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心の《いろ》十人十色

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心の色、音色を感じた記事。わたし視点で、何度も読みたい、見たいと思ったnoterの方々の作品たち。
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2024年3月の記事一覧

自作詩「かがみがかみか」7文字のイメージ

自作詩「かがみがかみか」7文字のイメージ

初めて、ひらがな詩を書いてみました。

noteで、ひらがな詩を読むたびに、
自分もこんなのが書きたいな、という
憧れもありましたが、
直接の動機は
煮詰まってしまったこと。

“鏡”のモチーフで形にしたいものがあったのですが、
なかなか形にならず、
かがみ、かがみといじっているうちに
これって回文になるかもと
言葉遊びにスイッチが入りました。
(回文は部分的にしかならなかったけど😅)

7文字

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【詩】かがみがかみか

【詩】かがみがかみか

かがみがかみか
かみはおわすか
かすみかくもか
かもいにごふか
かふくのなわか

かわいやそわか
かわらぬものか
かのちははるか
かるはこのよか
かよいじあくか

かくとみやるか
かるがるいこか
かこちてなくか
かくしてないか
かいはながるか

かるくはなそか
かそけきかぜか
かぜはそよぐか
かぐやはどこか
かこからきたか

かたちはないか
かいもないなか
かなしみなぜか
かぜはふうがか
かがみみ

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流れてゆく日々の心音 1

流れてゆく日々の心音 1

わたしにとっては 懐かしい言葉です。
心音とは こころね と勝手に作って
2008年から2012年にかけて 綴っていたブログのタイトルです。
あの頃のわたしは まだ母親の愛情を感じとることが出来ないままに生きていました。
それでも生きていられたし 笑いもする。呼吸をするように心も動く。
そのときの そんな自分にしか書けない言葉たちがありました。

個人的な事情で 綴ることをやめて 放置したままにし

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『珈琲』と『紅茶』

『珈琲』と『紅茶』


「牛乳があるから紅茶はどう?」

休日の朝食に
ホットケーキを作ったので
牛乳が冷蔵庫にあった。

「牛乳がたっぷりあるから
 ロイヤル・ミルクティーはどう?」

主人にいってはみたが・・・

よくよく見たら
紅茶の葉の賞味期限が
とっくに過ぎていた。

1年も・・・
飲まなかったんだ。

アッサムティーで
ロイヤルミルクティー💛

濃い牛乳でつくると
最高に美味しい。

最初に
ナベに少量の

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陽光の中の回想 -モーツァルト『ピアノ協奏曲27番』の美しさ

陽光の中の回想 -モーツァルト『ピアノ協奏曲27番』の美しさ

よく、自分の葬式で流してほしい曲、というアンケートがあります。私の場合何かと考えると、ロックやポップ音楽と別に、クラシックの中だと、多分モーツァルトのピアノ協奏曲27番(K595)を選ぶと思います。

この曲には、落ち着いた午後、かつての楽しかった過去を思い出しているような、甘美さと静寂があるからです。


第1楽章の導入。静かに弦が入り、麗しいメロディが奏でられます。しかし、長調の明るいメロ

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ボンボルフォート

ボンボルフォート

現実と夢うつつとのあいだくらいにいるときでした
急に言葉が浮かんできたのです

ボンボルフォート

さてさて、いったい、どういった言葉なんでしょうか
まだ、さめやらない状態でなんとかメモを取り
確実だ、と言えるくらいにしっかり頭がさえてきたところで飛び起きると
その言葉について調べてみました

家の辞書を手に取ってパラパラめくっていきます
パラパラやりながら、なんでこんなに重たいもの持って調べてる

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この子に石を投げないで。|詩

この子に石を投げないで。|詩

その子は叫ぶ

「みんな なにもわかってない!」

「お前たちになんか わかってたまるか!」

「なにもいらない」

「ぜんぶ にせものだ」

そういって あばれて

ぜんぶ こわそうとする

でも利口なその子は

けっしてそんな姿を人に見せやしない

わかっているから

それをあきらかにしたって

こころがもっと おかしくなってしまうから

いつか だれかが投げた石が

この子の顔に ぶつかった

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