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書く人 連絡先:thugraibu@gmail.com

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  • シャニマス

    シャニマスに関する自noteまとめです(主に樋口円香の話)

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    書いた映画感想の一覧です。主に暴力映画の感想を書いてます。

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    私の書いた短編小説を集めました。ここではそれを読むことができる。

  • HIPHOP・イクォール…

    HIPHOPに関するnoteをまとめました

最近の記事

邦キチー1グランプリ 70年代のストリートで撮られたHIPHOPの根源的カンフー映画『殺人的護身術』

 部室。この日は珍しく邦キチがおらず、何故かヤンヤンと二人で過ごすことになった洋一。画面に流れるスタッフロールを眺めながら、一息つく。 「いや~久々に見たけど、やっぱり面白かったな『ストレイト・アウタ・コンプトン』! 俺、結構好きなんだよな~HIPHOP」  フリースタイルダンジョンも好きだったし、とつけ加える洋一の顔はどこか腹立たしい。  そんな洋一を怪訝な顔で見るヤンヤン。 「お前なんて洋楽かぶれのミーハー馬鹿だろ」 「そこまで言うか? というかヤンヤン、お前もそんなヒッ

    • 人類はインド映画『バンバン!』を見て幸せになれる

      驚くべき新事実だが、人は幸せになることができる。 起きてる時間の大半を悲観的な空想にうつつを抜かしている類の自称リアリストは「そんなわけないだろう」と切れ味の鋭い(と自分では思っている)皮肉を交えた表現で否定してみせるだろう。だが、そういったひねくれた態度で己を守って見せても、それは薄暗い部屋の中でシャドーボクシングをしているのと変わりはない。蛍光灯の紐を殴ったところでマイク・タイソンにはなれない。それならば、ちょっと勇気を出して一歩踏み出してみるのはどうだろうか。なにも「外

      • ブルーアーカイブ エデン条約編3章についての走り書き

        エデン条約編3章についてメモみたいな感じで書いたことをまとめてみました。いつもなら丁寧な前置きをして細かい解説までいれて、文章として整ったものをお出ししようとがんばったりするのだけど、ここにそういうものはない。アビドスの大地ように荒涼とした、散文めいたものだけがある。 第4章をやってしまうとまた印象が変わってしまいそうなので、ひとまず第3章をクリアした直後の感覚を残したいということで思いついたままをアレする走り書きとなってます。ご容赦を。 エデン条約編3章、超よかった。超

        • 2022年振り返り-映画記事の仕事について

          この夏よりリアルサウンド映画部にていくつかの映画・ドラマ・アニメの記事を寄稿させてもらっています。所謂「映画ライター」ということになるのだろうが、映画ライターという概念が腹の底から嫌いなので自分からは特に名乗っていない。自分のことは映画を褒める長文を書くだけの人間と思ってください。 というわけでこのnoteでは今年の仕事を振り返ったりします。よくできた仕事だけ振り返ります。よくできなかったことについては知りません。 リアルサウンド映画部に最初に寄稿させていただいた映画記事

        邦キチー1グランプリ 70年代のストリートで撮られたHIPHOPの根源的カンフー映画『殺人的護身術』

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        • 逆噴射小説大賞2019投稿作まとめ
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        記事

          【Merry】樋口円香を経て想う、シャニP、どうか樋口円香が一番であってくれという願い

          【Merry】樋口円香のコミュを見てまず思ったのは「いいのか?」ということだ。だってこんなコミュ、いいのか?本当に許されるのか???明らかにアイドルマスターというビッグタイトルで描いていいものを越えている。だからこそ言いたい。許されるわけねえ。いいわけがねえ。でもそれ故に【Merry】樋口円香はシャニマスというコンテンツにおいてひときわ強く、深く心に刻まれたコミュとなった。本当に大変なことです。大変なことが【Merry】樋口円香でおこっています。助けてくれ。 樋口円香に関す

