いろうた@「今、ここを生きる」を描く小説家

読んだ方が心のゆとりを取り戻せるような物語を書いています💖全小説「愛」がテーマ💖1男1…

いろうた@「今、ここを生きる」を描く小説家

読んだ方が心のゆとりを取り戻せるような物語を書いています💖全小説「愛」がテーマ💖1男1女の小学生を子育て中の内気な主婦。繊細さん&内観好きさん向け・物語以外の真面目な記事はマガジンにまとめてあります🥰過去記事でもお気軽にスキ&コメント&フォローしてください🥰無断転載・転用NG❗❗

マガジン

  • 小説「愛の歌を君に」

    2024年2月18日より連載開始の小説、「愛の歌を君に」をまとめたマガジンです。アコースティックギターバンド「サザンクロス」に属する麗華、拓海、智篤の三人が織りなす、大人の愛と憎しみの物語。

  • 【物語以外の記事】いろうたの主張・読書感想etc.

    物語以外の記事の大半は、こちらにまとめています。哲学・人生論・内観・自己対話など、読書や実体験を通して感じたことを綴っています。 小説を通しで読むのはちょっと……の方は、こちらの記事を読んで頂くことで、いろうたの頭の中をご覧いただけるかと思います。(ちなみに小説は、ここで主張していることを物語形式にしたもの、と考えて頂いて構いません。) メインの物語を執筆中は投稿少なめですが、気長に待って頂けると嬉しいです。

  • いろうたの小説「あっとほーむ~幸せに続く道~」

    2022年10月連載開始の小説「あっとほーむ~幸せに続く道~」をまとめたマガジンです。友人公認とは言え、彼らの娘との結婚に「イエス」というべきか? それ以前に、彼女を幸せにすることができるのか? 46歳独身のおじさんの大恋愛は果たして……? いろうたが再び挑戦的なテーマで綴ります!

  • お気に入り記事まとめ

    たくさんのフォロワーさんの素敵な記事が埋もれないよう、 ここにまとめておこうと思います(ようやく着手… 2021.4~)。 主に、フォローさせていただいている方、 フォロワーさんの記事をピックアップします。 「マガジン追加」について、 こちらからコメント等はいたしませんが、 何卒ご了承ください。 (もし気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽におっしゃってください)

  • 敏感な親子のゆっくり生活

    HSP気質・内向型人間のママと、HSC気質の我が子がみつけた、急がない、慌てない、ゆっくりじっくり、手間をかけた暮らし方を紹介する記事がまとまっています。 同じような気質の方と話題を共有できればいいなと思っています。

記事一覧

固定された記事

【考察】自分を「赦す」とはどういうことか?

現在連載中の小説「愛の歌を君に」では、愛憎と赦しがテーマとなっています。中でも今回特筆したいのは第六話でも出てきた「自分を赦す」というテーマ。 読んでくださった…

【連載小説】「愛の歌を君に」#13 覚醒

前回のお話(#12)はこちら 前回のお話: 40.その後のお話…… <麗華>  歌の力が起こした奇跡はその後も続いた。なんと、あたしたち全員が日を追うごとに若返り…

連載小説「愛の歌を君に」最終話で登場する曲をアップします!

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13話(最終話)で登場する一曲目は「覚醒」、二曲目は「LOVE LETTER」です。両者はまったく趣が異なりますが、新しいサザンクロスにぴったりの良曲となっております!本編…

【連載小説】「愛の歌を君に」#12 祈り

前回のお話(#11)はこちら 前回のお話: 34.<麗華>  開け放った窓から智くんの力強い歌声がはっきりと聞こえた。初めて二人で共作した、拓海のための歌。荒削り…

連載小説「愛の歌を君に」12話に登場する曲をアップします!

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ずっと温存していた珠玉の一曲。タイトルは「サンライズ」 本編を読んでから聴くとより感動が深まります🥰 本編はこちら↓ https://note.com/irouta/n/n16558cdeb62b い…

子どもの話に耳を傾けられる大人であり続けたい

最近、絵本作家の「のぶみ」さんを応援したくて最新作の「アンとおじいちゃんの妖精図鑑」を購入、また図書館で「うまれるまえにきーめた!」と「胎内記憶図鑑」を図書館で…

【連載小説】「愛の歌を君に」#11 Dear TAKUMI

前回のお話(#10)はこちら 前回のお話: 31.<麗華> 「あの救急車を追って下さい!」  自分と拓海のギターを抱え、無理やりタクシーに乗り込んだ。運転手が慌て…

連載小説「愛の歌を君に」11話に登場する曲をアップします!

