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【転職物語⑤(医師)】大切なことって?

こんにちは医療系人材紹介プーさんです。
今回は私が関わった多くの方々の転職物語第5回を書いていきます。内容を語るだけではなく、様々なシーンの対処法などもお伝えします。少しでもお役にに立てば嬉しいです。

今回はAさんのお話の最終回です。まだ転職物語②と③と④をお読みでない方はは、続きの話になりますので、ぜひそちらを読んでから、こちらを読んでいただくと嬉しいです。

内定取消し後再面談

今回でAさんの転職物語も最後になりますが、理不尽な形で内定取消しを受けてから数日後、Aさんと再度面談を行いました。Aさんに少しだけ通勤距離を伸ばせないか確認したところ、快く応諾していただき、車で15分ほど前回の候補先よりは通勤が遠いのですが、面接を行う事になりました。

事前に作戦を立てて、職務経歴書をこれでもかと2人で作り込みました。医師の転職では履歴書の提出は必須ですが、職務経歴書まで提出するケースは稀で、1割もいません。最近薬剤師は増えてきており、私の感覚では5割位の割合で職務経歴書も提出します。(私からの紹介は薬剤師は必須にしています)

医師に場合は面接もカチッとした形式ではなく、面談に近い内容で進んでいきます。経歴を見れば大体何をやってきたかがわかるからです。時には面接官の院長の先輩が面接に来ることもあるので、上下関係に敏感で厳しい医師の世界では、カジュアルめに進んでいくのが王道となっています。

しかし、今回は職務経歴書をしっかりと仕上げました。2度と方針が変わったと言われれて、内定取消しが出ない様にするためです。ここまで書けば、方針が変わろうが言い訳できません。

いざ面接へ

面接当日、その地域でも名医で知られている理事長先生と面談が始まりました。若くして理事長になられて、ズバッとした切り口で鋭い質問をしてくる、怖いタイプの理事長です。

理事長「4番めに就職した◯◯病院だけど、ここたった半年で辞めてるよね?なんで?」
Aさん「はい。人間関係でうまくいかなく、半年で辞めてしまいました。」
理事長「そんなんだったらウチでも、長くは続かないんではないか?」
Aさん「そう思われも仕方がありません。しかし◯◯病院は入植した当時一気に6名以上の退職者が出ました。」
理事長「そんなに同時に辞めてしまうことなんてあるのか。それは環境に問題がありそうですね。」
Aさん「環境のせいにしたくはありませんが、自分もおかしくなる前に退職しました。現に6名のうち3名も鬱になりました。」
理事長「ウチでも人間関係でうまくいかないこともあると思うけど、続けられそうですか?」
Aさん「それは正直わかりませんが、こちらの職員の方の雰囲気を見れば続けられそうです」
理事長「わかりました。すこしお待ちください」

理事長が席を立ち、面談室から出て行きました。
Aさんとヒソヒソ「何が始まるんでしょうかね」とソワソワして待っていると、ガチャッと扉が開きました。

理事長「お待たせしましました。これが採用条件書になります。この内容でよければ1週間のトライアル勤務をお願いします」

トライアル勤務

Aさんはその場でトライアル勤務に応諾しました。医療機関によっては正式に内定を出す前にトライアル勤務を打診されることがあります。名前から想像はつくと思いますが、トライアル勤務とはお試し勤務。そのお試し勤務では病院側は先生の働きぶりやスキル、人柄をチェックします。医師は職場環境や職員の雰囲気、など実際に勤務してやっていけるかを確かめます。その後、双方同意のうえで入職するかどうか決めるのです。

Aさんの病院からの評価は上々で、Aさんも働きやすいと言って双方入職に同意となりました。後から聞いた話ですが、Aさんに聞くと理事長先生はとっても優しく、トライアル中もサポートしてくれていた様です。過去に人間関係で早期退職してしまった経緯から、勤務の入り方が大切だと思い、周りのスタッフにもAさんに積極的に接してくれていたと聞きました。Aさんは病院の雰囲気や方針人柄が好印象で、入職を決めたそうです。

たとえ通勤距離が近くても、自分に合わない職場は長続きしません。自分に合った職場を見つけるのは大変ですが、職場の雰囲気や同僚の人柄はとても大切だと改めて感じました。

Aさんとは最後に面談の場をいただき、お互い色々ありましたが最終的に良い職場にたどり着けて良かったとAさんのほっとした優しい笑みをこぼしていました。ちなみに内定取消しをした病院は、今後取引をしないように紹介NGリスト入りする事になりました。エージェントもなんでもかんでも紹介するわけではありません。

まとめ

その後Aさんはスピード出世をして、病院になくてはならない人物となりました。時々連絡がありますが、理事長先生とも意気投合し、月に数回飲みにいく中の様です。これからもAさんの活躍を祈りながら、Aさんの転職者の物語はこれにて終了とさせていただきます。

次回

次回は超辛口で医療人材紹介でムカついた事例を、ブラックプーさんに人格変更して執筆しようと思います。結構ひどいことも書きそうなので、閲覧注意でお願いいたします。

余談

本日は有給でとあるスタバに来ています。スタバでは妻が教えてくれた「ドリップコーヒーのトール、カップをデキャンタにしてミルクとシナモン入れてください」という呪文の様な注文を、心の中でたくさん練習して習得しました。1番安く買えて、ミルクで量もカサ増しできて、シナモンが香っておいしいので、この呪文を唱えることができる方にはおすすめです!!


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