          【Merry】樋口円香を経て想う、シャニP、どうか樋口円香が一番であってくれという願い

          ボーイミーツガールにさよなら あらすじ

          マキは同い年の少女・祭と目が合い、一目惚れする。直後、彼女はダンプカーに轢殺されてしまう。翌週、幽霊となった祭りがマキの前に現れる「復讐を手伝って」と。二人は運命の赤い糸で繋がっており、復讐を手伝って祭を成仏させないとマキも死んでしまうのだ。マキは警察署に忍び込むことで捜査資料を入手し犯人を絞ることに成功する。事件を捜査しながら惹かれあう二人。やがてマキは犯人を特定する。しかし住職見習いの男に忠告される。「このままではお前は死ぬ」と。運命の赤い糸なんてものは存在せず、祭は単に

          ボーイミーツガールにさよなら あらすじ

          ボーイミーツガールにさよなら

           大きな瞳と視線が交差する。春一番が吹き、視界が淡い桜色で染まる。僕は思わず目を細める。その景色のあまりのまばゆさに。  彼女は、風にあおられた髪を抑えるようにして、桜並木に浮かび上がる。まるでそれ以外がピントからずれてしまったかのように。彼女しか見えない。見えなくなる。  それはまるで、なにかがはじまるような予感。不思議な胸の高まり。スパンコールが僕らを祝福するように、きらめく桜吹雪が降り注ぐ。  そして無骨で、ところどころ錆びた一台のダンプカー。それが少女を横なぎに轢く。

          ボーイミーツガールにさよなら

          シリーズ史上最も洗練された『HiGH&LOW THE WORST X』は中本悠太演じる須嵜亮に狂わされる

          邦画界に燦然と輝くアクション映画の金字塔。唯一無二の極上エンターテインメント。高橋ヒロシの伝説的不良マンガ『クローズ』『WORST』との一大コラボレーション・プロジェクトにして、『HiGH&LOW』シリーズ最新作。待望の『HiGH&LOW THE WORST X』がついに公開された。鳳仙学園としのぎを削り、集団アクションの革新を見せた前作『HiGH&LOW THE WORST』(2019)から3年。本作ではついに鈴蘭高校が本格参戦。さらにはSWORD地区の不良が集結した「三校

          シリーズ史上最も洗練された『HiGH&LOW THE WORST X』は中本悠太演じる須嵜亮に狂わされる

          『天檻』を語ろうとする不可能性と暴力性にどう向き合うか

          天檻ほど語るのが難しいものはない。今まで(「天塵」「さざなみ~」)は一本のシナリオとして筋道立ったストーリーラインが用意されていたが、今回はそんなもの存在しない。各々のもつ漠然とした想いが枝分かれするように伸びていき、時にこすれあい。最後にどういうわけか一本の幹に収束する。 それはまさに『天檻』というタイトルが示すものなのだが、そればかりを追求するとノクチル各個人の物語を蔑ろにしてしまうことになる。 一方で個人の物語ばかりを追求してひとつのnoteとして語ろうとすると今度は収

          『天檻』を語ろうとする不可能性と暴力性にどう向き合うか

          『ウルトラマンZ』は現場で働く大人たちの99%の頑張りと1%のウルトラマンでできている

          『シン・ウルトラマン』はまだ見てないけど、『ウルトラマンZ』を見た。 なぜならツイッターでみんなが『ウルトラマンZ』でワイワイしていたからです。みんながワイワイなるとホイホイ見たくなる性質をしています。 そして今、ホイホイ釣られて良かったと心底思っている。 まず最初に断言するが、自分は特撮に疎い人間だ。最後に観た特撮映画が昨年の大阪アジアン映画祭でオンライン上映された『関公VSエイリアン』というレベルで特撮に疎い。 ウルトラマンの思い出は園児の頃に『ウルトラマンティガ』の総