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11話を読みながら聴いて欲しいとの思いから、同時投稿します! 一曲目は麗華、二曲目は智篤。それぞれ、拓海を想って作り、歌った歌です。 物語はいよいよクライマックス…

【連載小説】「愛の歌を君に」#10 胸騒ぎ

前回のお話(#9)はこちら 前回のお話: 28.<麗華>  強氣の発言をし、奇跡を信じる一方で、胸の内は不安と恐怖で満たされつつあった。智くんが、怒りをぶつけるこ…

長年愛用していたものを見直す勇氣!

肌のためと思い、化粧品やシャンプーにはこだわってきた私。基礎化粧品はずっとオルビスを使い続け、またシャンプーも、市販の中では高級なものをここ数年は使っており、特…

【連載小説】「愛の歌を君に」#9 焦る氣持ち

前回のお話(#8)はこちら 前回のお話: 25.<麗華>  拓海の部屋で三人、それぞれに曲作りをしているところへ所属事務所から電話がかかってきた。恐る恐る電話に出…

【連載小説】「愛の歌を君に」#8 それぞれの決意

前回のお話(#7)はこちら 前回のお話: 22.<麗華>  活動拠点にしている街で毎年行われている小さなイベント。そこに今年も出演して欲しいと声がかかった。実施時…

【連載小説】「愛の歌を君に」#7 伝えたい想い

前回のお話(#6)はこちら 前回のお話: 19.<麗華>  拓海の厚意でベッドを使わせてもらえることになった。男性陣は暖房を掛けた部屋の床で、かき集めた掛け物と上…

連載小説「愛の歌を君に」の中で登場する曲をアップします

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連載小説「愛の歌を君に」の作中で登場する曲です(曲と曲の間は十秒ほど無音が入っています)。ぜひ一度、聞いてみて下さい💕 一曲目「マイライフ」(再結成宣言のイベン…

【連載小説】「愛の歌を君に」#6 ニューワールドを、この手で……

前回のお話(#5)はこちら 前回のお話: 16.<麗華>  智くんの意外な行動に戸惑いはあったが、彼を救うためなら何でもすると公言し、家族同然の関係を築きたいと迫…

【連載小説】「愛の歌を君に」#5 にらみ合いの果てに

前回のお話(#4)はこちら 前回のお話: 13.<麗華>  家族のような関係になりたいと言った直後の出来事だっただけに、自分の発言がその現実――智くんが老人のよう…

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【考察】自分を「赦す」とはどういうことか?

現在連載中の小説「愛の歌を君に」では、愛憎と赦しがテーマとなっています。中でも今回特筆したいのは第六話でも出てきた「自分を赦す」というテーマ。 読んでくださった方の中には、「相手を赦すのは分かるけど、自分を赦すってどういうこと?」と思った方もいるでしょう。そこで今回はその中の一つ「赦し」について考察していきたいと思います。 ・まずは語源から 以前、日本語の語源についての記事を書いた際、「ゆるす」とは「緩める」の「ゆる」と同語源だ、とご紹介しました。 漢字で「赦す」と書

【連載小説】「愛の歌を君に」#13 覚醒

前回のお話(#12)はこちら 前回のお話: 40.その後のお話…… <麗華>  歌の力が起こした奇跡はその後も続いた。なんと、あたしたち全員が日を追うごとに若返り、氣付けばサザンクロス結成当初の風貌になってしまったのだ。まるで時が巻き戻ったかのようにさえ思える不思議な現象。唯一違うことといえば、拓海が声を失っていることくらいだろうか。  はじめは筆談でコミュニケーションを図っていたあたしたち。だが、直感的に話せないことにストレスを感じ始めた拓海を見ていられず、最終

連載小説「愛の歌を君に」最終話で登場する曲をアップします!

13話(最終話)で登場する一曲目は「覚醒」、二曲目は「LOVE LETTER」です。両者はまったく趣が異なりますが、新しいサザンクロスにぴったりの良曲となっております!本編も合わせてご覧いただければ幸いです! https://note.com/irouta/n/n79eff7f833bc

【連載小説】「愛の歌を君に」#12 祈り

前回のお話(#11)はこちら 前回のお話: 34.<麗華>  開け放った窓から智くんの力強い歌声がはっきりと聞こえた。初めて二人で共作した、拓海のための歌。荒削りだった部分は彼が見事に修正し、完璧に仕上げてくれたので今のが完成形と言っても過言ではなかった。 「拓海、智くんの歌声が聞こえた? とってもいい曲でしょう?」 『ああ……。メチャクチャよかったよ。でも、ここに戻ってくるにはまだ力が足りない……』  心に直接、拓海の声が響いた。 「力が足りないって……。どう

連載小説「愛の歌を君に」12話に登場する曲をアップします!

