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「就職活動中、自分よりもすごい人がいると人と比べて卑屈になってしまう。どうしたらいい?」にお答えします。

【周りに自分より優秀な人ばっかりいるとき、どうしても卑屈になってしまう癖をどうにかしたいです。
就活を進めていくうちに、「海外へいった」「部活やサークル幹部の仕事をやり遂げた」、「国家公務員試験対策を3か月で終わらせた」という、自分よりとんでもなく優秀だったり、行動力や経歴が素晴らしい人を目の当たりにすることがありました。
そのとき、卑屈になるだけならともかく、そういうひとたちが近くにいるとなんだか緊張してしまって、言いたかったこと・ききたかったことを忘れてしまうんです。
この癖を改善しないまま集団面接なんて受けたら、まわりの空気に飲まれて言いたいことも言えなくなる気がするんです。ですが、正直どうすればいいかわかりません。何かご意見いただきたいです。】

―わかります。議事録をとって、存在感があることをアピールするってことしか、とりあえずできなくなっちゃうやつですね。

なるほど、でもこれって、まだまだ成長していきたいということの現れな気がします。
ただ、「緊張してしまって、言いたかったこと・ききたかったことを忘れてしまう」は、問題。
うーん、どうしようもないことをいうと、そういう時期は誰しもある。と思います。という自分もあります。20代、30代の頃は僕もめっちゃ卑屈でしたよ。

―え!北川さんが?

僕なんて存在価値ない、ぐらい思っていました。
すごい人たちと知り合える。と同時に、自分はなんでここにいるんだ?ってどんどん卑屈になる気持ちもとてもあったよ。
でも今思えば僕は、その卑屈さがスタートだったのかもしれない。今こうして滋賀に移住して、今の仕事をしていることの根っこは、卑屈さだったのかもしれないね。

いわば人間って、生存欲求があるじゃないですか。
すごい人たちと出会っていって、何か自分を差別化しないと、って思ってました。
ダーウィンの進化論じゃないですけど、差別化することによって、自分のオリジナリティとかアイデンティティとか、そういうのを活かしながら生きていく方法を探るのが、もはや人生なのかも、とも思っています。深いね・・・。

この人はすごい。私はだめかも。その卑屈さをスタートにしよう

例えば、芸人になるときにね、漫才師になりたい!って思って、芸人を目指すじゃないですか。
でも漫才が全然うまくできない。漫才じゃなくて今度はコントやってみるけど、それもできない。そして最終的にリアクション芸人になっちゃった、みたいな話はよくあることだと思います。

リアクション芸人が悪いとかっていう話ではなくて、ひとつの物事で着地をするために、人っていうのはもがくわけなんです。
ほどほどの場所っていうのを、人それぞれ模索していく。そういった模索の一番最初っていうのは、他のひとたちと一緒のことをしても、もっとうまく乗りこなせるひとがいて、「自分はダメだ」って思うことだと思う。

そうやって模索していくなかで、ベストかはわからないけど、「これ」をやっていくんじゃないかなぁ、って思うものにいつか出会ったりもするんです。

もちろん20代の僕が若いときは、「すごいです!!」って全力で盛り上げ役に徹していたなぁ。そうやってしながら、萎縮したり、ひとしきり悩みました。
ちなみにこれ、あと5年10年悩みます。笑

―そ、それは社会人4,5年ぐらいまでってことですか…?

いやいや、もうもっともっと長いこともある。就活中には間違いなく卑屈になるということへの解決策は、おそらくでないです。

―な、なんと…。

で、このもやもやを抱えながら自己アピールをするというのが、就活です。
もやもやは消えないけど、自己アピールをしないといけない。まさに苦行ですよね。

意識の変換地点

本当就職活動にしても、20代って苦しいことが多いよなぁ、って思うな…。
てか、ばばちゃん20代じゃない。どうなの?20代!

―うーん、そうですね…同世代のSNS見なくなりましたね。インスタとかTwitterとかで、表彰されました!とか、結婚しました!転職しました!なにかやりたいことを見つけて頑張っています!とか。
全部が「すごいなぁ」って比較しちゃうことはありますから…。そういうモードのときはSNSは見ないです。YouTubeで、好きなアーティストの動画だけを見ます!

そう心がけてできるのがすごいね。
インスタライブのコメントも来ています。【すごい!って人がいたら出会えたことが奇跡、と思うけど、見えていないところで大変なことや努力していることがあるんだろうな、と思います】。

たしかに。それに自分よりすごいと思うってことは、本当はそんな立場に自分がなれていたかもしれないのに、とか。そういうプライドや頑張りたい気持ちの裏返しっていうこともあると思います。

―そうですね。そう思うと、もっと素直に、「こうなりたいなぁ」と思うことも大事な気がします。どうやったらなれるんだろう?と強く思うことで、近づけることもある。
私もすごいなぁって思ったひとへは、「どうやってしてるんですか?」「どういうことを意識してるんですか?」って質問をしてるようにしてますよ。

すごい人というのは、きっと大変なことも経験してきた人です。完璧な人なんていません。
人の数だけ、きっとその人の人生があって、人それぞれの経験をしていく。そういった自分と違う経験をしてきたんだろうな、と思い、自分の人生とは違うということで心のバランスを保つというのは大事なことかもしれませんね。

どうして就職活動って難しいんだろう?

