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阿波尾鶏

初めて降り立った徳島の町。

ビジネスホテルから出て、通りをぶらぶらしながら目についた焼き鳥屋さんに入ってみる。

徳島の地鶏である阿波尾鶏というのを出すお店らしい。阿波尾鶏。これであわおどり、と読ませるのか。なるほどなるほど。

引き戸の入り口を開くと、

シンキイチメイサマデース、コチラノカウンターヘドウゾー

シンキーサンメーサマデース
スミマセーン、イマ、マンセキデス

などと元気の良いカタコトの接客の女の子が可愛らしい。

クラシックラガーは嬉しい

まずは瓶ビールに、
おっさん豆腐やっこというものを頂いてみる。

イラストが可愛い

隣町である佐那河内村のお豆腐屋さんらしい。

竈猫

続いて宮崎の芋焼酎をロックで。

竈猫は、へっついねこ。つまりかまどの火を落とした後に、熱の残った灰に暖を求めて潜り込む猫のことだ。
寅さんの口上でお馴染み、「結構毛だらけ猫灰だらけ」の猫。

次は富乃宝山をやはりロックで頂く。

やはりせっかくだから阿波尾鶏を食べないとな。

ハラミ串焼きと塩麹串焼きを1本ずつお願いします。
「ハラミは塩とタレあるんですけど」
んー、じゃあ塩で

とろ皮串焼き
「2本でいいですか?一本もできますけど」
じゃあ一本で。それと肝焼きごま油。


三杯目は吉兆宝山をやはりロックで。

星野道夫の文庫本を片手に。


程よく酔っ払ってくると、ここもなかなかどうして良い街じゃないかと、毎度転勤で新しい街に降り立つたびに思うのだ。

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