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ひとり夢の島熱帯植物館

ひとり夢の島熱帯植物館

植物園がけっこう好きだ。

と、「夢の島熱帯植物館」に足を運んで気付いた。

山や海や川に囲まれて暮らしていた頃は、とにかく早く東京に行きたいと思っていた。でも、上京したら上京したで、どこまで行っても続く平野がつまらなくなることがある。今住んでいる千葉なんて本当に山が見えなくて不安になっちゃう。

そんな、ないものねだりすと(ないものねだらーも可)が手軽に自然を感じられるのが、植物園なのである。

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散歩写真「習志野のひっそりとした神社」

散歩写真「習志野のひっそりとした神社」

千葉県習志野市谷津を散歩中、丹生神社と書かれた石の看板を見つけた。
神社の名前が書かれた石のことを「社標」というらしい。

にぶ神社?と思ったら「にう神社」と読むようで、和歌山県の丹生郡比売神社(にうつひめじんじゃ。読めん。)の御祭神の御分霊をお祀りして、1654年に創建されたとのこと。

御分霊をお祀り…?

神社のあの、親玉の神社みたいなのがいて、部下の神社が全国に散らばっているシステムが採用

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ひとり国立科学博物館

ひとり国立科学博物館

仕事ない時は何してますか?

と、会社の後輩との面談で質問をして、「そんなこと言ってる私は一体何をしているんだ」と考えてみた。

平日仕事終わりは何もする気が起きなくて寝ちゃうこともあるし、休日は出かけることなく本を読んだりネトフリ観たりして終わることが多い。ただ消費して生きているという感じ。

ずっと家にいるのも良くないよな。健康というものを少しずつ意識するようになってきた。

休みの日は極力外

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写真日記「プロポーズ記念日〜寿司と、コナンと、東京タワー〜」

写真日記「プロポーズ記念日〜寿司と、コナンと、東京タワー〜」

何でもかんでも記念日にしちゃう種族なので、プロポーズ記念日も例外なく祝う。

日比谷のTOHOシネマズでコナンを観た後、東京タワーのてっぺんでプロポーズをされたので、毎年この2つは踏襲することにしている。

毎年と言っても、プロポーズされたのは2年前なのでまだ2回目だが、とにかく今年もめでたくこの日を迎えられた。

私も夫もそんなに体力がないので、基本的にお出かけは昼からになる。この日も昼過ぎに有

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写真日記「夕方」

写真日記「夕方」

フルリモートワークで、平日はダイエーの火曜市に行く時にしか外に出ないから、夕方の空気を忘れつつある。

部活終わりに川沿いを自転車で立ち漕ぎして帰ったこととか、大学の帰りにバス停から見上げた星空とか、そういう帰り道の記憶が10代の頃からアップデートされないまま、20代も残すところ2年というところまで来てしまった。

夕方を取り戻そうということで、仕事が終わってからその辺を散歩してみた。今まで何度と

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記録を残そう。誕生日にカメラを買った。

記録を残そう。誕生日にカメラを買った。

28歳になった。

地下鉄サリン事件の翌日に生まれたから、誕生日が近づくとテレビが事件関連の特集だらけになるが、それも年々減っている気がする。誰かにとっては祝福で包まれた日が、別の誰かにとっては地獄のような日なのだという実感も薄れていく。

これまでの誕生日がどんなものだったか、全てを覚えているわけではない。写真にでも残っていれば思い出せるが、私は、元彼と過ごした日々の写真は別れた瞬間に全消去する

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写真日記「図書館前、桜」

写真日記「図書館前、桜」

街を歩いているとよく人に話しかけられる。

30代くらいの女性2人組に「この辺で美味しい居酒屋さん知りませんか?」と声をかけられたことがある。「巣鴨は何もないから池袋に行った方がいい」という巣鴨住民に聞かれたら蹴られそうなアドバイスをしたのは、2人組女性からのネットワークビジネスの誘いが流行っていることを知っていたからだ。

これは悪い例で、素敵な思いをしたこともある。

代々木競技場の辺りを散歩

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3月のネコ

3月のネコ

白黒ハチワレ猫の”こぐま”が慢性腎不全だということが判明したのが12月。その2ヶ月前には母が血液がんに罹って寛解しないということを知らされていたことも重なって、死というものが、具体的に感じられるようになってきた。

母は「こぐまと一緒にあと10年は生きる」と決心している。こぐまと母にとって10年は長く、私にとってはどうしようもなく短い。

これまで年に一回しか帰省していなかったけど、近くに住むこと

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写真日記「月曜の豊洲」

写真日記「月曜の豊洲」

月曜、出社、曇り。

土曜と在宅ワークと晴れを愛する私にとっては、苦痛の三拍子が揃った3月27日。

約3ヶ月ぶりの朝の満員電車をどう乗り越えようか悩んだ末、「ちょっと早めに出て景色でも撮ってみるか」と思いついたのは前日の夜だった。

この前の誕生日にカメラを貰ったはいいものの、外に出る用事もなかったから、ひたすら家で猫ばかり撮っていた。

ちょっと寒かったけど、久々の出社も悪くないなと思えたのは

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