就職活動をしているほとんどの人が、多かれ少なかれ何かの悩みを抱えていると思う。というのも、進路選択というものの、大前提を理解することが必要だと僕は思います。

その結構大事な大前提っていうのが、大学から社会人になる就職活動という受験は、根本的に違うということ。

高校での進路選択というのはほぼほぼ受験かと思います。もちろんAO入試などもありますが、そのほとんどが受験。だから受験というのは、どこまでいっても受動的です。

文系理系というのは、何で決めるかな?
ほとんどは自分の成績です。例えば英数理が苦手で、国語社会がそこそこ点数とれたら、文系にいく。その中で偏差値があって、自分の偏差値だったらこの辺が狙える、という学校が大体絞れる。
その中の興味のある学科で、この学部いこうかな、って。
最終的には自分で決めていたといえど、ある程度受動的に決まっていくものです。

かたや、就職活動というものは無限に選択肢があります。
別に偏差値などない。すべての選択肢が自分で選べる。業界も、場所も、企業規模も。これが戸惑うのではないか、と思います。

人というのは、「ご自由にどうぞ」と言われると決めづらい。
例えば、飛行機の機内食で「フィッシュかチキンか」とかあるじゃないですか。あれは、二択だからすぐ選べる。
「フィッシュかチキンかポークかビーフか、イタリアンか、日本食か、中華か…」と聞かれたら、逆に決めにくい。それの最終版が就職活動みたいなものです。

就職活動でしてはいけない”比較”

結局、「失敗したくない」という想いが強くなり、比較して物事を考えてしまうということだと思います
こういうときの比較って、すごくよくない。

みんな、ランキング好きじゃないですか。テレビのオリコンチャートとか、売上ランキングとか。もちろん就職活動の人気企業ランキングもあります。人気ランキング上位とか、売上ランキング上位とか。
でも、そのランキング上位の企業にいったから、失敗しないというわけではない。

自分なりに、何が大事なのか?というのを決めるのが就職活動の一番大切なこと。
でも、どうしても就職活動を進めていくと、「自分:傍にいる人」や、「A社:B社」という近くのもので比較してしまうことになる。自分の選択でなく、誰かの評価で選んでしまうことがあるのではないかと思います。

「豊かさ」とは?「幸せ」とは?
そういった就職活動の根本となることを考えると、「自分基準で答えを作れている状態」かどうかではないかと、僕は思うんですよね。

神戸大学の資料で、所得よりも学力よりも、自己決定が、幸せとの相関関係が高いというデータがある。
「所得がありますか?」という質問と、「あなたは幸せですか?」という質問の相関性よりも、「あなたは人生を自分で決めていますか?」と「あなたは幸せですか?」という質問の相関性のほうがあったそう。

自分の意思ではなく、ランキングや、企業規模…。
どちらかというと、「比較してちょっとでもいいところへ」という意思決定の方法になる。
人と比較・競争は、競争することによりパワーが生み出されれることもあり、もちろん悪いことではない。しかし、「比較し続けていく人生」というのは、最終的な幸せにたどり着くのであろうか?と僕は思うんです。

他人との比較ではない、「自分の幸せ」って?

アイドルと結婚しなくても、幸せはある。って話をよく一緒にします。
たまたま出会ったバイト先の先輩後輩や、大学の同級生が、パートナーになり、何十年も一緒に生きていくってのが、人生じゃないですか。
アイドルや、ステータスのあるひとと結婚するから幸せってわけではないんです

自分の人生だから、著名かどうかではなく、自分のなかでの幸せに通じているかと、就職活動では考えてほしい。

比較をしない、ということもいいのかな、と思います。自分で決定しているこの選択がベストなんだ、と信じることが、今回の質問へのひとつのアンサーなのじゃないかな、と思います。

―今まで「選んだこと」がなかったから、選ぶこと自体が不安。どれだけ自分がいいと思ってても、周りの意見にどうしても流されることってあると思う。「田舎で働きたい!」と思っていたとしても、ひとこと「それは違うでしょ」と言われたら、揺らいでしまうこともある。きっとそういうときに、ひとこと「あなたが決めたことだから、いいんじゃない」と言ってくれるひとがいることって、大事な気がします。

自分の選択に、自分に。自信を持つためには、前へと歩き続けること!

僕も、滋賀に会社をたてる、というとき、正直不安でした。
でも、これが間違いじゃなかったな、と思ってきたのは、ここ最近。

―40代でも、悩むっていうことですね。

そう、いつだって不安。いまでも、一生懸命頑張ってます。

ひとつは、卑屈になってしまうのは、何歳になってもあるので、苦行だと思って覚悟を持つべし。
もうひとつは、自己決定をできていると自分が認識できているか?考えてみる。自己決定ができていると認識すると、幸福度も上がり、誰かと比較することも少なくなると思う。

そしてもうひとつ、自分を応援してくれる心強い味方をひとりでもいいから見つけること。
そういうひとは待ってても来てくれなくて、自分が行動していくことで「その考えいいね!」や、「私も同じこと考えてた!」という意見が見つかるものだと思います。
そうすると自分なりに頑張っていこう、と頑張れる。
そういった自分なりの自己決定を行い、能動的に動き人と繋がって選択肢に太鼓判を押してもらうと、比較することもなくなっていくのではないかと思います。



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