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今年1番の店は?と聞かれ

 今年一番の旅は?映画は?ドラマは?本は?など聞かれることが出てきました。
まだ1ヶ月半あるんですけどね。

食べ物旅の拙著が多いので、飲食店の話を聞かれることも。
昨日も質問をお受けしたところ。
ラーメン、カレー、定食それぞれ思い浮かぶ店はあるけれど、全ての飲食店において一番で、今年いっぱいは変わらないだろうなぁと思う店があります。

親友が連れて行ってくれた立ち食い鮨屋。
L字型のカウンター10名ほどで、いっぱいになるでしょうか。

お品書きは、それぞれの目の前に置かれています。
ツマミはなく握りのみ。
僕は鮨屋で、ツマミから入るより、最初から握りの方が好きなので、ありがたい。

お品書きの端から順に握ってくださるので、魚の種類に疎い僕も確かめながらいただいていきます。
3千円、5千円、8千円のコースがあり、
僕たちは5千円にしておき、
あとはアラカルトで好きなものを頼みました。
あらかじめ煮切り醤油や塩、もしくは下ごしらえしてあるので醤油はつけません。

飲み物は4千円でシャンパン、白ワイン、日本酒が飲み放題を選びます。
これが、またいい。
和らぎ水と一緒に大ぶりのワイングラスが置かれ、
飲んだら、水でさっとゆすいで、口の中に入れ、次の飲み物を注いでもらいます。
頼めば魚に合わせた日本酒、
しかも珍しい銘柄を出してくださり、大興奮。
4千円は、あっという間に元が取れてしまいます。

昔、映画のプロモーション企画で1ヶ月90食、鮨を食べ続けたことがありました。
スーパーから高級店まで、いろいろな鮨をいただき、
食の選択がない苦しさにもかぎ、
ひぃひぃ言いながら、
90本のブログを書き続けたのです。

その時に一番感じたのは僕の舌の鈍感さ。
だったらコストパフォーマンスの方が優先されます。
皆んなでわいわいやりながら、1人千円以下の鮨でも美味しく食べられるんですよね。
逆に3万円以上の鮨でも、時間制限があり、怖い店主に緊張しながら食べて、う〜んと唸ってしまったこともあったっけ。

それならこのお店のように同じ程度の鮨を立ち食いで、わいわいお話しながら、いただいた方がいい。
もちろん、それでも、1万円は大金なので、
そんないつもは来れないけれど、
ちょっとしたご褒美に、また、伺いたいなぁと心から思った店でした。

元々は、出張鮨で、やってらっしゃる鮨職人がイベントで始め、
「マクアケ」(体験の応援購入サービス)で笹塚に店を出したのだそうです。

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