ずっと温存していた珠玉の一曲。タイトルは「サンライズ」 本編を読んでから聴くとより感動が深まります🥰 本編はこちら↓ https://note.com/irouta/n/n16558cdeb62b いろうたの想いがすべてこもった曲と言っても過言ではありません。 ぜひ、本編とあわせてお楽しみください!

子どもの話に耳を傾けられる大人であり続けたい

最近、絵本作家の「のぶみ」さんを応援したくて最新作の「アンとおじいちゃんの妖精図鑑」を購入、また図書館で「うまれるまえにきーめた!」と「胎内記憶図鑑」を図書館で借りて読んでは、子どもの前で涙を流した私です。 のぶみさんはYouTubeで毎日、インスタのDMに送られてきた不思議な話をピックアップして発信されていますが、その話の多くが妖精や予知夢を見た、あるいは生まれる前のことを思い出したという子どもの話。私はそんな純粋な子どもたちの話を信じているので、聞けば聞くほど興味を持ち

【連載小説】「愛の歌を君に」#11 Dear TAKUMI

前回のお話(#10)はこちら 前回のお話: 31.<麗華> 「あの救急車を追って下さい!」  自分と拓海のギターを抱え、無理やりタクシーに乗り込んだ。運転手が慌てて車を走らせる。安堵したのもつかの間、バックミラーにちらりと映った皺くちゃな顔に驚愕する。これが、今のあたしの顔……? さっき見た拓海の姿と重なりぞっとするが、今は見た目を氣にしている場合ではない。 (拓海……。どうか無事で……。)  彼のギターを抱く。そして知る。拓海が倒れてようやく、あたしは彼を深く

連載小説「愛の歌を君に」11話に登場する曲をアップします!

11話を読みながら聴いて欲しいとの思いから、同時投稿します! 一曲目は麗華、二曲目は智篤。それぞれ、拓海を想って作り、歌った歌です。 物語はいよいよクライマックス。本編もぜひ読んでみてください! https://note.com/irouta/n/nf58f4ac2d114

【連載小説】「愛の歌を君に」#10 胸騒ぎ

前回のお話(#9)はこちら 前回のお話: 28.<麗華>  強氣の発言をし、奇跡を信じる一方で、胸の内は不安と恐怖で満たされつつあった。智くんが、怒りをぶつけることで拓海の「旅支度」を拒んだのも分かる。だってそうでもしなければ恐怖に押しつぶされてしまいそうだもの。  先を歩く智くんは、部屋を出たときからずっとあたしの手を握り続けている。ずんずんと進むその足取りは、未だ拓海への怒りを表しているようにも、恐怖をかき消そうとしているようにも見えた。  拓海のための曲は一

長年愛用していたものを見直す勇氣!

肌のためと思い、化粧品やシャンプーにはこだわってきた私。基礎化粧品はずっとオルビスを使い続け、またシャンプーも、市販の中では高級なものをここ数年は使っており、特に問題はなかったので長期にわたり愛用していました。 *** ところが一年ほど前から、まず髪の毛の状態に変化が。よかれと思って使っていたシャンプーがどうもあわなかったらしく、べとつき感が。はじめは洗い残しかと思っていたのですが、とある美容室でシャンプーのせいじゃないかと言われてハッとしました。シャンプーは髪質に合った

【連載小説】「愛の歌を君に」#9 焦る氣持ち

前回のお話(#8)はこちら 前回のお話: 25.<麗華>  拓海の部屋で三人、それぞれに曲作りをしているところへ所属事務所から電話がかかってきた。恐る恐る電話に出ると『相談も無しに仕事を断るなんて、一体どういうつもりなの?』と、開口一番に言われた。しかも相手は社長。直々の電話に恐縮しながらも、あたしは「もう少しだけ仲間と活動する時間を下さい」と懇願した。 「今、一番大事な時なんです。こればかりは、社長になんと言われようとも譲れません」 『仕事がなくなるかもしれない

