Esportsイベントで写真を撮るコツ
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Esportsイベントで写真を撮るコツ

こんにちは。石垣です。

デザイナーをしながら写真を撮ったり動画を作ったりしています。

最近いろいろなesportsイベントで写真を撮らせていただく機会が増えてきました。

ようやく自分の意図する写真を撮れるようになってきた気はしますが、最初のうちはesportsイベント特有の薄暗い環境に苦戦していた記憶があります。

今回は、「これからesportsイベントでたくさん写真を撮るぞ!」と意気込んでいる方に向けて、Tipsをまとめてみました。

カメラの設定からイベント現場での立ち回りまで、上手に読み飛ばしながら進んでいただければ幸いです。

ちなみに、掲載する写真は全て「Sony a7III」+「Sony FE 24-105mm f/4 G OSS Lens」で撮影されています。

それぞれの写真に撮影時のカメラ設定も記載しますので、参考にしていただければと思います。

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F4 1/200 94mm ISO6400


AF補助光とフラッシュを切ろう

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F4 1/200 105mm ISO8000

まず最初に、「esportsイベントはとにかく暗い」ということをお伝えしなければなりません。

暗い場所ではフラッシュを焚きたくなるのが人の性ですが、プレイヤーの迷惑になってしまうのでフラッシュは厳禁です。

また、多くのカメラは暗い場所で一生懸命ピントを合わせようと赤い光を発します。

これをオートフォーカス補助光(AF補助光)と呼びますが、これもプレイヤーの迷惑になってしまうので控えるようにしましょう。

Sonyのカメラはこんな感じで切れます。

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マニュアルモードで撮影しよう

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カメラを触りたての方の気持ちは私もよくわかります。

ですが、esportsイベントの場合、「マニュアルモードの方がいい写真が撮れます」というレベルではなく、「マニュアルモードでなければまともに写真が撮れない」ことがほとんどです。

後述しますが、マニュアルモードで調整すべき3つの値のうち、2つはほとんどいじる必要がありません。

esportsイベントのような暗い場所は、マニュアルモードの絶好の練習場所とも言えます。

マニュアルモードを恐れずに、積極的に挑戦してみましょう。


F値は最小に設定しよう

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F4 1/160 105mm ISO6400

マニュアルモードで調整する値1つ目です。

F値は「絞り」とも呼ばれ、レンズ内部の穴の大きさを変えることによって、光の取り込む量を調節する機能です。

esportsイベントのような暗い会場では、深く考える必要がありません。

少ない光を最大限取り込めるよう、設定できる最小にF値を合わせます。

設定できる最小のF値はレンズによって異なっていますが、私の使用しているレンズではF4が最小です。

ほとんどの場合で、レンズの側面や、レンズのガラス部分に記載があるはずです。確認してみましょう。

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F値について詳しく知りたい方には、山岳写真のスペシャリスト、山写さんのブログをオススメしています。


シャッタースピードは遅めに設定しよう

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F4 1/13 24mm ISO640

マニュアルモードで調整する値2つ目です。

シャッタースピードとは言葉の通り、シャッターが落ちている時間を意味しており、「センサーが光に触れている時間」と言い換えることもできます。

センサーが光に触れている時間が長ければ写真は明るくなり、短ければ写真は暗くなります。

その分、シャッタースピードが遅いと写真がブレやすくなり、速いとブレる可能性が減ります。

esportsイベントのような暗い場所では、ブレてしまう可能性にはある程度目をつぶり、出来るだけ遅めのシャッタースピードで撮影することが必要です。

幸い、プレイヤーの動きがアクティブな競技ではありませんので、しっかり脇を締めて撮影すればブレることは少なくできるはずです。

具体的な数値でいうと、私はだいたい「1/50~1/100」あたりを好んで設定しています。

先日Yossyさんのカメラを触らせてもらう機会があったのですが、Yossyさんはそのとき「1/20〜1/30」あたりの、私よりさらに遅い速度に設定していて驚きました。(企業秘密だったらごめんなさい)

