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[2000字インタビュー]武井壮と呼ばれて。

#意識低いトレーニング部 Advent Calendar 2023のエントリー何日目かです。

#意識低いトレーニング部 とは
普段運動をしない人が運動をしたら、それだけで偉い。普段10分のところ、15分歩いて帰ったら、それだけですごい。腹筋10回のところ、11回できたら、ほんとに素晴らしい。そんな、頑張るみんなを褒めたたえるチャンネルです。意識は低いです。

GMOペパボSlack内 #意識低いトレーニング部 説明欄より

突然ですが、私は最近、会社で「武井壮」という異名をもらいました。やめてよぉ〜と口では言いましたが、悪くないなと思っています。
今日は、私が武井壮と呼ばれるに至った経緯について、インタビュー形式でまとめてみました。


近所にキックボクシングのジムしかなかった


早速ですが、武井壮と呼ばれるからには、何か運動をされてるのかなと思うのですが、あってますか?
「そうですね。今はキックボクシングというかムエタイをやっています」

ムエタイ!なぜムエタイを?
「コロナ禍に通っていたジムが休業となり運動しなくなった結果、体を動かさないことでの弊害が目に見える形で現れるようになりました。まぁ、シンプルに太ったんですよね。それで、家の近所で通えるジムを探したところ、無人のジムしかなくて。私、一人だとサボっちゃって運動できないんで、他を探した結果、キックボクシングのジムしかなかったんです」

しか無かった?
「はい。無かったですね。最初に入会したジムはタイムテーブルが決まっていて、1時間、トレーナー1人、生徒複数というスタイルでした。ミット打ちは生徒同士でペアを組んで行います。最初は要領もわかんなくてただ疲れに行ってましたけど、続けていくとやっぱりそれなりに上達してくるんですよね。そうすると、組んだ相手のミット受けのクォリティが低いとストレスになってきて。おまえだけ気持ちよく打ってんじゃねーよ!と脳内で荒ぶることもしばしばありました」

確かにそれはストレスが溜まりそうですね。
「そうなんですよ。あと、トレーナーの一人がチャラくて。若くて可愛い生徒ばっかりあからさまにひいきするのでそれもストレスでした。軽率に生徒に手を出してはトラブってましたね。思い出したらイライラしてきたなあいつマジで……」

新しいジムがたまたまムエタイだった


話を戻しましょう。それでジムを変えられたのですね。
「はい。そこがトレーナーの9割がタイ人で、肘も膝も使ういわゆるムエタイのジムでした。自分がやってるのがムエタイと知ったのは入会してからです。そこはタイムテーブルは決まっていなくて、オープン時間中に勝手に行って各々メニューをこなすというスタイルで、ミット打ちはトレーナーが100%受けてくれます」

タイ人トレーナーは日本語が話せるんですか?
「いえ、ほぼほぼ話せません。でも、カタコトの日本語でコミュニケーションをとってくれますし、トレーニングには問題ありません。あと…ふふふ…」

おや、どうしたんですか?なんだか嬉しそうですね。
「いや、自慢に聞こえたら申し訳ないんですが、私、そこのジムでタイ人全員からモテちゃってて(笑)」

全員?
「はい。本当に全員からモテてて。髪きったら可愛すぎる〜って大絶賛してくれるし、目があったら指ハートしてくれるし、何しても可愛い可愛いってちやほやしてくれます。この間なんか……」

ちなみに初めて武井壮って言われたのはいつですか?
「え?……あぁ、2ヶ月前くらいですかね。ちょっとよく覚えてないです」

脳内で相手の倒し方をシミュレーション

きっかけはなんだったんでしょうか?
「キックボクシングを始めてから、たとえば電車で割り込みされた時とか、イラっとした時に、その相手をどうやって倒してやろうかって脳内でシミュレーションするようになったんです。その話をしてからですね」

脳内で……
「はい。脳内で。たとえば、メガネの男性を倒す場合は、いきなり懐に飛び込んで肘でメガネを吹っ飛ばします。メガネメガネって屈んだところに馬乗りになってあとは連打、そんな感じです」

確かに、小柄な女性がいきなり間合いを詰めてくるとは思ってませんよね。
「そうなんですよ。私の場合は身長のハンデがあるケースが多いので、初手が肝だと思ってます。肘が使えるのってムエタイ特有だし、すっごい武器なんですよ。たとえば、横に動かせば頬を切ることができますし、縦にすれば顎を粉砕することもできます。あと、ノーモーションで攻撃できるので、防御する暇もありません。初手は肘を使うことが多いですね、私は」

脳内で。
「脳内で」

154センチ中肉女性の倒し方

脳内でしたがやっていることは武井壮でした。ちなみに、私だったらどう倒しますか?身長154センチで中肉、メガネはかけていません。
「そうですね、さっきの話を聞いて肘を警戒されているかなと思うので、右ローキックを入れます。よろけたところに間髪入れずに右ミドル、からの左アッパー、立て直そうと体を起こしたところに右ストレートでフィニッシュです」

完全に倒されました。
「女性なので顔に傷が残らないよう気をつけました」

ご配慮ありがとうございます。
武井壮と呼ばれる所以がよくわかりました。

最後に読者の方にメッセージをお願いします。
「キックボクシングからスタートし、現在のムエタイを含めて2年半ほどの時が経ちました。週1程度のトレーニングですが、気がついたら武井壮と呼ばれるまでに成長していることに、自分が一番びっくりしています(笑)。できれば運動などせずお酒を飲んでネトフリを見ていたいのですが、タイ人トレーナーもさみしがりますし(笑)、これからもムエタイを続けていくと思います。私に(脳内で)倒されたくない人は、どうか言動にお気をつけください(笑)」

インタビューを終えて。

武井壮と呼ばれているということで、筋肉隆々な人物を想像していたのですが、目の前に現れたのは、小柄で、虫も殺さぬような癒し系の女性でとても驚きました。
手当たり次第に(脳内で)倒している訳ではなく、3日に1回程度だと笑っていましたが、まぁまぁ多いなというのが筆者の印象です。
なお、(脳内で)倒してしまいさえすれば、相手を許すことができるということでしたので、さっぱりしている、とも言えなくもないかもしれないですが、自分だったら倒されたくないです。脳内であったとしても。

今回は、シリーズ「◯◯と呼ばれて。」の第一回目となりましたがいかがでしたでしょうか?次回は、LiLiCoと呼ばれて久しい女性にお話を伺う予定です。
それではまた、お会いする日まで。

※本インタビューには一部フィクションが含まれています。

明日(12/20)の#意識低いトレーニング部 Advent Calendar 2023は、
アドベントカレンダーを書いてみたかった人でおなじみのmissoooです。
楽しみ!


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