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【Event】三井化学株式会社 株式会社リコーと共にさらなる科学の坩堝へと跳躍

2024年4月28日、29日の両日、千葉県千葉市の展示会場である幕張メッセにおいて「ニコニコ超会議2024」が開催された。
本記事ではその中で出展を行っていた「三井化学株式会社」について取り上げていく。


今年もエキサイトする三井化学ブース

 三井化学株式会社はニコニコ超会議の常連と化している事で参加者の間では有名な企業である。
今年も「超アリエナイ理科ノ実験2024」をステージプログラムとして引っ提げての参戦であり、盛況の様子が見て取れる状況であった。
そんな中で今回三井化学株式会社のブースでは体験型のコンテンツを展開。
これまで樹脂化学に関する展示内容を出してきた同社は、今回ついに記念グッズを制作できる内容で打って出たのだ。

 これまでと違い大型の模型や機器の様な大規模な「見て楽しむ」展示から、参加者が実際に「作って楽しむ」という展示にシフトした今年の三井化学株式会社のブースは、大人から子供まで様々な参加者が来訪。
特にグッズ制作のコーナーで長蛇の列が形成されており、スタッフとして参加した社員の方々もてんやわんやという状態であった。
実際にスタッフとして参加している社員の肩書も様々であり、中には「会社の偉い人」も居るとか居ないとかという声が聞こえてきたのはここだけの話である。


 さて、今回プラスチックを使った記念グッズを作成するにあたって課題となったのは、材料となるプラスチックが何であるかを判別し、そしてグッズへと加工するプロセスを正確に素早く実行することである。
材料となるのが一種類のプラスチックであるならまだしも、製品として卸したてのバージン材ではなく再生材料として使われるものであれば、その種類は千差万別。状態も様々である。

 そこで三井化学株式会社はとある企業を巻き込んで今回のブースを設営したのである。
それがセンサーをはじめ、産業向け精密機器の雄である株式会社リコーであった。

大切なのはBtoBとBtoC

 株式会社リコーは複写機、ファクシミリ、レーザープリンターや複合機、カメラを中心に幅広いジャンルで機器を展開している。
その中には産業向けのセンサー類も含まれており、プラスチックの種類を判別出来るセンサーも同社は手掛けている。
これに三井化学株式会社が目をつけたのである。
そして株式会社リコーの担当者にニコニコ超会議というイベントをプレゼンテーションし、あれよあれよという間に話は進んで会期当日となったのだ。


 元々三井化学株式会社は2022年のニコニコ超会議が初の参戦であった。
当時同社は何も知らぬままにニコニコ超会議という未知の世界へと飛び込み、イベントの衝撃に心奪われた結果今に至っている。
そしてそれは、ニコニコ超会議2024における株式会社リコーにも同様の衝撃を与えたのであった。
その衝撃とは「BtoCの声」である。

 企業の中には直接顧客と対峙するBtoC(Business to Consumer:消費者向け販売)を生業とするものも多い。
そういった企業の多くは、CMや実際の店頭などでよく見かけるブランドネームを持っている。
しかし企業の製品は当然それだけでは成り立たない。
製品を製造する為の機器、あるいは材料、インフラといった諸要素が大きく絡んで来る事は自明の理である。
製品の裏に関わるBtoB(Business to Business:企業向け販売)を行う企業は最近こそCMを打ったりはしているものの、直接消費者に高い訴求力を持って企業名を提示出来る機会はそう多くない。


 しかしニコニコ超会議という「BtoBを主軸とした企業も企画次第でBtoCの様に消費者と対峙出来る場」であるならば話は別である。
今回株式会社リコーの技術が参加者に知れ渡り、また参加者が株式会社リコーの担当者に話を積極的に聞く事も多くあった事で、BtoBとは違うこれまでにない刺激があったと担当者は語っている。
それはかつて三井化学株式会社がニコニコ超会議を広告の場に選ぶだけの、強烈な魅力を持っているのである。
自社の製品が消費者にどう思われているのか、消費者にどうアピール出来るのか。
自社だけでは難しいこのコマーシャルのやり方も、勝手知ったる他社と組むならば十全に可能となる。
今回の三井化学株式会社と株式会社リコーのタッグは、それを如実に証明したのである。

 次々と企業を巻き込んでいく三井化学株式会社のニコニコ超会議への挑戦。
株式会社リコーとの化学反応が、次にどういった企業を呼び込んでいくのか。
これからの展開にさらなる注目が集まっている。


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