カメラを触りたての方は、まずはある程度ブレにくい「1/50~1/100」で、慣れてきたら「1/20〜1/30」あたりを試してみるのはいかがでしょうか。


ISO感度を出来るだけ小さくしよう

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F4 1/100 49mm ISO640

マニュアルモードで調整する最後の値です。

ISO感度を大きくすると、センサーで受け取った光を増幅させることができます。

つまりISO感度を大きくすれば、明るい写真が撮れるということです。

ただ、この強すぎる能力には代償があります。

それがノイズです。

F値を最小に設定し、シャッタースピードを遅めに設定した、その後はもうどれだけのノイズを許容するかの戦いです。

ISO感度を上げることで発生するノイズの量は、カメラ本体の性能に依存します。

まずはお使いのカメラが、どれだけのISO感度でどれだけのノイズが発生するか試してみることをオススメします。

私はいつもISO感度「2000〜4000」で撮影できるよう頑張っていますが、ときには「10000」を超えた数値で撮影しなければならない場合もあります。

私がイベント会場で泣きながら撮影しているとき、ISO感度は10000を超えていることでしょう。


明るいレンズを使おう

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F4 1/200 62mm ISO8000

「ISO感度を上げずに明るい写真が撮りたい。」

esportsの写真を撮るときに必ずぶつかる壁です。

解決策はただ1つ、明るいレンズを使うこと。

明るいレンズとは、最小F値が小さいレンズを指します。

私の使用している、最小F値が4のレンズでは、シャッタースピードを1/50に設定したとしても、たいていの会場でISO感度が2000〜4000になってしまいます。

世の中には、ズームレンズでもF2.8まで小さくできるレンズや、ズーム機能が無い代わりにF1.4まで明るい単焦点レンズというものが存在します。

そこでまずオススメしたいのが、F1.8の単焦点レンズです。

私は以前Sony a6000という、今よりセンサーサイズが小さく、ノイズ耐性もそこまでではないカメラを使っていました。

そのときにお世話になったのが、F1.8 50mmの単焦点レンズです。

初めてesportsイベントで撮影したときはこの組み合わせでした。

Sonyに限らず¥15.000~¥30.000ぐらいの価格帯で販売されていると思いますので、ISO感度との戦いに敗れてしまった方は試してみてはいかがでしょうか。

単焦点レンズについて詳しく知りたい方には、上原京平さんのブログをオススメしています。


RAWで撮影しよう

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F4 1/200 73mm ISO8000

画像の保存フォーマットと言えば「JPEG」が一般的ですが、一部のカメラは別の保存形式を使用することができます。

それが「RAW」です。

RAWで撮影するメリットは、記録できる色情報の多さにあります。

JPEGの表現できる色数が約1677万色なのに対し、RAWデータは4兆8億色もの色情報を保持できると言われています。

4兆8億色を保持したRAWデータは、JPEGよりも画像の劣化を抑え、後から明るく補正することができるのです。

RAWデータを補正することができるアプリケーションとして有名なのが、Adobe社が提供しているLightroomという製品です。

私は全ての写真を「RAW」と「JPEG」の両方で記録しています。

Adobeの製品だからと難しいことはありません。ぜひトライしてみましょう。


後処理をしてみよう

Adobe LightroomでRAWデータを後処置することにより、暗い写真を明るく蘇らせることができます。

具体的な方法についてはインターネットに丸投げさせていただきます。


元気な人を見つけよう

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F4 1/100 93mm ISO2000

イベント会場で元気な人を見つけることはなにより重要なことです。

カメラマンが複数いるような会場では、元気な人にたくさんのレンズが向いています。

大抵のesportsイベントで元気な人を見つけることが出来ますが、もし出来なかった場合、Rocket Leagueのイベントに参加してみるとよいでしょう。

チャンネル登録、お願いします。


感情を切り取ろう

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F4 1/320 91mm ISO2500

esportsの写真を撮っていて一番楽しいときは、被写体の感情を切り取れた瞬間です。

オススメの被写体は、もちろんプレイヤー、また、実況解説陣も熱が入っていることが多いです。

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F4 1/320 89mm ISO3200

前半部分でシャッタースピードは遅めに設定しようと申し上げましたが、元気な人たちや、被写体の感情を切り取りたいときにはシャッタースピードを速める必要があります。

私はだいたい「1/250〜1/320」を目安にしていることが多いです。

1/250でも速すぎるくらいかもしれません。

シャッタースピードを速くした分だけISO感度を上げる必要がありますが、私からは上記の設定をオススメします。

ぜひいろいろなシャッタースピードを試してみてください。


運営の人と仲良くなろう

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F4 1/100 51mm ISO5000

ここまで長々書いてきました。

ここでesportsイベントの撮影で最も重要だと思うことをお伝えします。

それが「権限」です。

どんなにいいカメラを持っていても、プレイヤーの近くに寄れなかったり、遠くの客席から観戦している場合、思いどおりの写真を撮ることは難しいです。

そんなときに運営の方と仲良くなれたりすると、「配信してないときなら構いませんよ〜。」と、プレイヤーに近づいて写真を撮影する機会をいただけたりします。(その節はありがとうございました🙇‍♂️)

レアケースなのは間違いないですが、会場のスタッフさんとおしゃべりしてみると良いことがあるかもしれません。

もちろんその際は迷惑をかけないよう、私も気をつけます。


運営側になっちゃおう

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F4 1/50 79mm ISO5000

先日のRocket Leagueイベントではありがたいことに、運営側のカメラスタッフとして参加させていただきました。

当日の設営から撤収までお手伝いしつつ、運営側の権限を最大限発揮し、好き放題写真を撮影できました。とても楽しい機会をありがとうございました!

規模の大きい大会では難しいと思いますが、コミュニティレベルのイベントでなら、「スタッフとして撮影させてもらえませんか?」と事前に声をかけてみれば、あまり断られず歓迎していただけるのではないかと思います。

運営側に撮影のできる人間が毎回いるわけでもないはずなので、ぜひとも積極的に声をかけ、バシバシ撮影させてもらいましょう。

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お読みいただきありがとうございました。

まだまだベテランカメラマンのみなさんには敵いませんが、少しでもお役に立てたら幸いです。

(写真の権利関係はクリアになっている前提で)プレイヤーの近くで撮影する権限をいただいている人間として、撮影した写真を多くの人が見える形で公開するのは義務だと思っています。

もっともっと多くの人が写真を撮影し、大会やイベントにカメラスタッフが配置されるのが当たり前になり、運営側も積極的にSNSで写真を公開して、観戦する人がいつも写真を心待ちにするような環境作りに少しでも貢献していきたいところです。


ご覧いただきありがとうございました!


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石垣駿介

最後まで読んでいただきありがとうございます🙇‍♂️

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ELEFANT株式会社でデザインしたり映像を作ったりしています。/ http://elefant.jp / https://www.ishigakiyama.com