【連載小説】「愛の歌を君に」#8 それぞれの決意

前回のお話(#7)はこちら 前回のお話: 22.<麗華>  活動拠点にしている街で毎年行われている小さなイベント。そこに今年も出演して欲しいと声がかかった。実施時期は五月の大型連休なのでずいぶん先の話ではあるが、諸々の準備があるためオファーは三ヶ月以上前に来るのが通例だ。  ソロシンガー・レイカとしての活動は控える、と公式発表している。それでもこうして仕事の依頼が入るのは有り難いことだ。  ただ、今は三人での活動を第一優先にすると決めている。彼らを傷つけたあたしが

【連載小説】「愛の歌を君に」#7 伝えたい想い

前回のお話(#6)はこちら 前回のお話: 19.<麗華>  拓海の厚意でベッドを使わせてもらえることになった。男性陣は暖房を掛けた部屋の床で、かき集めた掛け物と上着を纏って寝ている。日が高くなったら正月でも開いているホームセンターで寝袋でも購入しようという話になっている。もう遅いし早く寝なければと思い目をつぶるが、拓海の病氣のことや慣れないベッドで寝ているせいか、なかなか寝付けなかった。  何度も寝返りを打っていると起こしてしまったのか、拓海が小さな声で「眠れないの

連載小説「愛の歌を君に」の中で登場する曲をアップします

連載小説「愛の歌を君に」の作中で登場する曲です(曲と曲の間は十秒ほど無音が入っています)。ぜひ一度、聞いてみて下さい💕 一曲目「マイライフ」(再結成宣言のイベントで。第二話) 曇り空を抜け あすへと続く道 心の箱に秘密をしまおう 新しい世界へ さあ きのうの影にさよなら 主役は僕 全力で進め 夢を描こう 最高の未来 僕の世界を作るのは僕 世界は心で作られるから 雨が光る場所 君と一緒に歩こう 虹色の傘 広げてみよう 新しい日々へ ともに 今日の夜空にさよなら 主役は君 全力で笑おう 夢を描こう 最高のストーリー 君の世界を作るのは君 世界は心で変わってくから 二曲目(2:18~) 「オールド&ニューワールド」(智篤の作詞作曲。第三話) 嘘がホントでホントが嘘で なにが真実? 悪こそが正義の世界さ ピュアハートでは生きてけない 黒く染まったもん勝ちで ホントの俺はもういない いちゃいけねぇんだ、old world つまんねえ人生《いま》にツバを吐け つまんねえ世界《いま》を終わらせろ ホントの俺がいる、new world 自由の風が吹いたなら 善も悪もない すべてが、one world それが夢の中だけならばと 現実《いま》はなんて 残酷非道な世の中だ スピリット 叫びつづけてる 黒と白の狭間《はざま》でずっと ホントの俺は見つからない 逃げ出せねぇんだ、no world つまんねえ人生《いま》に問いかけろ つまんねえまんま終わるのか? 探してぇんだ、my world 自分の道を進んだら 善も悪も超え すべてを、change the world 所々、つたない編集技術で音声をつなぎ合わせているので、お聞き苦しい点、ご了承ください💦 本編のシーンを思い出しながら聞いていただけたら嬉しいです。続きの投稿はもう少しお待ちください😊

【連載小説】「愛の歌を君に」#6 ニューワールドを、この手で……

前回のお話(#5)はこちら 前回のお話: 16.<麗華>  智くんの意外な行動に戸惑いはあったが、彼を救うためなら何でもすると公言し、家族同然の関係を築きたいと迫った以上、後には引けなかった。けれども、キスをして感じたのは、彼が迷いと葛藤の只中にある、と言うこと。口で言っているほどあたしのことを恨んでいるとはどうしても思えなかった。 (これならきっと、彼を救える……)  根拠のない自信が湧いてきた。氣持ちが大きくなっているのは酔っているせいかもしれないけれど、言葉

【連載小説】「愛の歌を君に」#5 にらみ合いの果てに

前回のお話(#4)はこちら 前回のお話: 13.<麗華>  家族のような関係になりたいと言った直後の出来事だっただけに、自分の発言がその現実――智くんが老人のような姿に見えた現象――を招いたような氣がして恐ろしくなった。  しかしそれは数分のことで、氣付けば智くんは年相応の姿でそこに居た。夢を見ていたのだろうか。けれど、拓海も同じ反応だったことを考えると、あたし一人の身に起きたことではなさそうだ。 「……悪い、心配を掛けてしまって」  智くんは目を伏せたまま言った