボ島沖海戦
十月九日、ソロモン方面航空戦に対する戦線立て直しのため、前線各地の基地航空部隊の兵力配置が改訂される。ラバウルを本拠地とする戦闘機隊は、元山航空隊戦闘機隊(元山空)、鹿屋航空隊戦闘機隊(鹿屋空)、第六航空隊(六空)の三部隊と決められた。この名称は十一月一日に変更されることになる。
この日の午後、六空搭乗員たちは零戦に乗って最前線であるブカ基地に移動する。ラバウルからガダルカナル島まで飛んで戦闘を行い戻ってくるには航続距離の長い零戦でもぎりぎりであったが、ブカ島まで進出する