見出し画像

なぜリーダーになれないのか

日経XTECH記事のリーダーに選ばれる人論がとてもシンプルで分かりやすかったのでメモ

「自分はカンペキに仕事をしているはずなのに、なぜリーダーになれないのか」
私自身は望む望まず関係なくリーダーにされてしまってそのままなのでこの感覚がキチンと理解できていなかったけども、この記事でメンバーとの認識が揃うかもしれないと期待しています。

新人がリーダーを任せられるまでの3段階

記事によれば新人の状態からリーダーを担うまでは3段階。

1段階目は「言われたことをやったら満足する」状態です。

2段階目は「仕事を前に進めるための複数の選択肢を、上司に進言できる」状態です。言われた仕事を達成したら、それをさらに前に進めようと「次に何をすべきか」を考えます。そして上司に「次はこんなことやあんなことをすべきだと思います。このうち、どれに取り組むべきでしょうか」といった具合に、上司に提言できます。

3段階目は「自分で最良の選択肢を判断できる」状態です。
自ら選択肢を提示して上司の判断を仰いできたため、上司の考え方や判断のポイントが分かっています。上司の考え方を再現できるようになっており、いちいち相談しなくても上司のイメージ通りに仕事を進められるのです。

ここで人によっては「リーダーの定義はなんやねん」と心の中でツッコんでいることでしょう。記事には「チームリーダー」という言葉も出てきます。内容を鑑みても「部下を預かりチームを率いる人」のことでしょう。
1~3段階目には「部下の成長に繋がるアドバイスができること」というような教育面は一切触れられていませんが、そこがこの記事の分かりやすさだと思いました。実は3段階目まで進めば教育も期待できそうです。

次段階に進めない落とし穴ポイント

1段階目での落とし穴

1段階目で最も陥りやすいのは、「目指すべき次の段階があることに、そもそも気づけていない」状態になること

それを避けるには、「仕事をさらに前に進めよう」という意識を持つことが重要です。

これはとてもいい示唆。割と年季いった人でも陥っていることが少なくない。いわゆる「指示待ち君」です。指示をこなしていることで満足している人の目線を上げないといけないわけです。

「仕事を前へ進める」という表現が多少曖昧かもしれません。これは2段階目で説明されてますが「次に何をすべきか」を考えて行動することですね。ということは自分が任された業務だけでなく、そのプロジェクト全体で何を達成しようとしているのかの理解は必須で、プロジェクト達成によって事業を会社をどう進化・成長させようとしているのかを朧げでも考えられてるとだいぶ有望だと思います(私見)。

2段階目での落とし穴

2段階目にいる人が陥りやすい落とし穴は、選択肢を上司にたくさん提示し過ぎてしまうこと

これは単純明快な話ですね。あらゆる可能性を考えることはあってもそのすべての選択肢をただ提示する人は「自分で考えてない」と評価されるでしょう。その前にそもそもあらゆる可能性を考えきれるかどうかが関門。

じゃあどうすればいいのか。あらゆる可能性を考えきれてなくてもいい、いくつかの有望だと【考える】選択肢を提示し、その中でも自分はどれが最良だと【考えている】のかを説明しつつ進言することですね。

「考える」を2回登場させて強調しました

何を考えているのかを示すことがこの段階でのいちばん大事なことなんじゃないでしょうか。
自分の考えを練れるようになること、それを説明できるようになること、それが抜けモレなく可能性を考えられていること、事業や企業の方針を踏まえていたら、上司は任せることができます。

上司にもクセがある

この記事はここで終わっておらず、上司も所詮人間であり偏りがあることをそうは書いてないですが触れています。

自ら選択肢を提示して上司の判断を仰いできたため、上司の考え方や判断のポイントが分かっています。上司の考え方を再現できるようになっており、いちいち相談しなくても上司のイメージ通りに仕事を進められるのです。必然的に評価も高まり、チームリーダーを任されるようになります

これも大事。上司というものは完全網羅の完璧人で、他の上司に聞いても全員同じ答えが返ってくるなんてことはありません。人によって考え方や大事にしていることは違う。上司のクセというものがある。これを踏まえずに正論だけぶつけても事態は前に進みません。
昨今はこうした「人間臭さ」が良くないことだと言われがちな気がしますが、あなたも私も不完全・不安定な人間だということを忘れないようにしましょう。自戒も込めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?