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【転職物語④(医師)】内定取消し!?

こんにちは医療系人材紹介プーさんです。
今回は私が関わった多くの方々の転職物語第4回を書いていきます。内容を語るだけではなく、様々なシーンの対処法などもお伝えします。少しでもお役にに立てば嬉しいです。

今回もAさんのお話の続きです。まだ転職物語②と③をお読みでない方は、続きの話になりますので、ぜひそちらを読んでから、こちらを読んでいただくと嬉しいです。

まさかの内定取消し!!

スムーズに内定まで進んでいたはずなのに、まさかの内定取消しの連絡が私に入りました。当然、Aさんも内定を応諾し、双方書面で合意を済ませた後なので、簡単に内定を取り消せません。みなさまご存知の通り、日本は圧倒的に労働者に優しい国なので、法律で色々と守られているのです。

今回はなぜ内定取り消しの連絡が来たかを解説していきます。

①採用担当者(代表者)が無知である
一般企業の多くは採用は人事部があり、採用に特化して勤務している方が担当者しているので、内定取消しがいかに重大なことかを理解しています。その為、普通は内定を出すのにかなり慎重になります。しかし、今回は医療機関の話です。
以前、私の投稿で「【良い採用担当者とは】医師採用について」」でお話ししましたが、医療機関は大きな法人でない限り、基本は事務長や事務部長などが採用窓口を兼任しており、採用について知識が浅い方も中にはおります。その為、簡単に内定を出す方もおりますし、取消しに何とも思っていない人がいるのが事実なのです。

②医療機関の力関係
基本的には事務長などが窓口となって、採用を進めるのですが権限はほぼありません。病院は理事長や院長の権限があまりにも強く、絶対なのです。そして理事長や院長は医師としてキャリアを積み上げてきたので、事務長以上に採用について無知な事が多いのです。今回のAさんのケースは、内定後に理事長の方針が変わった為に取り消しを求めてきたのです。

上記理由から今回は内定取消しの連絡が来たのですが、当然法的に簡単に取消しはできません。私は弁護士や専門家ではありませんので、具体的な発言は避けますが、内定応諾をした時点で雇用関係が発生する為、内定を取り消すには「解雇」しなければなりません。しかし、解雇も日本の法律上簡単にはできませんし、ルールも定められているのです。これによりAさんの立場からすれば訴えれば、Aさんは有利な立場である事は間違いなく、事実Aさんも自分の生活がかかっているので、この事は頭によぎることでしょう。

医療機関にも再三に渡り内定取消しは、病院にとっても大変な事になるとお伝えしましたが、理事長の考えは変わらず、むしろ紹介したお前が悪いと言い出したのです。そして今までのやり取りで、重箱の隅をつつく様な質問をしてきたり、回答を求めて来たのですが、私もベテランエージェントです。全て大事なものはエビデンスを揃えています。私もエージェントとして双方にとって良い結果になる様に努めましたが、それは叶いませんでした。

Aさんの決断

私はAさんに内定取消しを伝えました。Aさんも納得はできません。当然です。私はAさんのお考えに沿って今後もサポートさせていただくことを伝えました。

①病院を訴える
②取り消しを受け入れて次を探す
③再度入職の調整を試みる

上記のいずれかを選択する必要があることを、Aさんも理解していました。Aさんはしばらく考えた後「②で進めましょう」と歯を食いしばりながら、私に回答しました。①で進めることも当然できましたが、それには時間と労力とお金がかかります。仮に訴えた結果、入職ができたり示談金がもらえたとしても、③同様に、気持ち良く勤務する事は双方難しい可能性が高いです。私もなんとしても次の候補を見つけ出し、早くAさんに安心してもらわねばと、2人で一緒に気持ちを切り替えて前に進む事に決めたのでした。

次回

Aさんの頑張りによって、最高の転職と言っていただけたお話しをしてAさんの転職物語は最終回とさせていただきます。

余談

先日バーベキューをしたのですが、皆さんはステーキの様な厚いお肉が好きですか?カルビの様な薄いお肉が好きですか?私は圧倒的に厚いお肉が好きです。はい。


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