          『ウルトラマンZ』は現場で働く大人たちの99%の頑張りと1%のウルトラマンでできている

          2021年映画ベスト10

          今年も死ぬほど面白い映画がたくさん揃いました。毎年こんなたくさん死ぬほど面白い映画を公開して面白資源が枯渇しないか心配です。 10位:ゴジラVSコング2021年で最も知能の低い脚本を書いたのは間違いなくゴジラVSコングだ。 実際に3歳児が人形遊びをしながら書いたか、大人の脚本家が酒と大麻を同時にキメて人形遊びをしながら書いたのは間違いない。 こんな映画を楽しめるのは3歳児か、酒と大麻をキメた人だけだろう(私は3歳児のほうです)。 9位:ラーヤと龍の王国メチャクチャな王道に

          2021年映画ベスト10

          オペラティック・アクション映画『レイジング・ファイア』には香港映画の全てが詰まっている

          クリスマス・イブの日にひとりで映画を見ている人がいたとする。ポップコーンは買わず、ドリンクホルダーに置かれたMサイズのコーラの紙コップには水滴が浮かんでいる。その人は、物寂しい人に見えるかもしれない。孤独な人に見えるのかもしれない。しかしひとつ確かなのは、悲しい人ではないということだ。何故なら、その人はほぼ間違いなく『レイジング・ファイア』を見ているからだ。そう、『怒火 レイジング・ファイア』を見ているのだ。 あらすじドニーさんはキレた! だが闇堕ちしたニコラス・ツェーはも

          オペラティック・アクション映画『レイジング・ファイア』には香港映画の全てが詰まっている

          子連れ狼 VS エヴァンゲリオン

          「我らゼーレの目論見上第三新江戸都市NERV藩は邪魔なれば……藩主碇ゲンドウを斬っていただきたい…………」  漆黒の空間に浮かび上がる石櫃。その中心に座すのは元公儀介錯人・拝一刀。またの名を子連れ狼。そしてその長子・大五郎。父子ともども冥府魔道に生き六道四生順逆の境に立ち、刺客道を歩むもののふである。  拝一刀は石櫃を睨むと、ただ一言そう言い放った。 「刺客引受五百両!」  碇ゲンドウは筆を置くと、疲れ目をほぐすように眉間をもんだ。  気休めに過ぎないこの行為。いくぶんか気

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          樋口円香 LP、それは樋口円香コミュの最高傑作にしてシャニPコミュの最高傑作

          途方に暮れている。自分はこのコミュを見て、どうすればいいのだろう。少なくともこうして感想を書くためのnoteを開いているが、書くことは決まっているものの、やはり途方に暮れている。夕陽とか見てる。ひとつ言えるのは樋口円香コミュの最高傑作であり、そしてシャニPのコミュの最高傑作だったということだ。 過去の記事はこちら樋口円香の完結Landing Pointで樋口円香の物語が完結するのを見た。 『アイドルマスターシャイニーカラーズ』における樋口円香の完結は、アイドルを辞める以外に

          樋口円香 LP、それは樋口円香コミュの最高傑作にしてシャニPコミュの最高傑作

          バイバイ・バンバン

           このくそったれの現実の話について、なんと表現するべきだろうか。  付喪神というものがあるのは知識として知っていた。だがそれが実在し、よりにもよってこのまぬけの多重積務者の頭をいまぶち抜かんとする拳銃に宿るとは思わなかった。 「やめてくれ」懇願する声が聞こえる。「あんたにも親があるだろう」  ああその通りだくそったれ。だが、親もいない拳銃なんかに親のことで諭されたくはなかった。 「頼む、俺はもう人を殺したくないんだ」 「そうかよ。俺はまだまだ殺したいんだ」  なにより、お金が

          バイバイ・バンバン

          パルプ小説を書くならこれを聴け

          執筆活動とは地図なき荒野に道を敷くようなもの。方角を見失い迷子になることもあれば、同じところを何度もぐるぐる回るような遠回りをしてしまうこともあるだろう。 そんな中、作業用BGMとは夜空に輝く北極星であり、無限の地平が広がる荒野において唯一の道しるべとなる存在だ。 本記事では小説。とくにパルプ小説を書くにあたって必要となる作業用BGMを3曲紹介する。 10月8日からパルプ小説の冒頭800文字を書いて競う逆噴射小説大賞2021が開催されるため、参考にしてみるといいかもだ。 ちな

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